最先端技術のメッカづくり基本指針
最先端技術のメッカづくり基本指針(H17.3策定)概要
1 基本指針策定の経緯
「最先端技術のメッカづくり基本指針」は、福井県経済社会活性化戦略会議の提言を受け、平成15年度に策定した「挑戦ふくい-福井県経済社会活性化プラン-」に掲げる「めざせ『最先端技術のメッカ』」の実現に向けて、県内産学官が一体となって、中長期的な取組み(概ね10年間)を行うための基本となる事項を示すために、福井県産力戦略本部において策定したものです。
2 基本指針の趣旨
基本指針では、本県が他県に比べて優位性を有する技術蓄積(比較優位技術)等を基に、将来の本県産業を支える最先端技術分野での技術開発等を推進することにより、県内に新たな産業クラスターを形成することを目指して、目指すべき技術分野および市場分野を明らかにするとともに、メッカづくりのための重点方策等を示しました。
3 基本指針の概要
(1)最先端技術の創出を目指す5つの技術分野
比較優位技術等の活用により、最先端技術の創出が可能と判断される5技術分野を選定しました。
- 先端マテリアル創成・加工技術(繊維関連技術、金属・プラスチック関連技術の発展)
- チタン・マグネシウム加工技術(眼鏡関連技術の発展)
- レーザ高度利用技術(機械関連技術、産学官による新技術蓄積の発展)
- バイオテクノロジー(大学等に新たに蓄積が進む有望技術の活用)
- 原子力関連技術(原子力発電所・研究機関等が有する有望技術の活用)
(2)新たな産業クラスター形成を目指す4つの市場分野
市場拡大が見込まれる成長市場分野から、上記5技術分野の最先端技術を創出することで、県内に新たな産業クラスターの形成が有望な4市場分野を選定しました。
- 分散型発電・携帯エネルギー(燃料電池、太陽光発電、風力発電、二次電池など)
- モバイル・IT機器(携帯端末用軽量ケース、ディスプレー材料、半導体、ソフトなど)
- 次世代自動車部品(ボディー材料、繊維内装、金属・プラスチック部品など)
- ニュー セーフティー プロダクツ(環境・リサイクル、健康・福祉・ライフサイエンスなど)
(3)メッカづくりのための重点方策
5つの技術分野における新技術開発等を進め、最先端技術の創出、新たな産業クラスターの形成を図るための5つの重点方策を定め、県内産学官が一体となって取組むこととしました。
- 産学官ネットワークの形成(販売戦略も視野にいれた国内外のネットワーク形成)
- 産学官共同研究を中心とした先端技術開発(産学官による競争力ある新技術開発)
- 知的財産の戦略的活用(知的財産の創造・保護・活用と国際的な知的財産戦略)
- 世界に向けた情報の発信(情報発信と情報が集まる仕組みづくり)
- 人材の育成(メッカづくりを支える技術人材の育成)
4 「最先端技術のメッカ」実現に向けて
平成17年度以降、福井県産力戦略本部が中心となって、この基本指針に基づき、より具体的な取組みを、県内産学官が一体となって推進することにより、将来の福井県産業を支える「最先端技術のメッカ」の実現を目指します。
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