感染症情報(福井健康福祉センター)
感染性胃腸炎・インフルエンザ
感染性胃腸炎について
感染性胃腸炎とは
細菌やウイルスなどが原因となり嘔吐、下痢、腹痛、発熱を主症状とする感染症です。ウイルスによるものが多く、その中にはノロウイルス、ロタウイルス、エンテロウイルス、アデノウイルスなどがあります。ウイルス検査を行わず、流行状況や症状から「感染性胃腸炎」と診断されることもあります。
○感染症法における取り扱い
定点報告対象(5類感染症)であり、管内7ヵ所の医療機関から患者数が毎週保健所に報告されています。
ノロウイルスについて
ノロウイルスは冬場を中心に食中毒の原因となるほか、非常に強い感染力のため、しばしば感染性胃腸炎の集団発生を引き起こします。抵抗力の弱い乳幼児や高齢者では症状が重くなることもあり、注意が必要です。
○症状
- 潜伏期間(感染してから症状が出るまでの期間)は24~48時間。
- 主な症状は吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、軽い発熱など。
- 特別な治療はありませんが、通常1~2日ほどで回復します。
しかし、回復後もウイルスの排泄は1週間程度(長いと1ヶ月程度)続くため注意が必要です。
- 感染しても軽い風邪のような症状(いわゆるお腹の風邪)ですむ人や症状が出ない人もいます。
○感染の特徴と予防
- 100個以下のごく少量のウイルスで感染します。
(症状がある人の嘔吐物や便には大量のウイルスが排出されます)
- 何回でも感染する可能性があります。
- ほとんどが経口感染(口からウイルスを取り込むことによる感染)です。
- 食品を通して感染するだけでなく、人から人へも感染します。
(考えられる感染様式)
・ノロウイルスが含まれる嘔吐物や便から人の手を介して感染
・家庭や共同で生活する場など人同士が接触する機会が多いところで人から人へ感染
・感染した調理者を介してノロウイルスに汚染した食品を食べて感染
・二枚貝(カキなど)を生あるいは加熱不十分で食べて感染
・ノロウイルスに汚染された井戸水や簡易水道を消毒不十分で摂取し感染 など
調理の前後や食事の前、トイレの後、外出から戻った後などには流水と石けんでよく手を洗いましょう。
二枚貝などはよく加熱してから食べるようにしましょう。(中心部が85~90℃で90秒以上の加熱が必要です。)
インフルエンザについて
インフルエンザとは
インフルエンザウイルスに感染することによっておこる病気です。その感染力の強さや重症化の危険性から「普通の風邪」とは、分けて考えられています。飛沫感染(ウイルスを含んだ咳やくしゃみのしぶきを吸い込むことによる感染)や接触感染(ウイルスが付着したものをさわった手で口や目の粘膜に触れることによる感染)によって感染し、いったん流行が始まると短期間に多くの人へ感染が拡がります。日本では例年12月~3月頃に流行します。
○原因となるウイルス
現在、国内で流行の可能性がある季節性インフルエンザウイルスは、
A/H1N1亜型(平成21年に流行した新型インフルエンザと同じもの)
A/H3N2亜型(いわゆる香港型)
B型 の3種類です。
○症状
- 潜伏期間(感染してから症状が出るまでの期間)は1~3日 。
- 38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛などの全身症状が突然現れ、普通の風邪と同様にのどの痛み、鼻汁、咳などの症状も見られます。
- 約1週間程度で軽快しますが、稀に、小児では急性脳症を、高齢者や免疫力が低下している方では肺炎等、重症になることがあります。
○予防法
- 外出後など、こまめに手を洗う習慣をつけましょう。
消毒用アルコールによる手の消毒も効果的です。
- 疲れているときなどは、人混みへの外出を控えましょう。
やむを得ず人混みへ入る際は不織布製マスクを着けましょう。
- 室内を適切な湿度(50~60%)に保ちましょう。
- 十分な休養とバランスのとれた栄養摂取を心がけましょう。
- 予防接種も大切です。
発症をある程度抑える効果や、重症化を予防する効果があるといわれています。免疫ができるまで2~4週間程かかるため、流行時期前に接種することが望まれます。
○学校保健安全法における取り扱い
学校において予防すべき感染症として、第2種の感染症に定められており、「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児にあっては3日)を経過するまで」を出席停止期間としております。「ただし、病状により学校医その他の医師において感染のおそれなしと認めたときには、この限りではない」ため、学校医に相談してください。
☆H25年度インフルエンザQ&A(厚生労働省)
☆インフルエンザ施設内感染予防の手引き(厚生労働省)
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