高志の伝承料理レシピ  by 高志の食サポーター

最終更新日 2009年8月13日ページID 009160

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油あげご飯

~福井市北西部地区~

油揚げの丸煮

~永平寺地区~
油揚げご飯   油揚げ

材料(5人分)


厚揚げ
しょうゆ
砂糖

 
2カップ
2+1/2カップ
2/3枚
大さじ3
小さじ1/3
大さじ1

材料(4人分)
厚揚げ
だし汁

みりん
しょうゆ
ショウガ
2枚
3カップ
大さじ2           
大さじ2
大さじ3
適当           

【作り方】

  1. 米は洗って30分ほど分量の水につけておく。
  2. 厚揚げは厚さを半分に切り、さいの目に切る。 
  3. 炊飯器に厚揚げ、調味料を入れて炊く。
  4. 白ゴマ、青じそ、大根おろしを好みで上にのせる。 

     

 

【作り方】

  1. 厚揚げは熱湯に通して湯抜きした後、揚げの中央に切り込みを入れて味が浸み込むようにする。
  2. 厚揚げが丸のまま入るくらいの鍋に、だし汁を煮立てて酒・みりん・しょうゆ・で調味し、厚揚げを並べてその上に落とし蓋をして弱火で15分くらい煮る。
  3. 火を止める前にショウガ汁を入れる。 
  4. 器に厚揚げを丸ごと盛り付け、おろしショウガを添える。

     

 
いわれ
 報恩講などのときによく作られている。
いわれ
 昔は70~80枚の厚揚げを大鍋で煮たので、焦げ付かないように割り箸をゲタ(#状)にしてなべ底に敷いた。
  厚揚げの消費量が全国的にも多い、福井県ならではの料理。

 

スルメイカとじゃがいもの煮物

~福井市越廼地区~

むかごご飯

~福井市美山地区~
スルメイカとじゃがいもの煮物 むかごご飯

材料(4人分)
スルメイカ
じゃがいも

砂糖
 
1杯
中4個
適量
適量

材料(4人分)

むかご
刻みミツバ
ゴマ塩


昆布
2合
80g
1/2~1束
適量
大さじ2
小さじ1
10cm角 1枚

【作り方】

  1. 下処理したスルメイカは、前日に適当に塩をまぶしておく。
  2. 当日は、そのまま洗い流さずに輪切りにしておく。
    じゃがいもは皮をむき、4ツ割程度(一口大)に切り、水から炊く。少し柔らかくなったら砂糖を少し加える。 
  3. 更に柔らかくなったら、スルメイカを加えて一緒に煮る。 

【作り方】

  1. 米を水洗いし、ザルにあげておく。
  2. むかごは水できれいに洗い、水気を切る。
  3. 炊飯器に、洗った米と調味料(酒+塩)を入れて、普通に炊く水量線までだし汁(昆布であらかじめ作っておく)を加える。
    むかごを入れて普通に炊く。 
  4. 炊き上がったら、しゃもじで炊飯器の内釜とご飯の間に隙間を作るように1周し、底から持ち上げてほぐしながら、余分な水分を飛ばす。
  5. 食べる直前に刻みミツバを加え、ひと混ぜして茶碗によそう。お好みでゴマ塩をふりかける。
いわれ
 この料理は旧越廼村でよく作られており、塩を入れて煮る代わりに、昔は海水を用いて作られていた。旧越廼村の蒲生、茱崎には昔「塩小屋」があり、海水から塩を作り生計を立てていた。
いわれ
 むかご(ところによっては「ぬかご」とよぶ)は、自然薯や山芋のつるの途中(葉の付け根)にたくさんつくる5mm~10mm程度の小さなイモのこと。

 

鮎の甘露煮

~永平寺地区~

里芋と小豆の煮物

~福井市南東部地区~
鮎の甘露煮 里芋と小豆の煮物

材料
鮎、酒、みりん、砂糖、しょうゆ
ショウガ、鷹の爪、山椒(お好みで)

材料
里芋、小豆、砂糖、塩

【作り方】

  1. 鮎を竹串に踊り刺しして、炭火で素焼きにする。 
  2. 素焼きにした鮎を冷風に当てて粗熱をとり、一晩ほど涼しい所に置いて冷ます。
  3. 鍋の底に割り箸を5~6本敷き、アルミホイルまたは竹の皮などを数枚敷く。
  4. 素焼きにして冷ました鮎を、鍋の中に並べる。
  5. 酒を鮎が浸かる程度まで入れ、みりん、砂糖、しょうゆを適宜加え、アルミホイルまたは竹の皮などを上からかぶせ、ふたをして煮汁が少なくなるまで中弱火で気長に煮る。この時に、ショウガ、鷹の爪、山椒などを適宜加える。
  6. 煮汁を数回鮎の上からかけて味をなじませる。
※冬季に甘露煮する際には、素焼きし、冷ました鮎を密封して冷凍保存しておく。

【作り方】

  1. 小豆は洗って、水とともに鍋に入れて火にかける。
  2. 煮立ったら一度水を捨てて、次にたっぷりの水を入れて柔らかくなるまで煮る。砂糖と塩で味付けする(甘くなりすぎないように) 。
  3. 里芋は皮をむいて一口大に切り、薄い塩味にして茹でる。
  4. 3.を器に入れ、その上から2.をかける。
いわれ
 九頭竜川で獲れる天然鮎で作ると大変美味しい。基本的によく食べられる時期は、12月中旬から3月中旬にかけてで、特に大寒の頃がよいとされる。
いわれ
 法恩講のときの料理で、地域によっては「おつぼ」とも呼ばれている。「おつぼ」とは容器の名称のことで、この容器に入れることが習慣になっている。 作り方のポイントは、薄味に仕上げること。

 

きのこの梅肉和え

~福井市美山地区~

大根なます

~福井市北西部地区~
きのこの梅肉和え 大根なます

材料(4人分)
美山しめじ
パールマッシュ
生しいたけ
えのきたけ

梅干
みりん
しょうゆ
100g
100g
50g
50g

4個
大さじ2
小さじ1

材料(4人分)
大根
人参
白ゴマ
油揚げ
鰹節

みそ
砂糖
みりん
1/2本
好みで
少々
1枚
10g
大さじ3
大さじ2
大さじ2
小さじ1
少々

【作り方】

  1. きのこをそれぞれ洗った後に、食べやすい大きさにちぎる(切る)。熱湯でさっとゆがいた後、水切りして冷ます。 
  2. 梅干しは種を除き、すり鉢でする。分量のみりん、しょうゆを加えて味を整え、1.のきのこを混ぜ合わせる。

【作り方】

  1. 大根、人参の皮をむき、千切り用のおろし金でおろす。塩少々ふり混ぜ、水分が出るまでおいておく。
  2. ボールに合わせ酢(酢、みそ、砂糖、みりん)を作り、油揚げをフライパンで焼いて冷ましておく。冷めたら一口大に切る。
  3. 大根の水分をよく絞って合わせ酢に入れて、油揚げも入れ、ゴマと鰹節をいっしょに混ぜ合わせる。
いわれ
 福井市特産の純白のひらたけ「パールマッシュ」は、平成元年に誕生したきのこ。ビタミンB1、B2が豊富に含まれており、ほの甘く歯ごたえがあるのが特徴です。
いわれ
 法恩講のときの定番料理です。福井市砂子田集落では、しょうゆの代わりに味噌を使います。

 

へしこちらし寿司

~福井市越廼地区~

葉っぱ寿司

~永平寺地区~
へしこちらし寿司 はっぱ寿司

材料(4人分)


鯖のへしこ
合わせ酢

炒り卵

白ゴマ
ショウガの甘酢漬け
2カップ
2+1/4カップ
1/2匹
酢:大さじ3、砂糖:大さじ2、
塩:小さじ1/2
卵:2個、砂糖:小さじ2、
塩:小さじ1/4、油:大さじ1
適量
適量

材料

塩マス
ショウガ

砂糖

アブラギリの葉
1升(1.5kg)
1尾
50g
1カップ
1カップ
大さじ2
適宜

【作り方】

  1. すし飯を作る。
  2. へしこはコヌカを取ってから丸ごと焼く。適当に焼き色がついたら、流水で洗う。その後、細かく刻む。
  3. 炒り卵を作る。
  4. すし飯に、細かく刻んだへしこと炒り卵、白ゴマを混ぜ合わせ、上から千切りにしたショウガの甘酢漬けを散らす。

【作り方】

  1. すし飯を作る。
  2. ショウガは千切りにする。
  3. 塩マスは薄くそぎ切りにし、3~4時間甘酢に漬けておく。
    (漬けすぎると脂分が抜けてカスカスして美味しくなくなり、漬け方が足りないと塩分が抜けず塩辛い)
  4. すし飯を小さく握り(手水は塩マスの漬け汁を使う)、2.をのせてアブラギリの葉で包む。
  5. 4.を箱の中に並べ、重石をのせ一晩おく。重石は米1升に対して10㎏位とし、1時間経ったら半分の重さに減らす。
いわれ
 へしこは、福井県を代表する郷土料理の一つで、越冬の保存食として重宝されています。ぬかを軽く落とし、火であぶったものはお茶漬けや酒の肴に良く、新鮮なものであれば刺身で食べることもできます。
いわれ
 お盆や秋祭りのご馳走として、九頭竜川流域の地区でよく作られる郷土料理で、祝い事にもふさわしいです。

 

きゅうりのなます

~福井市美山地区~
きゅうりのなます

材料(4人分)

きゅうり
かにかまぼこ
炒りゴマ

砂糖
しょうゆ

3本
1パック
小さじ2
大さじ4
小さじ1~1/3
大さじ1/2

【作り方】

  1. 細切りしたきゅうりに軽く塩をまぶして、しばらくおく。 そのあいだに二杯酢を作り、カニかまぼこをほぐしておく。
  2. きゅうりは水が出てくるので絞って器に入れ、ほぐしたカニかまぼこを混ぜ、二杯酢で和える。
    炒りゴマは、器に盛ってから上にふりかける。
ポイント
 酢は金属を嫌うので、器はガラスや陶器、プラスチックがお勧めです。

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