旧軍毒ガス弾等に関する情報提供のお願い

最終更新日 2012年5月1日ページID 004950

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  以前に、神奈川県の工事現場で作業中の人が旧軍の毒ガス剤により被災し、また、茨城県においては、健康被害が発生しました。

 

 

 国では、毒ガス等による被災事故発生防止を図るための情報収集を実施しており、その一環として都道府県に対し、調査の協力依頼がありました。

 

 このため、福井県では、県民の皆様から次の要領で、情報提供をお願いしています。

 

 1 提供をお願いする情報

 

 

 (1) 終戦時における旧軍毒ガス弾等の保有および廃棄に関するもの
 (2) 戦後における旧軍毒ガス弾等の発見に関するもの
 (3) 戦後における旧軍毒ガス弾等による被災に関するもの
 (4) 戦後における旧軍毒ガス弾等の処理に関するもの
 (5) その他、旧軍毒ガス弾等が保有または発見の可能性のある場所等に関するもの

 

2 提供の方法

 情報をお持ちの方は下記の連絡先までご連絡ください。

3 提供上の注意

 ご提供いただいた毒ガス弾等に関する情報は公表させていただくことがありますが、個人のプライバシーは守りますので、必ず氏名、住所、電話番号もお知らせください。

4 連絡先

福井県安全環境部環境政策課環境管理審査室: prtr@pref.fukui.lg.jp
 TEL 0776-20-0303
 FAX 0776-20-0679

(参考) 旧軍毒ガス弾等について

旧軍毒ガス弾の種類

 

旧軍における名称 化学物質の名称 区分
きい剤 マスタード(イペリットともいう)、
ルイサイト、および両化学物質の混合物
びらん剤
あか剤 ジフェニルシアノアルシン(DC)
ジフェニルクロロアルシン(DA)
くしゃみ剤(嘔吐剤)
みどり剤 クロロアセトフェノン 催涙剤
あお剤 ホスゲン 窒息剤
ちゃ剤 シアン化水素 血液剤
しろ剤 トリクロロアルシン 発煙剤

 

化学剤の種類と毒性

  • びらん剤

 硫黄マスタードとルイサイトが代表的であり、両化学物質は蒸発速度が遅く、細かい霧状または水滴状で用いられることが多い。皮膚浸透性を有しており防毒マスクだけでは防ぐことはできない。マスタードは皮膚に付着すると数時間後に赤い斑点を生じ痛みを伴うびらん症状を呈する。目や呼吸器の粘膜を冒し水疱、潰瘍を生じる。ルイサイトはマスタードより効果が現れるのが早く、皮膚に付着したり目に入ると耐えがたい痛みを生じる。きい剤はマスタードとルイサイトが主成分である。

  • くしゃみ剤(嘔吐剤)

 ジフェニルシアノアルシン(DC)、ジフェニルクロロアルシン(DA)やアダムサイトのような有機ヒ素化合物があり、低濃度で鼻、喉、目の粘膜に激しい刺激を与え、くしゃみ、咳、前額部に痛みを感じ、高濃度では呼吸器深部を冒し、嘔吐、呼吸困難、不安感を生じ死亡する例もある。あか剤はDC、DAの混合物である。

  • 催涙剤

 クロロアセトフェノンやクロロベンジルマロノニトリルのようなハロゲン化合物であり、目や喉を刺激して激しい催涙効果を示す。死に至らしめることはほとんどなく、暴動の鎮圧用に配備されていた。

  • 窒息剤

 呼吸器系に作用して喉や気管支を刺激し、肺に障害を起こして死に至らしめる。
 塩素やホスゲンが代表的な化合物である。

  • 血液剤

 青酸ガスが代表的な化合物で、体内に吸収された後、血液成分(ヘモグロビン)、全身の組織に作用して呼吸器障害を起こし、睡眠を伴い死に至らしめる。窒息剤や血液剤は、揮発性が高く呼吸器を通して作用するので、防毒マスクを着用することで防ぐことができる。

出典:遺棄化学兵器の安全な廃棄技術に向けて(日本学術会議報告平成13年7月 他)

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