砂防関係主要事業の紹介(大野市内)
打波川流域火山砂防事業
打波川は、大野市北部に位置し、経ヶ岳、赤兎山、願教寺山などの1,500 ~2,000m級の壮年期山地を源に、大野市勝原で九頭竜川に流入する流域面積120.4km2、主流路延長約21.7km、平均河床勾配約15分の1の急流荒廃河川です。
打波川流域では、明治24年の濃尾地震とそれに続く明治28・29年の豪雨によって激甚な土砂災害が発生し、その後も昭和36年8月の北美濃地震と同年9月の第2室戸台風、近年では平成10年8月の梅雨前線に伴う豪雨によって土砂災害が発生しています。
打波川流域で生産された土砂は、谷底を流下し、九頭竜川の河道に堆積します。豪雨などに伴い、大量に土砂が流出した場合には、九頭竜川の河床が上昇し洪水や土砂の氾濫を引き起こすおそれがあります。
このため、打波川流域における荒廃地域の保全を行うとともに、沿川住民の生命・財産を保全するために砂防事業を実施しています。
位置図 | 嵐谷川堰堤 |
位置図 | 下赤谷堰堤 |
智那洞谷川流域通常砂防事業
当渓流は、大野市後野の東側に位置し、風化侵食が激しく、いたるところで崩壊が発生しています。今後の豪雨によって土砂流出による災害が発生した場合、下流にある人家や、住民の生活道路である一般県道白山中居神社朝日線に甚大な被害を及ぼすと考えられます。このことから、地域住民の安全確保のため、砂防事業を実施しています。
位置図 | 智那洞谷堰堤 |
大滝谷川通常砂防事業
当渓流は、大野市牛ケ原の北側に位置し、風化侵食が激しく、いたるところで崩壊が発生しています。今後の豪雨によって土砂流出による災害が発生した場合、下流にある人家や、住民の生活道路に甚大な被害を及ぼすと考えられます。このことから、地域住民の安全確保のため、砂防事業を実施しています。山を管理しやすいよう作業道を設置して山の保全に努めています。
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位置図 | 大滝谷川堰堤 |
土砂災害警戒区域等の指定
土砂災害防止法(土砂災害警戒区域等における土砂災害防止対策の推進に関する法律)とは、土砂災害(がけ崩れ、土石流、地すべり)から住民の皆さんの生命を守るため、土砂災害が発生するおそれがある区域を明らかにし、危険の周知、警戒避難体制の整備、住宅等新規立地の抑制、既存住宅の移転促進等のソフト対策を推進するもので、平成13年4月に施行されました。
県では、土砂災害により被害を受けるおそれのある場所の地形や地質、土地の利用状況などを順次調査し(基礎調査の実施)、土砂災害警戒区域等の指定を行っておりますので、ご協力をお願いいたします。
土砂災害警戒区域等の指定状況や位置情報については砂防海岸課のホームページをご覧ください。
砂防海岸課
雪崩対策事業
飯降地区雪崩対策事業
飯降地区は大野市の北西に位置し、飯降谷川沿いに家屋が密集しています。集落の西側にそびえる飯降山では、大正7年、昭和2年、11年、38年において表層雪崩が発生し、集落あるいはその近くの杉林まで到達しました。このため集落の保全を目的とした雪崩対策事業が昭和60年に開始され、平成20年度に完成しました。
飯降山山頂付近には雪崩の発生面積を小さくするための雪崩予防柵、中腹には雪崩の勢いを弱める減勢工、山裾には減勢された雪崩から集落を確実に守るための防護擁壁が設置されています。
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標準断面図 |

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