特定外来生物のカミキリムシについて

最終更新日 2025年7月30日ページID 061423

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環境省では、外来生物法に基づき、外来のカミキリムシ3種(クビアカツヤカミキリツヤハダゴマダラカミキリサビイロクワカミキリ)を特定外来生物に指定しています。これらの種は、公園、街路、農地、森林などの樹木を加害し、樹木の枯死、落枝、倒木などによる人的被害や農業被害、自然景観や生態系への悪影響を引き起こすことが懸念されます。

現在のところ、福井県内で3種の発生報告・確認はありませんが、中には近隣県に侵入している種もあり、県内へ侵入することも十分考えられます。これら3種の疑いがある昆虫や、被害樹木を見つけた際は、自然環境課(0776-20-0306)までご連絡ください。(個体・被害樹木の明瞭な写真や、実際の個体(駆除済)があると、種の判別がしやすくなります。

※これら3種は特定外来生物であるため、飼育・保管・運搬・野外への放出等が禁止されています。発見した場合も生きた個体の移動等は行わず、その場で駆除(殺虫剤、踏みつけなど)してください。
 

【カミキリムシ3種の写真・特徴・同定方法について】
特定外来生物 同定マニュアル(カミキリムシ3種はp.3~5)(環境省HP)

 

 

1.クビアカツヤカミキリ

  • 大きさ:25~40mm(成虫)
  • 成虫の見られる時期:6月頃~8月
  • 全体的にツヤのある黒い色で、クビ(胸部)が赤い。
  • サクラ・モモ・ウメなどバラ科の樹木に被害を及ぼす。
  • 幼虫は樹木内で成長し、内部を食い荒らすことにより、樹木を衰弱、枯死させるおそれがある。
  • 令和7年7月末現在、16都府県で確認。(直近では7月中旬に、滋賀県長浜市にて同県初確認。)
    クビアカツヤカミキリ(環境省HP)
    クビアカツヤカミキリ(出典元:環境省HP)








     
  • 樹木から下の写真のような形のフラス(糞と木くずが混ざったもの)が出ている場合、樹木内にクビアカツヤカミキリの幼虫がいる可能性がある。
クビアカツヤカミキリ・フラス(環境省チラシより)クビアカツヤカミキリのフラス(出典元:環境省チラシ)
 








【参考】
クビアカツヤカミキリの防除法(国立研究開発法人森林研究・整備機構 森林総合研究所)
クビアカツヤカミキリ チラシ(環境省)

 

2.ツヤハダゴマダラカミキリ

  • 大きさ:17~40mm(成虫)
  • 成虫の見られる時期:5月頃~10月
  • 体全体は光沢のある黒色で、サテンのようなつやが見られる。背面には白色の斑紋がある。
  • 主にアキニレ、カツラ、トチノキ、ヤナギ類などの樹木に被害を及ぼす。
  • 幼虫は樹木内で成長し、内部を食い荒らすことにより、樹木を衰弱、枯死させるおそれがある。
  • 近隣県では、富山県、岐阜県、滋賀県で確認。
 

※在来種のゴマダラカミキリと見た目が類似する。違いについては以下のPDFのp.3を参照。
 特定外来生物 同定マニュアル(ツヤハダゴマダラカミキリはp.3) (再掲:環境省HP)

  • 樹木の根元にフラス(糞と木くずが混ざったもの)が見られ、目線より高い位置(地上2mより上)に直径10~15mm程度の複数の丸い穴が開いている場合、ツヤハダゴマダラカミキリの被害を受けている可能性がある。
     

【参考】
リーフレット:見つけよう!ツヤハダゴマダラカミキリ(国立研究開発法人森林研究・整備機構 森林総合研究所)

 

3.サビイロクワカミキリ

  • 大きさ:26~39mm(成虫)
  • サビ色の体に白い斑点がある。上翅の基部には顆粒状の突起がある。
  • 街路樹や市街地等に植栽されたイヌエンジュ、エンジュに被害を与える事例が確認されている。
  • 幼虫は樹木内で成長し、内部を食い荒らすことにより、樹木を衰弱、枯死させるおそれがある。
  • 福島県で確認。

 

 

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