ラスパイレス指数は、給与制度の改定・運用について、国と異なった措置が行われた場合（主に下記１～６に該当する場合）に変動しますが、職員数の少ない町については変動幅が大きくなる傾向にあります。

1　給料表上の引上率が国と異なる場合

2　職員構成が変動した場合

3　国と昇給率が異なる場合

4　昇格、昇給基準およびそれらの運用が適切でない場合

5　昇給短縮、延伸を行った場合

6　初任給基準の改定を行った場合

　ラスパイレス指数は、国家公務員の行（一）の俸給月額を100としてみた場合に、地方公務員の給与水準を示す指数です。職員構成を学歴別（大卒、短大卒、高卒、中卒）、経験年数別（1年未満～35年以上の12段階）に区分し、比較する地方公共団体の職員構成が国の職員構成と同一であると仮定して算出するもので、地方公共団体の仮定給料総額（地方公共団体の学歴別、経験年数別の平均給料月額に国の職員数を乗じて得た総和）を国の実俸給総額で除して得る加重平均です。

経験年数

職員数(人)

国 Ａ

給料月額（百円）

Ａ×Ｂ

（百円）

Ａ×Ｃ

（百円）

国 Ｂ

当該団体 Ｃ

1年未満

2,118

1,789

1,629

3,789,102

3,450,222

1年以上 　2年未満

3,031

1,842

1,772

5,583,102

5,370,932

2年以上 　3年未満

3,567

1,916

1,823

6,834,372

6,502,641

3年以上　 5年未満

7,091

2,035

1,918

14,430,185

13,600,538

5年以上　 7年未満

7,778

2,245

2,088

17,461,610

16,240,464

7年以上　10年未満

10,385

2,563

2,345

26,616,755

24,352,825

10年以上　15年未満

13,468

3,066

2,896

41,292,888

39,003,328

15年以上　20年未満

10,826

3,590

3,541

38,865,340

38,334,866

20年以上　25年未満

8,836

4,114

4,043

36,351,304

35,723,948

25年以上　30年未満

5,595

4,427

4,280

24,769,065

23,946,600

30年以上　35年未満

2,796

4,508

4,620

12,604,368

12,917,520

35年以上　

645

4,632

4,896

2,987,640

3,157,920

計

76,136

231,585,731

Ｄ

222,601,804

Ｅ

（短大卒）

計

20,181

64,607,250

Ｆ

64,861,895

Ｇ

（高校卒）

計

110,842

381,951,844

Ｈ

384,643,733

Ｉ

（中学卒）

計

1,389

5,115,697

Ｊ

5,502,055

Ｋ

（参考）

小規模な市町村の給与水準については、その組織規模も小さく、国のように部長や局長といった役職がないことから、国に準じた給与制度、運用を行ったとしても、ラスパイレス指数は100を下回ることになります。