財政事情　第１２０回

 

 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　平成２０年８月に開館した福井県こども家族館

まえがき

　この財政事情は、県の財政状況と県が管理する地方公営企業の業務状況を広く県民の皆様に知っていただき、県政に対する御理解と御協力をいただくため、県が毎年２回公表しているものです。
　今回は、平成19年度の決算状況ならびに平成20年度の上半期（平成20年4月1日から同年9月30日まで）における財政運営の状況および公営企業の業務状況について公表します。
　さて、最近の我が国の経済情勢は、輸出の弱含み、企業の生産、収益の減少基調など、景気の先行きについて、当面、弱い動きが続くことが見込まれ、世界的な金融不安の高まりや株式・為替市場の変動などから、さらに下振れするリスクへの留意が必要な状況となっています。また、本県経済についても、こうした国内外の大きな経済環境の変化により、企業の景況感が悪化しており、景気の後退も懸念される状況となっています。
　本県においても、厳しい財政状況の中にありますが、景気の動向に細心の注意を払い、機動的に経済対策を実施するとともに、「福井新元気宣言」の実現に向けて、高速交通網の整備をはじめ、今年度策定予定の環境、観光、農業の新たな計画に沿った施策の展開など、県民の暮らしの質を高める施策を着実に推進していくことが必要です。
このため、これまでにも増して財源の重点的・効率的な配分を行うなど、県政の重要課題への対応と将来にわたる財政の健全性の維持の両立を図っていくことが必要であり、本年２月に策定した「新行財政改革実行プラン」に基づく行財政改革を着実に進めていくこととしています。
県民の皆様におかれましては、今回の財政事情の公表を通じて、本県の財政状況に御理解をいただくとともに、県政推進のため、今後とも一層の御協力をお願いいたします。
 

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