オウム真理教対策
「オウム真理教」
■過去、凶悪事件を敢行
オウム真理教は、かつて宗教法人を隠れ蓑として武装化を図り、化学兵器用の「サリン」を使用した無差別テロ「地下鉄サリン事件」等、数々の凶悪事件を敢行しています。多数の犠牲者を出し、国内外に大きな衝撃を与えました。
■今も活動を継続
オウム真理教は、平成30年7月、教祖の麻原彰晃こと松本智津夫ら13人の死刑が執行されましたが、その後も「Aleph(アレフ)」「ひかりの輪」等に分かれて活動を継続しており、「Aleph」は過去の事件を知らない若者等に接近し、ヨーガ教室や勉強会等に参加させるなどして、「ひかりの輪」は各地の神社仏閣や自然を訪ねる「聖地修行」等への参加を呼び掛けるなどして、信者の獲得を図っています。令和7年1月現在、15都道府県に30か所の拠点施設を有し、信者数は、合計約1,600人とみられます。
■警察の対応
・再発防止に向けた取締りの推進
依然として元教祖・松本及び同人が説いた教義を拠り所とするなど、組織の本質に変化が無いと認められるため、警察では、再び事件を起こさないよう、関係機関と連携して実態解明にあたるとともに、組織的違法行為に対して厳正な取締りを推進しています。
・風化防止対策
地下鉄サリン事件から約30年が経過し、オウム真理教や一連の事件を知らない世代が増える中、事件等が風化することにより、オウム真理教の本質、現状が正しく理解されないことが懸念されることから、あらゆる機会を通じて広報啓発活動に取り組んでいます。