サイバー犯罪とは
サイバー犯罪とは、「コンピュータ技術及び電気通信技術を悪用した犯罪」のことを指し、以下の3つの形態があります。
(1)コンピュータ犯罪
刑法で規定されている、電子計算機使用詐欺、電磁的記録不正作出・供用、電子計算機損壊等業務妨害、不正指令電磁的記録作成等、不正指令電磁的記録取得等、コンピュータ、電磁的記録を対象とした犯罪のことです。
(2)不正アクセス禁止法違反
不正アクセス禁止法は、平成11年に制定された法律で、正式名称は「不正アクセス行為の禁止等に関する法律」といい、平成24年に一部改正されました。
この法律には、高度情報通信社会の健全な発展に寄与するため、
・他人のユーザIDとパスワードを用いて電気通信回線を経由してコンピュータにアクセスした場合
・電気通信回線を経由し、コンピュータのセキュリティホールをついてコンピュータにアクセスした場合
・他人のIDやパスワード等を第三者に提供した場合
・他人のID・パスワードを不正に保管した場合
・他人のID・パスワードを不正に取得した場合 ・フィッシング行為をした場合
について罰則規定が設けられています。
(3)ネットワーク利用犯罪
インターネットなどのネットワークを利用した犯罪のことで、犯罪行為の全部又は一部がネットワークを通じて行われたものをいいます。
主なものとして、以下の法律に違反します。
・刑法(例えば、詐欺、名誉棄損、わいせつ物頒布など)
・児童買春、児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護等に関する法律(いわゆる児童買春・児童ポルノ禁止法)
・インターネット異性紹介事業を利用して児童を誘引する行為の規制等に関する法律(いわゆる出会い系サイト規制法)
・著作権法
・商標法
・売春防止法