「福井新々元気宣言」(Ⅰ 元気な産業)

最終更新日 2011年7月26日ページID 002188

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Ⅰ 元気な産業

 福井のすぐれた産業基盤を生かして、県内経済の次への成長と安定した雇用をつくり出し、生活の安心と活力を感じることのできるプロジェクトを進めていきます。

 農林漁業は、福井の食を支え自然を守る基幹となる産業です。農水産物の生産と販売のスケールを広げ、安全でおいしい商品を工夫して売り出します。

 高速交通ネットワークの整備に備えて新しい観光・ブランド戦略を展開し、すぐれたものを磨きあげ、全国そしてアジアに売り込みます。
 
 
 
 
 
  

1 技術と戦略で勝ち抜く福井の産業


 福井の地で活動する中小企業は、人口比で全国最多の数を誇ります。グローバル大競争が激しくなるなか、福井産地を構成する企業群のもつ高い技術力・デザイン力を結集し、ものづくりの技を消えることなく継承し、力強く飛躍する新産業をつくります。

 また、アジア市場の開拓に前向きにチャレンジする企業を、官民「共動」で応援し、県内経済に新しい成長の道をひらきます。

 日本経済の先行きがなお不安ななかで、継続的で安心できる雇用の実現が必要です。熟年の技術力、若者のチャレンジマインドをしっかりと支え、働く県民の「生きがい」と「安心雇用」を実現します。
 
 
 

「これから100年企業」育成プロジェクト

○「ふるさと産業」の元気再生
    ・「中小企業育成ファンド 」の創設。技術革新・新分野展開の企業を認定し、投資・経営をパッケージで応援
    ・全国初の「ふるさと企業支援市場 」を開設。出資・寄付により地域ニーズに応える新ビジネスを支援
    ・ものづくり技術を継承する企業や技能人材が生み出す「後継者商標 」プロダクツを応援

○商店街を「ライフスタイルセンター」に
    ・一人暮らし高齢者への宅配ビジネスなど新分野進出を応援
    ・商店街自慢の逸品を集め発信する「商店街フェア」

○町の小企業に着目した支援強化
    ・「小規模企業支援室 」を設置。地域を支える町の小企業を県・産業支援機関が連携して支援
 



新成長産業の創出と誘致

○「福井経済新戦略」(平成22年12月)を官民あげて連携推進
    ・テーマ別に新戦略推進チームを編成。期限と目標を定めてプロジェクトの具体化

○業種・業界こえた「企業連合」による新産業づくり
    ・県内企業の技術・デザイン力の複合により、電気自動車など新たな需要創造型の「ニューパラダイム製品 」の開発
    を促進

○攻めの企業誘致
    ・エリア別担当の企業誘致体制と常時の立地企業フォローアップ
    ・舞若道・敦賀港の完成に合わせ、「新産業エリア」を嶺南地域に造成

 

福井本拠にグローバル・シフト

○アジアビジネスの拡大
    ・「ふくい貿易促進機構 」を設立。企業の市場開拓から販売促進までトータルで応援
    ・海外事務所を拠点に、アジア営業力を強化
    ・東南アジア・インドの新興国市場も視野に、海外諸情報の収集力アップ

○県立大学を中心にグローバル経営戦略
    ・企業の語学研修、アジアビジネス展開をバックアップ
    ・「アジア人材基金 」を官民協力でつくり、企業人材の育成、留学生の増加をめざす

 

若者に雇用と所得を

○若者雇用を最優先にジョブサポート
    ・若者の「雇用」と「キャリアアップ」をあわせて行う企業を重点支援
    ・未就職、離職の若者向け「就職実現教育」

○高校と大学・企業が応援する産業人材の育成
    ・学校教育と産業教育とを組み合わせ産業の変化に応える「次世代人材育成会議」

○若者のUIターン促進

    ・「ふくい企業PRキャラバン隊 」による全国の大学への営業強化
    ・「ものづくり奨学金 」を創設し、技術系学生の県内就職を促進 


 

2 新しい方向をひらく農林水産業


 米づくり中心の福井の農林水産業は、生産者の高齢化が進み、農林水産品の貿易自由化を進める圧力が一段と高まるなか、価格と生産が低迷し、大きな転換期を迎えています。

 こうした環境変化に応じて、新しい「農業・農村」、「林業」、「水産業」各分野の計画(平成20、21年度策定)を、より大きなスケールでスピードを上げて実行していきます。

 農林水産品群の生産拡大・高付加価値化を重点的に進めて「地産地消」と「自給力」を高め、福井の食や森の資源を守り、豊かな農地・山林・漁場を次代により良くして継承していきます。
 
 
 

農業から「食料産業」へ

○消費者に選ばれる福井米づくり
    ・すべての米作農家を減農薬のエコファーマーに。区分集荷・出荷体制を完備し、食味と価格を向上
    ・集落型営農の栽培・経営のステップアップ、農地集積を7割に
    ・「ポストこしひかり 」と新多収量ハイイールド米の開発促進

○「園芸新戦略」によるオールシーズンの産地拡大

    ・マーケット指向の企業的農業(野菜・果物)を坂井北部丘陵から全県に拡大
    ・電力・施設活用の周年型野菜園芸を育成、モデル食品産地の育成に挑戦
    ・福井の良いものをもっと市場に(サトイモ、スイカ、ラッキョウ、スイセンなど)

○伝統の福井野菜(カブ、ツケナ、ナスなど)、ナツメ、葛などの復活

 

暮らしとともに地域農業

○中山間・都市近郊の地域農業サポートエリアを拡大

○就農支援の強化で後継者育成

    ・就農支援をワンストップ・センター化。就農希望者を募集から経営開始まで総合支援

○日本一整備が進んだ農地を守る

    ・「農地評価(アグリアセスメント) 」により、市町とともに優良農地の転用抑制

○子どもから高齢者まで「農のある生活スタイル」へ
    ・日々の暮らしや教育の現場で農業とふれあい共感する生活スタイルを拡大

○鳥獣害対策の全面展開

    ・里山ゾーンの人と動物の住み分け、利用と防御。奥山での針広混交林の拡大
    ・鳥獣捕獲期間の延長、獣肉の処理・加工の普及、ジビエ料理の地域特産メニュー化

 

森を市場にもっと直結

○山への意欲をひき出す「コミュニティ林業」
    ・集落単位の「コミュニティ林業 」で効率的な間伐・主伐を促進
    ・乾燥材の増産と住宅・公共施設への「県産材供給システム」。使いやすい木材の供給と利用を促すコーディネータ
    ーの養成
    ・間伐材の供給率引き上げ、バイオマス・チップ産業の育成
    ・山の幸を生かした新ビジネス

○植樹祭をひきつぐ「緑と花の県民運動」を展開


○福井の山林と水源を守る「ふるさと山林売買監視システム」

○ふくい農林水産支援センター(旧林業公社)の経営改善

    ・県民負担軽減と森林の公益性を検討し、国や他県と連携して経営の見直し

 

おいしく割安な若狭・越前の地魚

○鮮度を高め量販・直販
    ・漁業者のグループ化と浜のリーダー育成による地魚の流通、水産加工品の開発・販売拡大
    ・「今朝とれ市 」、「ミニ場外市場 」の実施拡大

○「魚は福井」のブランド確保
    ・水産ブランドトリオ「カニ・サバ・フグ」の売り上げ拡大
    ・ウニ、ワカメ、サザエなど新定番水産品として販売促進

○地魚を安定供給する漁場の保全と新技術の導入


食卓に「福井の食」(地産地消、地産外商)

○「地産地消」を日常に
    ・農水産物直売所の価格と品ぞろえ充実。消費者と農家の顔が見える交流を促進
    ・「毎日おいしい地場産給食 」を全小・中学校に
    ・社員食堂、福祉施設、病院のメニューに地場産品使用を拡大

○「フード・ビジネス基金」で外商活発化

    ・農林水産品群の海外輸出や新ブランド開発を促進。基金を造成し「外商」を応援
    ・ふるさと知事ネットワークを用いて、福井自慢の食を全国にアピール・販売
 


 

 

3 観光とブランドを産業の柱に


 舞鶴若狭自動車道の全線開通、中部縦貫自動車道路の延伸、北陸新幹線の金沢開業をプラスに転じ、県勢発展の大きなチャンスにします。福井の地域資源のトータル化を徹底し、全国・アジアから多くの観光客を呼び込みます。

 恐竜をはじめとする福井ブランドの価値と評判をさらに大きくし、新しいビジネスにつなげていきます。
 
 

 

 観光を福井のリーディング産業へ

○観光客「プラス200万人」プロジェクト
    ・大都市・国内各地、アジア各国へと観光プロモーションエリアを拡大。ターゲットと目標を定めてキャンペーン展開
    ・海の幸、マリンレジャー(釣・漁体験)を組み合わせ、海ツアーを定番商品化

○観光地をスケールアップするハード・ソフトの複合投資

    ・「若狭湾岸ハイウェイプロジェクト 」の重点推進。敦賀港、小浜街なか、三方五湖など観光スポット、インター周辺を
    複合拠点へ
    ・「開湯130周年」を迎えるあわら温泉(平成26年)を中心に、色々な民間観光施設と連携し、東尋坊~永平寺のゴ
    ールデンルートを泊地型に

○石川・岐阜・滋賀・京都の隣接府県と「広域新観光」を促進

    ・主要エリアを結ぶ相互の観光資源をネットワークで活性化

○「福井がわかる」ニューツーリズム
    ・教育旅行の誘致促進。藤野厳九郎の知名度を生かした中国からの誘客
    ・国内外の大規模な会議、数多くの学会、展示会、講演会を誘致
    ・海外の病院と連携したメディカルツーリズム、サイエンスツーリズムの創出

○観光ルートの新ポイント「道の駅」の設置・活用

    ・道の駅・空港駅・高速SAを活用し、オリジナルなふるさと産品の販売拡大

○もてなしの得意な福井に

    ・もてなし産業と雇用の創出。県下全域の観光客満足度調査による評価と改善


ダントツ日本一ブランドの「恐竜王国」

○「恐竜渓谷(ダイノソーバレー)100万人」構想
    ・奥越全体を「恐竜キッズランド 」の渓谷へ。博物館・屋内外の自然環境・体験観光施設を充実し、自然体験学習
    フィールド化
    ・化石発掘フィールドの「野外博物館化」、街なかミュージアムショップの開設

○世界水準の研究と着実なビジネス化
    ・「アジア恐竜学会 」の設立。中国・タイの博物館と連携し、福井をアジア最大の恐竜研究拠点へ
    ・新しい恐竜ビジネスに資金を投入(恐竜関連のグッズの開発、映画制作など)
 

ブランド拡大の営業戦略

○「もっと日本一」プロジェクト
    ・福井流の豊かな暮らしのブランドを提案。全国に示す次の日本一を増加、「市ごと町ごと日本一プロジェクト 」を市
    町と推進

○官民共動の「ブランド・ビジネス推進機構」
    ・すぐれた資源を組み合わせ、より大きなブランドとして官民の知恵・技術・資金を集め商品化、ビジネス化
    ・グローバル発信力を強化。PRツールはアジア仕様へ
    ・福井を舞台のドラマ、CM、映画とロケ地の誘致、出版の実現

○ふくい南青山291とサテライト店の新商品ラインアップで売り上げ倍増
 

 

 

 

「福井新々元気宣言」

 

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