「福井新々元気宣言」(Ⅱ 元気な社会)
Ⅱ 元気な社会
活躍の場を求める若者、元気な女性、高齢者と力を合わせ、「暮らしの質」の向上に直接つながる教育、医療・福祉、安全・安心、環境分野などの新しい課題に挑戦し、全国のモデルとなる「理想県ふくい」をめざします。
4 日本のモデル「福井の教育」
ていねいな教育、きたえる教育によって達成した「日本一の教育力」を、次の段階へと進め、福井で実践している教育を日本の教育モデルに進化させます。
子どもたちの「挑戦力」を伸ばし、新しい時代をリードする人材を育てます。また、学校の学ぶ環境を改善し、若い人たちの能力と可能性を十分伸ばせるようにします。
日本の教育センター福井
○子どもの教育は福井で
・全国の教員を受け入れ、福井の教育の良さを学び活かす「先生の学校 」制度
・教育移住、単身者が「子どもと一緒の赴任 」ができるよう企業に働きかけて拡大
・「野外体験プログラム 」、「第一人者とふれ合う体験プログラム 」の実施。児童・生徒の「挑戦力」を養成
・いじめや不登校に初期対応。児童・生徒はみんな笑顔に
○特色ある私学教育の振興
・スポーツ、芸術、キャリア教育など、特色ある学校づくりの成果を支援
○子どもに応じた教育支援の充実
・発達障がいの早期発見・早期支援、特別支援学校の環境充実
夢と希望を育てる学校
○ゼロ歳から高校まで「福井型18年教育」
・「幼児教育センター 」を設置。幼・保行政の一元化により、家庭とともに幼児教育を充実
・子どもたちの夢と希望を伸ばし育てる「夢カルテ 」の導入
・中高一貫の新しい「公立教育パイロット校 」を検討
○県民の期待にこたえる高校教育
・学校再編は、教育環境の充実を第一に実施・支援
・理数科などを改編し、文系・理系別に探究心を伸ばす「チャレンジ科 」を設置
・「資格インターハイ 」の実施。職業系高校生の資格取得を応援
・「分かる授業推進プログラム 」。公開授業と生徒による「授業の分かる度評価」の導入
○聞ける話せる「語学音声教育」の導入
・「土曜スクール 」による英語・中国語などの音声教育。普通科・職業科のニーズに応じて実施
・世界共通テスト(TOEIC)を全高校に導入。「高校生海外研修プログラム 」
○中・高校生のためのスペシャルプログラム
・ノーベル賞受賞者、世界的な芸術家・スポーツ選手らを招いて講演会や交流
・国際コンテストにもっと応募。大学・企業の参加による最先端分野のカリキュラムを充実
次をめざす教育の充実
○教員の授業力を次のステップへ
・福井大学と教育研究所連携の教員研修をパワーアップ。小・中・高校教員の交流配置を増加
・教員・職員・県民みんなでつくるICT利用の「優良教材更新システム 」(Wiki-text)
○少子化時代の学校環境の最適化
・小・中学校の校区・学級の再編を、スクールバスなどの支援とあわせ市町と推進
○嶺南地域の教育充実
・高校進学時の県外流出を解消
・科学教育指定校(SSH)と大学の連携による学力向上策
5 すぐれた医療と支えあいの福祉
健康な生活を県民全体が送れるよう、がん予防の充実、最高レベルの医療水準の確保に努めます。また、障がい者や介護の必要な高齢者の安心と生活を守ります。
元気なお年寄りをはじめ地域の住民が互いに助け合う「支えあいの社会」を実現するとともに、健康長寿をさらに「老いの質」を高めるステージへと進め、自分らしく老いることのできるふるさとを実現します。
さらに高まる医療水準
○がん予防・登録・治療日本一
・県立病院「陽子線がん治療センター」、「がん医療センター」において最先端のがん治療を提供し、医療実績を向上
・最先端のがん医療研究の新体制づくり
・忙しい人もできる「簡単がん検診 」を独自に導入。がん検診受診率を引き上げ
○医療を支える人材の確保と育成
・「地域医療研修センター 」を県立病院に整備し、地域の医療を担う若手医師を確保
・研修制度の充実による「救急医」の養成、県全域の救急医療体制を充実
・薬剤師・栄養士・療法士など病院・地域の「チーム医療」を支える医療福祉スタッフを確保
○「こころとからだの健康」づくり
・健康診断時のストレスチェックを拡充
・うつ病などの早期発見、通院体制づくり
・女性落語などとのコラボレーションによる笑いと健康イベント拡大
・子どもたちの「眼と歯の健康プロジェクト 」を推進
元気生活のアクティブ・シニア、「元気活躍率日本一」へ
○年をとっても元気に活躍できる福井(エイジング・イン・プレイス)
・高齢者世帯の全戸調査を実施。課題を見つけ、行政・地域・ボランティアのネットワークで解決
・運動機能を失わないための介護予防プログラムを充実
・「ふくい在宅安心ネット 」を拡大。患者と家族を医療・福祉のチームが連携し支援
・高齢者の日常生活のニーズと不満を解決する新商品群の開発を支援
○先導的な認知症ケアに着手
・定年齢における「認知症検診 」を導入し、早期発見と早期治療を徹底
「一役を分担」の地域活動
○お互いさまの助け合い
・アクティブ・シニアの社会貢献活動を、ボランティアセンターを活用し応援。企業の地域貢献活動を活発化
・民生・児童委員、福祉協議会、自治会役員など地域支援ネットワーク
○熟年世代の働く場の拡大
・技能を担う熟年世代に資格を認定。安定雇用と社会貢献、働く機会を拡大
・延長雇用により、熟練技術者と若者の「技能継承セット就労 」を促進
○地域コミュニティに活力を
・高齢集落、過疎集落住民の買物・通院を支援する移動・生活支援システムを市町とともに充実
・公民館・空き教室を活用し、子どもから高齢者まで集い交流する「地域コミュニティサロン 」設置を促進
自立を基本に頼れる福祉
○「待機者ゼロ」の再継続
・介護入所施設・在宅ケア・デイケア・ショートステイ・語らいの集会場などを個々人のニーズに合わせ組み合わせ、
「介護待機者ゼロ 」を継続
○自立と生きがいの障がい者支援
・障がい者の雇用率、授産施設障がい者賃金のさらなる向上
・「全国障がい者スポーツ大会(平成30年)」に向けスポーツに親しめる環境整備
○みんながとけこむ「インクルーシブ・デザイン」のまちづくり
・誰もが安全な環境(歩道、街灯、交通機関、情報・コミュニケーションツールなど)の整備促進
○一人ひとりの命が輝く難病対策
・本人や家族の悩みを真摯に受け止め、療養上の相談、機器の貸出しなど、きめ細かな対策を継続して実施
6 若者のチャレンジと女性の活躍を応援
若者の声を政策に反映する仕組みを工夫すると同時に、結婚のための活動を応援し、若者のチャレンジ意欲を高めます。
福井の女性がリーダーとしての行動力を十分発揮できるよう、働きものの女性がもっとゆとりを持ち、女性と男性がともに行動し合える社会をめざします。
福井の子育て支援は日本一。子どもが育つ環境を充実していきます。
若者にチャレンジの場
・若者政策の総合的な推進組織を設置。若者の地域貢献・海外での活躍を促進
・熱心な、面白い、挑戦的なプランを応援。「私ならこうするの提案 」発表と表彰制度をつくる
○福井で起業にチャレンジ
・起業希望者を全国から募集。福井のフィールドを挑戦の場として提供
・社会人が学び直す「私の県立大学プロジェクト 」
○「縁結びさかんな先進県」
・全国初のポータルサイト「婚活カフェ」の充実、イベント参加型の婚活を応援
子どもがたくさん、家族を応援
○遊ばせ上手の子育て家族
・小学6年生までの「放課後子どもクラブ」を拡充
・小・中学生の「子ども会加入率」アップ。中学生も地域行事・貢献活動を活発化
・家族がそろう「家族時間」を一層伸長
・児童虐待の未然防止と早期発見のネットワークづくり
○「子育て応援モデル企業」応援
・「従業員子持ち率 」を企業の協力により独自に算出。インセンティブ制度を導入し、「子育て応援モデル企業」
を増加
・女性の再就職を企業とともに拡大
・配偶者の出産時期にあわせた男性の育休取得「育児スタート休暇」を促進
働く女性に活動のゆとりを
○仕事にも家庭にもゆとりをプラス
・女性のゆとりを増やす県民運動を展開
・男性の家事・育児参加を促進、家事サポートビジネスの育成
○女性リーダーの出やすい社会
・福井版「女性の未来プログラム 」を県庁内外の女性の力を集め作成。女性力を伸ばし活かす社会づくりを促進
・起業やキャリアアップを支援。「女性活躍支援センター」とジョブ・カフェ、産業支援機関が連携
・トップに立てる女性リーダーとメンター養成。女性活躍企業の応援、働く女性のネットワーク拡大
7 日本一の安全・安心(治安向上から治安実感へ)
犯罪や事故は減少し、福井の治安はすでに大きく向上しています。これからは信頼感の持てる社会づくりへと安全・安心のための政策をステージ・アップし、「治安実感日本一」をめざします。
また、自然災害や危機から県民生活を守ることは自治体としての最大の責務です。行政の努力に加え、地域の「つながりの力」を高めることによって、犯罪の起きにくい災害に強いまちづくりを推進します。
治安実感プログラム
○犯罪の徹底防止
・空き巣や車上ねらいなど身近で発生する犯罪対策を強化
・警察官のパトロール強化による「犯罪の起きにくいまちづくり 」。子ども・女性・高齢者への犯罪を徹底防止
○地域の総ぐるみ「子ども・女性見守り活動」
・「子ども安心通学路 」を実現。街灯、防犯灯の整備を促進
・子どもと女性を性犯罪から守る一歩進めた対策を警察本部と実行
○高齢者の交通事故対策
・高齢者が見えたらスローダウン。高齢者の交通安全研修、免許返納を促進
地震・異常気象・災害などに迅速対応
○「最初動」の災害・危機対策
・地震や「集中豪雨」、「集中豪雪」などに備え、国・地方をこえた現場の初動対応
・鳥インフルエンザ、口蹄疫など迅速な危機管理
○さまざまな災害・危機への医療体制の充実
○「つながりの防災力」の強化
・歩道除雪を強化、屋根雪下ろし等のボランティア活動を応援、避難支援計画の策定
・消防団員の確保、住民の自主防災組織の強化による「つながりの防災力 」
○災害に強いインフラの整備
・道路インフラの防災・防雪・融雪対策を充実
・ダム・河川・里山の災害対策を推進
○子どもを守る耐震化の促進
・学校や公的施設の耐震化を優先実施、木造住宅の耐震化促進
○特定失踪者の真相究明を含む拉致問題への的確な対応
8 豊かな環境、もっと豊かに
環境は県民の生活に潤いと活力を与える重要な基盤です。生物の多様性や自然景観、また農村や街のたたずまいを、美しい「風景」として次の世代に伝えます。
温暖化防止をはじめとした地球環境問題を前進させるため、福井から具体的な行動を起こしていきます。
みんなで良くする生活・自然環境
○一歩ずつ始める「ゴミゼロ社会」
・福井の川・山・海、そして自宅や企業から、あらゆるゴミを減らす「ゴミゼロ社会 」運動を強力に推進
・ものを大切にし資源生産性をあげる「修理とリサイクル運動 」を推進
○食・農・工のサイクル運動
・「おいしい福井の食べ切り運動 」のレベルアップ。持ち帰り運動の普及など
・食品廃棄物を「土に帰し」、環境に優しい農業を支援
○コウノトリの舞う村里
・コウノトリのえさ場づくり、「生きもの共生ホット・エリア 」を市町とともに整備。「生きものブランド米」を広め地域農業
の活力アップ
・生物多様性を踏まえた「最新自然環境データ 」を開発。自然環境を見える化して守る
見える見せる温暖化対策
○環境最先端のまちづくり
・「環境・エネルギー博覧会 」の開催を検討、環境国際会議を誘致
・APEC福井宣言の成果をひきつぐ「エコエネルギー回廊プロジェクト 」を、官民協力し推進
○地球温暖化防止の「ゼロカーボンのライフスタイル」
・EV・PHVなどの普及促進や自転車への乗り換え、住宅の省エネ化など「ゼロカーボンのライフスタイル」を促進
・太陽光発電やバイオマス資源など再生可能エネルギーの導入促進
○学校の「エコ改修」を積極支援
・環境・エネルギー教育の拠点となる学校施設の「エコ改修」を促進
・奥越地区(勝山市内)に開校する特別支援学校を、「エコ学校」として整備
景観を県民資産に
○景観保全の重点化
・統一的な景観づくりを進める県民参加の「総合景観づくり委員会 」
・「ふくい百景」のエリア、民家群保存地区などの保全活動を促進
○建物・まちなみなど「住まい方」を学ぶ
・子どもにも大人にも新しい「住教育 」を推進
○景観調和の美しい社会資本
・「景観のアセスメント 」を取り入れた橋りょう、道路の維持・整備。長寿命化と景観向上を両立する「美しい社会資
本」づくりを促進
○カーナビ時代の道路景観改善
・カーナビゲーションの普及に伴う公共施設の案内看板の削減、広告看板の抑制
「福井新々元気宣言」
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