明治大学で福井の先人の魅力を伝える講座を開催しました!
明治大学駿河台キャンパスにおいて「福井藩が目指した新しい日本」をテーマに「明治大学・福井県連携講座」を開催しました。
本講座は、明治大学の創立者の一人、矢代操(やしろ みさお)氏が福井の鯖江藩出身という縁で始まったもので、今回で11回目の開催となります。
会場には300人の歴史愛好者らが参加し、橋本左内、松平春嶽を中心に幕末明治期に福井藩の果たした役割などについて学びました。
1 日 時 平成30年10月21日(日)13:00~16:30
2 会 場 明治大学駿河台キャンパス リバティタワー1階リバティホール
3 テーマ「福井藩が目指した新しい日本」
4 講座概要
(1)基調講演「維新の創業者、橋本左内」
講師 三谷 博氏(東京大学名誉教授・跡見学園女子大学教授)
<内 容>
・幕末の政治運動は、尊王攘夷・倒幕運動を起点に語られることが多いが、
越前と薩摩によって担われた公議公論運動はもう一つの大きな柱としてあった。
・その公議公論運動のはしりとなった人が橋本左内である。身分制度の枠を超えた人材登用など
政権参加の範囲を拡大するということを最初に制度的な構想として述べた人。
・また、松平春嶽は一橋慶喜の将軍継嗣問題においては「天下の公論」(世論を大切にして欲しいという意味)
という言葉を使ったことが知られている。
・明治維新後の日本を見ると、左内の構想が実現しており、いかに左内が先見の明があったかがわかる。
・橋本左内と横井小楠が、幕末の福井藩を輝かせた。春嶽は人徳があった。
江戸の福井藩邸が日本の政治の中心にあったことは是非知っておいて欲しい。
(2)基調講演「松平春嶽と徳川慶喜」
講師 落合弘樹氏(明治大学)
<内 容>
・既存の政治体制を根底から変えるため、春嶽は早い段階から大政奉還を構想していた。
・挙国一致体制、公議政体の樹立は、その後の自由民権、立憲政治につながっていく。
その公議輿論の源流は福井にある。幕末の越前藩が春嶽を中心とした動きのなかで、
後世に残した遺産の一つである。
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