歴史の香る建造物　保存・活用事業－旧料亭春駒改修工事（事業主体　越前市（旧武生市））

平成１７年度事業

越前市では、第四次武生市総合計画および武生市中心市街地活性化基本計画に基づき、武生らしい街なみや特色ある景観を保全、活用し、地域住民が地域固有の歴史・文化に触れ親しめる環境づくりに取り組んでおり、本事業は、歴史的建造物である旧料亭春駒を改修し、地域の生きた遺産として活用し、また、越前府中まちなか博物館の中核施設として、市内の歴史的遺産をネットワーク化することにより市街地の活性化に資することを目的とし改修工事を行いました。

　
旧料亭春駒の外観（玄関）

 

建造物の概要

旧料亭春駒は明治44年に建設された建物で、大正7年に料亭「春駒」として創業、平成8年までの約80年間営業され、福田赳夫元首相などの政治家や著名人も利用し、武生の奥座敷的な老舗料亭でした。外観は複雑に組み合わされた入母屋造越前瓦葺の屋根と赤い土壁が特徴的な建物で、内部は部屋ごとに異なった数寄屋風の意匠でまとめられ、とこ廻り・欄間・障子などの細部も手のこんだ造りが見られ、近代の数寄屋風和風建築の一端を良く示している建築物です。

所 在 地　　武生市天王町1-23
構造階数　　木造2階建
延べ面積　　572.48m2 (事業対象部分　280.69m2)

旧料亭春駒の内部

 

その他の写真

玄関	飾り腰板	組子障子
組子欄間	階段手すり（桜丸太・竹）	夏障子・煤竹長押