足羽川ダムについて

最終更新日 2020年2月20日ページID 011331

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 概要

 足羽川ダムは、足羽川、日野川、九頭竜川の下流地域を水害から守るために、九頭竜川水系足羽川支川の部子川に建設中の治水専用ダムです。令和8年度の完成を目指して工事が進められています。
 有効貯水容量28,200千㎥を全て洪水調節に用いて、下流の生命・財産を守ります。

建 設 地 :今立郡池田町小畑地係
目   的 :洪水調節
形   式 :重力式コンクリートダム(流水型ダム)
堤   高 :約96m
堤 頂 長 :約351m
総貯水容量 :約28,700,000㎥
有効貯水容量:約28,200,000㎥
洪水時最高水位:標高265.7m
常時満水位  :-(常時は空)
その他施設:水海川分水堰、水海川導水トンネル(約4.7km)

足羽川ダム位置図
(足羽川ダム位置図)

足羽川ダム完成予想図2019
(足羽川ダム完成予想図。ダム上流側より俯瞰)
 

福井豪雨と足羽川ダム

 足羽川の上流にダムを造る計画は、昭和43年からありました。初期の建設予定地は美山町(当時。現福井市)でしたが、水没により美山町・池田町にまたがる多数世帯の移転が必要であるなど犠牲の大きさから反対の声も大きく、事業は停滞していました。
 ダム建設の必要を多くの人が強く認識し、ダム建設が進むきっかけとなったのは、福井豪雨でした。

足羽川決壊、大水害に

 平成16年(2004年)7月、福井県を集中豪雨が襲いました。福井豪雨です。
 足羽川流域では、福井市内で足羽川の堤防が決壊して市街地が水に浸かり、美山町(当時)では足羽川に架かるJRの鉄橋が流されるなどの被害が発生しました。福井県全体では、死者・行方不明者5名、床上・床下浸水は計約1万4千世帯などの大きな被害となりました。

福井豪雨_足羽川破堤箇所  福井豪雨_県道福井鯖江線
(福井豪雨被災状況―足羽川破堤箇所)  (福井豪雨被災状況―県道福井鯖江線)

被害を免れた真名川

 足羽川と対照的な結果となったのは真名川です。福井豪雨の日、足羽川上流とほぼ同等の雨が真名川上流にも降っていました。しかし、真名川流域では被害が生じていません。 真名川上流には、昭和40年奥越豪雨を受けて建設された真名川ダムがあり、より上流の笹生川ダムとともに洪水調節を行って下流の人々を守りました。
 福井豪雨時の真名川ダムなどの効果については、九頭竜川ダム統合管理事務所の検証ページ(外部リンク)などをご覧ください。

ダム建設機運が高まる

 福井豪雨は足羽川流域等で大きな被害を生じさせ、流域住民は治水の必要を痛感しました。また、真名川との対比でダムの治水効果がはっきり表れたことで、堤防の強化等に加えてダム建設を進める機運が高まりました。

 

ダム建設地

 現在、足羽川ダム建設事業は池田町内で建設が進められています。(平成14年に建設予定地が池田町に変更されました。)
 ダム堤体は足羽川支川の部子川に造られます。さらに、導水トンネルを通って水海川・足羽川・割谷川・赤谷川の上流に降った雨も足羽川ダムに集める計画です。(施行中の1期計画では水海川からの導水のみ。2期計画(時期未定)で足羽川・割谷川・赤谷川から導水。)

池田町の苦渋の決断

 足羽川ダムの建設によって、下流の福井市・坂井市は治水安全度が向上しますが、建設地となる池田町には大きな犠牲を伴います。甚だしくは、水没等のために自宅や職場を離れなくてはならない、下流を守るダム建設によって生活に大きな変化を強いられるダム上流の人たちです。移転しない人達も、かつてのコミュニティが失われたり、自宅周辺を工事車両が多数通行したりと、生活に影響を受けます。
 このような不利益を被る池田町では、足羽川ダムに関して町民、町会議員の間に様々な意見がありましたが、何度も議論が重ねられ、最終的には平成18年に「福井豪雨のような災害を繰り返さず、下流域住民のために必要なら」と、苦渋の決断をもって足羽川ダムの受け入れを決めました。
 池田町は、足羽川ダムが美山町蔵作に建設される計画だった頃にも水没地が存在し、実に50年以上も足羽川ダム計画の紆余曲折に大きく揺さぶられてきました。建設受け入れ後も、平成21年には足羽川ダムがいわゆるダム検証の対象となる(平成24年7月23日に継続方針決定) など、影響は続いています。
 ダム下流が安全・安心を享受できるのは、池田町の人々が長く大きな苦悩の末、それでもダム建設を受け入れたという協力あってのことです。

移転者の生活再建

 足羽川ダム建設のために、上小畑、下小畑、千代谷、金見谷、大本の5地区が水没等のために移転対象となり、68世帯が住み慣れた故郷を離れました。福井県と池田町と近畿地方整備局は、平成18年10月10日に「足羽川ダム建設事業に係る基本協定書」を締結し、相談窓口の開設など、協力して関係者の生活再建を支援しました。


水源地地域振興

池田町地域活性化施策

 ダムによって人口が減るなどしてしまう水源地を振興するために、福井県と池田町と近畿地方整備局は、平成26年10月17日に「足羽川ダムの建設に伴う地域活性化施策の実施に関する協定書」を締結し、次の7項目からなる池田町地域活性化施策を連携して推進していくことで合意しました。

・人の誘致と定住の促進
・結婚定住の促進
・町内での子育て支援
・観光の振興
・産業の振興
・水源地域の振興
・克雪および町外への通勤・買い物対策

 福井県は、観光の振興、水源地域の振興、通勤・買い物対策に貢献するため、国道417号道路改良事業(板垣坂バイパス整備)と国道476号道路改良事業(白粟バイパス整備)を実施中です。 

池田町活性化_松ケ谷集落センター  池田町活性化_R417板垣坂バイパス
(水源地域振興―松ケ谷集落センター)   (克雪・通勤・買い物対策―板垣坂バイパス)

水源地域整備計画

  上記の池田町地域活性化施策のうち、足羽川ダムが建設される旧下池田村で実施される施策については、水源地域対策特別措置法における水源地域整備計画に位置づけ、より強力に地域活性化を進めています。


日本一の流水型ダム

 足羽川ダムは、洪水調節専用のダムであり、通常時には水を貯めない流水型ダムです。流水型ダムには、魚類等の移動を妨げないので生態系への影響が少ない、通常の川と同じ水質が保たれる、土砂が溜まりにくい、などの利点があります。
 足羽川ダムの堤高(基礎岩盤からダム天端までの高さ)は約96mで、流水型ダムとしては日本一の高さになる予定です。
 洪水調節容量は28,200千㎥。これは、県内では真名川ダム(89,000千㎥)と九頭竜ダム(33,000千㎥)に次ぐ大きさになります。

流水型ダムと貯水型ダムの比較
流水型ダムの特徴

 

事業状況

 現在(令和元年度)は大雨時に水没してしまう道路の付替工事や水海川導水トンネル工事などが進められています。
 令和8年度の完成を目指し、令和2年度にはダム本体工事への着手が予定されています。
 詳細は、足羽川ダム工事事務所のページ(外部リンク)をご覧ください。

 

関連リンク

より詳しくは、国土交通省近畿地方整備局足羽川ダム工事事務所のページをご覧ください。

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