がん教育について

最終更新日 2024年3月13日ページID 042991

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がん教育について

学校におけるがん教育推進の取組

 がん教育については、文部科学省が学習指導要領に位置づけ、各学校で授業が行われるよう、全国展開が進められています。がんは、県民の死亡原因の第1位であり、県民の健康にとって重大な問題となっています。がん対策基本法第23条においても、「国及び地方公共団体は、国民ががんに関する知識及びがん患者に関する理解を深めることができるよう、学校教育及び社会教育におけるがん患者に関する教育の推進のために必要な施策を講じるものとする」とされています。

 健康については、子どもの頃から教育を受けることが重要であり、がん教育を通じて、自分の命や健康の大切さに気づき、健康的な生活習慣を身につけるとともに、がん及びがん患者に対する正しい理解を深めることが大切です。

 県では、「第3次福井県がん対策推進計画」において、個別目標に「児童生徒・保護者に対するがん教育の推進」、「がん教育に携わる教員の質の向上」を掲げ、教育委員会と連携した取り組みを進めています。

文部科学省作成のがん教育推進のための教材・福井県版「がん教育リーフレット」

 文部科学省において、学校におけるがん教育で使用する教材を作成し、推奨しておりますので御活用ください。

 ※参考(外部サイト)がん教育推進のための教材 指導参考資料

  https://www.mext.go.jp/a_menu/kenko/hoken/1385781.htm

 県においても、授業や家庭に持ち帰り家族とともに学ぶ教材として活用していただくことを目的に「がん教育リーフレット」(小学校版)、(中学・高校生版)を作成し、普及を図っています。

 また、教員の先生方及び外部講師の先生方に活用していただける指導解説付きのスライドも作成しておりますので、是非御活用ください。

 〇福井県版「がん教育リーフレット」(小学校版)

 〇福井県版「がん教育リーフレット」(中・高校生版)

 〇福井県版「学校におけるがん教育スライド」(小学校版)

 〇福井県版「学校におけるがん教育スライド」(中学校版)

 〇福井県版「学校におけるがん教育スライド」(高等学校版)

がん教育用DVD「がんちゃんの冒険」の貸出(随時)

 県では、公益財団法人日本対がん協会が制作したがん教育用DVD「がんちゃんの冒険」、「Dr中川のよくわかる!がんの授業」、「Dr.奥中の出前授業」の貸出を行っています。「よくわかる!がんの授業」は、2016年10月31日に、中学生・高校生向き保健体育の学校教育教材として「文部科学省選定」の評価を受けました。

 ご希望の学校は、県健康福祉部保健予防課がん対策グループ(0776-20-0349)へお問い合わせください。

  ※参考(外部サイト):公益財団法人日本対がん協会「がんちゃんの冒険」紹介ページ

   https://www.jcancer.jp/cancer-education/material01.html

  ※参考(外部サイト):公益財団法人日本対がん協会「Dr.中川のよくわかる!がんの授業」紹介ページ

   https://www.jcancer.jp/cancer-education/material09.html

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

出前がん教室の開催

 県では、建寧の小中高校において指導要領に基づくがん教育が円滑に実施されるよう、2018年、2019年にモデル出前教室を実施しました。

 令和元年度は、下記の9校で実施しています。

 学校医やがん診療連携拠点病院の専門医師・看護師によるがんの基礎知識に関する講義やクイズ、がん経験者による体験談を通し、がん及びがん患者について学び合いました。また、県で作成したリーフレットを持ち帰り、教室で学んだ内容を家庭でも話し合うことで、子どもを通じて大人への正しい理解の普及にもつながりました。 

 

  1.    9月17日(火) 丸岡高校
  2. 10月11日(金) 鯖江高校
  3. 10月30日(水)  開成中学校
  4. 11月   6日(水) 三宅小学校
  5. 11月13日(水) 野向小学校
  6. 11月21日(木)   立待小学校
  7. 11月22日(金) 今富小学校
  8. 11月27日(水) 有終西小学校
  9. 12月19日(木) 永平寺中学校  

 

【令和元年度の実施校の様子】                                     

  ★★ 鯖江高校での出前教室の様子 ★★

 鯖江   

  (講師:広瀬病院 広瀬 真紀先生)

 開催:10月11日(金)

 対象:全学年520名、教員、鯖江高校以外の学校教員、がん患者・・等、約600名

 内容:学校医である広瀬真紀先生からがんの現状や予防方法、がんになった場合の治療等のがんに関する基礎知識を学びました。

    その後、がんと診断され治療を行っているがん経験者の方から、がんと診断されて今までの思い、どのように乗り越えてきたか、またどのよう

    な支えが嬉しかったか、これからのこと等、経験談を語っていただきました。

   

【受講した生徒の感想から】

 〇がんは死ぬ病気と思っていたが、死なない時代になったというのが驚いた。そのためには早期発見が大事だとわかった。

 〇医療の進歩がすごい。

 〇がんは他人事と思っていたが、自分にもそしていつなってもおかしくない病気だとわかった。

  ただし、予防できることもあるとわかったので、自分ができる生活習慣の改善などを行っていく。

 〇大人になったら絶対に検診に行こうと思った。たばこは吸わないでおこうと思った。

 〇がん患者さんはいろんな想いで過ごしていることがわかった。

 〇「1日、1日を大切に生きましょう」という経験者の方の言葉に胸を打たれた。家族や周囲にも感謝を忘れず、命がある

  ことは当たり前と思わず、大切に生きていきたい。

 〇がん患者さんがどのように乗り越えているのか分かった。家族や周囲の支えが重要だとわかった。

  正直、自分や家族ががんになったら、立ち直れるかわからないが、落ち込んでばかりいるより前を向いて1日1日を大切

  に過ごした方が良いなと思った、今から日々、頑張りたい。

  ★★ 永平寺中学校での出前教室の様子 ★★

永平寺1   永平寺2

 (講師:福井県立病院 服部昌和先生、中野妃佐惠専門看護師)

 

 開催:12月19日(木)

 対象:2年生50名、教員、永平寺中学校以外の学校教員、がん患者・・等、約70名

 内容:都道府県がん診療連携拠点病院である県立病院の服部昌和先生、中野妃佐惠看護師から、楽しいクイズを交えながら、わかりやすくがんの基礎

    知識を学びました。たばこを吸った肺の写真を見たり、実際の手術で使用する器具を触ったり、体験も交えた楽しい授業になりました。

 

【受講した生徒の感想から】

〇がんについてあまり考えていなかったけど、早期発見で9割は治るという数字に驚きました。生活の中で最低限の予防ができるので、予防した生活をしていこうと思いました。

〇がんはこわいと思っていたけど、あまりこわくないのと、検診が大事だと思いました。たばこも悪いことが分かったので、お父さんにやめるようにいうし、自分は吸わないでおこうと思う。

〇がんにならないことが1番なので生活習慣に一番に気をつけたいです。また、なってしまっても早期発見なら治るらしいので、がん検診にシッカリ行きたいです。

〇今までがんは、治りにくく重い病気だと思っていました。ですが、今日いろんなことを聞いて思ったことは、予防やどれだけ早く発見できるかによってがんにならなかったり、治ったりすることが学べました。家族に今日聞いたことを話して、少しでも家族のために協力ができるようにしたいです。

〇たばこを吸うと吸わない人の5倍危ないことを知ってとても驚きました。がんは2人に1人なるので、僕のクラスでは13人もなってしまうので、人ごとじゃないなと思いました。自分の家族では誰もたばこを吸っていませんが、これから吸わないようにしてほしいです。僕も吸いたくないです。

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