野外で作業などを行う場合は、ダニに刺されないように注意しましょう!

最終更新日 2023年12月8日ページID 023024

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ダニに刺されないように注意しましょう!

 野外での作業や農作業、レジャーなどで、ダニ(マダニ類、ツツガムシ)が生息している場所に立ち入ると、ダニに刺されることがあります。ダニが細菌やウイルスを保有している場合、刺された人が感染症を発症することがあります。

・「ダニ媒介感染症」(厚生労働省ホームページ)
 

マダニ類とは

 マダニ類は、固い外皮に覆われた比較的大型(吸血前で3~8mm、吸血後は10~20mm程度)のダニで、食品等に発生するコナダニや衣類や寝具に発生するヒョウダニなどの家庭内に生息するダニとは異なります。主に、森林や草むらなどの屋外に生息しており、市街地周辺でも見られ、日本全国に分布しています。
フタトゲチマダニ
フタトゲチマダニ(厚生労働省ホームページより)
 

ツツガムシとは

 ツツガムシは、屋外に生息するダニの一種で、幼虫のみが動物や人に吸着して、体液を吸います。
ツツガムシの幼虫は体長約0.2~0.3mmであり、肉眼ではほとんど見えないほど非常に小さいので、衣類の隙間から入り込むことがあります。また、刺された時の痛みもほとんどないと言われています。
 

ダニに刺されないために

 ダニの活動が盛んな春から秋にかけては、ダニに刺される危険性が高くなるため、特に注意が必要です。草むらや藪など、ダニが多く生息する場所に入る場合には、以下のことを心がけましょう。

【ダニから身を守る方法】
・長袖・長ズボン(シャツの袖はズボンの中に、ズボンの裾は靴下や長靴の中に入れる、または登山用スパッツを着用する)、足を完全に覆う靴(サンダル等は避ける)、帽子、手袋等を着用し、首にタオルを巻く等、肌の露出を少なくする。
・服は、明るい色のもの(ダニを目視で確認しやすい)を着用する。
・着用した上着や作業着は、家の中に持ち込まないようにする。
虫除け剤を使用する。(虫除け剤の中には服の上から用いるタイプのものもあり、補助的な効果があると言われています。)
・屋外で活動した後はシャワーや入浴で、ダニに刺されていないか確認をする。特に、わきの下、足のつけ根、手首、膝の裏、胸の下、頭部(髪の毛の中)などがポイントです。
 

ダニに刺されたら

 ダニの多くは、ヒトや動物に取り付くと、皮膚にしっかりと口器を突き刺し、長時間(数日から、長いものは10日間以上)吸血します。
・吸血中のダニに気が付いた際は、医療機関(皮膚科)を受診し、適切な処置(ダニの除去、洗浄など)を受けてください。
 ※無理に引き抜こうとするとダニの一部が皮膚内にの残って化膿したり、ダニの体液を逆流させてしまったりするおそれがあります。
・ダニに刺されてから数週間程度は体調の変化に注意し、発熱等の症状が認められた場合は、医療機関で診察を受けてください。
【受診時に医師に伝えること】(1)野外活動の日付、(2)場所、(3)発症前の行動
 

ダニ媒介感染症について

 ダニが媒介する感染症には、日本紅斑熱、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)、つつが虫病などがあります。
 

日本紅斑熱について

 日本紅斑熱は、病原体(リケッチア)を保有するマダニ類に刺されることにより感染するダニ媒介感染症です。福井県内での発生状況は、以下のとおりです。令和5年では、11月末時点で6件の発生が報告されており、発生件数が増加しています。
 
令和3年 令和4年 令和5年※
2件 1件 6件
※令和5年の件数は、11月末時点の件数

 病原体:リケッチア・ジャポニカ(Rickettsia japonica)
 媒介するダニ:ヤマアラシチマダニ、キチマダニ、フタトゲチマダニなど野山等に生息しているマダニ類
 症状:頭痛、発熱、倦怠感(発熱、発疹および刺し口がほとんどの症例にみられる)

・「日本紅斑熱について」(厚生労働省ホームページ)
・「日本紅斑熱とは」(国立感染症研究所ホームページ)
 

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について

 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は、主にウイルスを保有しているマダニ類に刺されることにより感染するダニ媒介感染症です。福井県内での発生状況は、以下のとおりです。
 

令和3年 令和4年 令和5年※
0件 1件 0件

※令和5年の発生件数は、11月末時点での発生件数

 病原体:ブニヤウイルス科フレボウイルス属の重症熱性血小板減少症候群
    (Severe Fever with Thrombocytopenia Syndrome:SFTS)ウイルス
 媒介するダニ:フタトゲチマダニなどのマダニ類
 症状:発熱、消化器症状(嘔気、嘔吐、腹痛、下痢、下血)など

・「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について」(厚生労働省ホームページ)
・「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」(国立感染症研究所ホームページ)

 

つつが虫病について

 つつが虫病は、つつが虫病リケッチアを保有するツツガムシ(ダニの一種)に刺されることによって感染します。福井県内での発生状況は、以下のとおりです。
 

令和3年 令和4年 令和5年※
0件 0件 1件

※令和5年の発生件数は、11月末時点での発生件数

 病原体:つつが虫病リケッチア(Orientia tsutsugamuchi)
 媒介するダニ:ダニの一種であるツツガムシ
 症状:全身倦怠感、食欲不振とともに、頭痛、悪寒、発熱などを伴って発症

・「つつが虫病について」(厚生労働省ホームページ)
・「ツツガムシ病とは」(国立感染症研究所ホームページ)

 

ダニ媒介感染症に関するリーフレットなど

 「ダニ」にご注意ください(厚生労働省)(PDF形式 778キロバイト)
 「マダニ対策、今できること」(国立感染症研究所)(PDF形式 778キロバイト)

 

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