中国における鳥インフルエンザA(H7N9)について

最終更新日 2017年11月2日ページID 023078

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中国において、2016年12月から鳥インフルエンザA(H7N9)の人への感染例が増加しています。

冬季を迎え、中国において、昨シーズンと同様に感染者数が増加する可能性があるため、発生地域へ渡航する際は、鳥との接触や生鳥市場への訪問を控えてください。

国立感染症研究所のリスクアセスメント(2017年11月2日更新)では、H7N9ウイルスは、人から人へ容易に感染伝播する能力は獲得していないとされています。

今後も必要な情報を収集するとともに、このホームページにて情報提供します。

【注意!】中国へ渡航を予定、検討中の方へ

(1)鳥インフルエンザA(H7N9)の中国国内の感染発生状況について、最新情報の入手を心がけ、必要に応じ目的地の変更など旅行計画の見直しなどを行ってください。また、旅行先の医療事情について、事前の情報収集を心がけてください。(海外情報の詳細は、外務省海外安全ホームページを参照ください。)


(2)鳥インフルエンザへの感染を予防するため,以下の注意事項を参考に行動することをお勧めします。
  ●生きた鳥を扱う市場や家禽飼育場への立入を避ける。
  ●死んだ鳥や放し飼いの家禽との接触を避ける。
  ●鳥の排泄物に汚染された物との接触を避ける。
  ●手洗い,うがいにつとめ,衛生管理を心がける。
  ●突然の発熱や咳など,呼吸器感染症の症状が現れた場合には,速やかに最寄りの医療機関を受診する。
 

中国における人での鳥インフルエンザウイルスA(H7N9)感染症に関する Q&A(WHOより:一部修正)

国立感染症研究所が邦訳したものを参考に作成しています。 国立感染症研究所ホームページ

インフルエンザA(H7N9)ウイルスとは何ですか?

 通常、鳥と鳥の間で感染しているインフルエンザウイルスの一つです。

インフルエンザA(H7N9) ウイルスが人に感染したときの主な症状は何ですか?

これまでのところ、この感染症にかかった患者の方々は、発熱、咳、息切れがあり、重症の肺炎を患っていました。

なぜこのウイルスは現在、人間に感染しているのですか?

これまで感染した患者の方々が感染した原因はまだ分かっていません。しかし、ウイルスは鳥由来であるものの、人などの哺乳動物に感染する可能性があることが分かっています。

インフルエンザH7亜型ウイルスによる人への感染について、世界的に知られていることは何ですか?

1996年から2012年まで、インフルエンザH7亜型ウイルス(H7N2、H7N3およびH7N7)の人への感染は、オランダ、イタリア、カナダ、米国、メキシコ、英国で報告されてきました。これらの感染のほとんどは、家禽での感染に関連して発生しました。オランダで発生した1例の死亡を除いて、症状は主に結膜炎や軽い上気道症状でした。

インフルエンザA(H7N9) ウイルスは、インフルエンザA(H1N1)ウイルスおよびインフルエンザA(H5N1)ウイルスとは違うのですか?

はい。すべての3つのウイルスはインフルエンザウイルスですが、互いに異なっています。H1N1ウイルスは、人に感染します。H7N9とH5N1は、まれに人々に感染する「動物のインフルエンザウイルス」であると考えられています。

人々はどのようにインフルエンザA(H7N9) ウイルスに感染したのでしょうか?

患者の方に動物や動物のいる環境との接触があった方がいます。ウイルスが上海の市場のハトから見つかっています。人がどのように感染したかは分かっていません。動物から人への感染の可能性、同様に人から人への感染の可能性に対して調査が進められています。

インフルエンザA(H7N9) ウイルスの感染をどのように防ぐことができますか?

感染源と感染経路の両方がまだ明らかになっていませんが、感染を防ぐためには、感染性胃腸炎(ノロウイルスなど)や例年流行するインフルエンザなどと同じように、手洗いやうがい、咳エチケットなどを行うことが重要です。なお、現時点では、日本ではインフルエンザA(H7N9)は発生していません。

手洗い

以下のような時には手を洗いましょう!

  • 食事を用意する前、用意している間、その後
  • 食事の前
  • トイレの後
  • 動物の世話をしたり、動物の排泄物を処理した後
  • 手が汚れている時
  • 病気の方のお世話をする時

手洗いは、自分自身への感染を予防します。また、他の人への感染を防ぐことにもつながります。

手洗いを行う際には、指の間、爪の間、親指の付け根、手首なども丁寧に石けんで洗い、流水で十分にすすぎましょう。手洗い後は、ペーパータオルまたは清潔なタオルなどで十分に水気をふき取りましょう。

アルコール製剤による手指の消毒も効果的です。

咳エチケット

咳やくしゃみをするときには、マスク、ティッシュペーパー、(服の)袖または曲げた肘で口と鼻を覆いましょう。その直後に、蓋を閉じることの出来る容器に使用されたティッシュペーパーを捨てましょう。その後は手を洗いましょう。

肉(例:鶏肉や豚肉製品)を食べることは安全ですか?

感染経路は明らかになっていませんが、一般的に牛肉や豚肉、鶏肉類を食べる場合には以下のことを守りましょう。

  • 肉類は十分に加熱(75℃1分以上)して食べましょう。
  • 生の肉または生の肉を用いた料理は食中毒の原因となりますので、食べないようにしましょう。
  • 汚染を避けるために、調理済み食品やすぐに食べられる食品と、生の肉とは常に離しておいてください。
  • 生の肉と他の食品の調理には、別々のまな板や包丁・ナイフを使用しましょう。
  • 生の食品を扱った後は必ず手を洗いましょう。また、盛り付け前には必ず手を洗いましょう。
  • 卵を十分に加熱しないで食べることはお勧めできません。
  • 生の肉を扱った後は、必ず石けんと水で十分に手を洗ってください。
  • 生の肉に触れた包丁、まな板、菜箸などは十分に洗った後、熱湯や塩素で消毒してください。

インフルエンザA(H7N9) ウイルス用のワクチンはありますか?

インフルエンザA(H7N9)の感染予防のためのワクチンは現在ありません。しかし、WHO(世界保健機関)等においてワクチンの開発が検討されているところです。

インフルエンザA(H7N9) 感染症の治療法はありますか?

中国での調査の結果からは、インフルエンザA(H7N9) ウイルスには、抗インフルエンザ薬であるタミフル(オセルタミビル)およびリレンザ(ザナミビル)が効果がある可能性があるとされています。

季節性インフルエンザウイルスとインフルエンザA(H5N1)ウイルス感染に対して、これらの薬は病気の早い段階に投与された場合有効であることが分かっています。ただし、現時点では、H7N9感染症の治療のために、これらの薬物の使用に関する経験は非常に少ないです。

このインフルエンザウイルスがパンデミックの脅威となりますか?

まだ分かりません。

人に感染することができる「動物のインフルエンザウイルス」は全てパンデミックを引き起こす可能性はありますが、人への感染がしばしば検出されている他の「動物のインフルエンザウイルス」が、パンデミックを常に引き起こしているわけではありません。

中国に旅行することは安全ですか?

中国での患者の数は非常に少ないです。WHO(世界保健機関)は、中国への訪問者にも、中国を離れる人々に対しても、旅行に対して制限することが必要であるとはしていません。

中国製品は安全ですか?

中国製品と現在の患者の方々の感染が関連しているとは考えられておりません。 

 

医療機関の皆様へ情報提供のお願い

 38℃以上の発熱および急性呼吸器症状がある患者を診察した結果、症状や所見、渡航歴、接触歴等から鳥インフルエンザ(H7N9)が疑われた場合には、直ちに最寄りの健康福祉センター(保健所)へ情報提供をお願いします。
  

国からの通知、情報提供

平成29年11月2日 国立感染症研究所情報提供「鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルスによる感染事例に関するリスクアセスメントと対応

平成29年8月31日 国立感染症研究所情報提供「鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルスによる感染事例に関するリスクアセスメントと対応

平成29年3月27日 国立感染症研究所情報提供「鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルスによる感染事例に関するリスクアセスメントと対応

平成29年2月9日 国立感染症研究所情報提供「鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルスによる感染事例に関するリスクアセスメントと対応

平成25年4月19日 国立感染症研究所情報提供「中国における鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルスによる感染事例に関する リスクアセスメントと対応」

平成25年4月18日 厚生労働省結核感染症課事務連絡「中国の鳥インフルエンザA(H7N9)に関する検疫所の対応について(依頼)」

平成25年4月5日 厚生労働省結核感染症課事務連絡「中国における鳥インフルエンザA(H7N9)の発生状況等に関する情報提供について」

平成25年4月3日  厚生労働省結核感染症課長通知「中国における鳥インフルエンザA(H7N9)の患者の発生について (情報提供及び協力依頼) 」

平成25年4月2日  厚生労働省結核感染症課事務連絡「中国におけるインフルエンザA(H7N9)の患者の発生について (情報提供) 」

 

内閣官房新型インフルエンザ等対策室情報提供「鳥インフルエンザA(H7N9)への対応について 」

 

お問い合わせ先

 野鳥(渡り鳥など)に関するお問合わせ
時間帯 問い合わせ先 電話番号
平日
8時30分~17時15分
自然環境課 0776-20-0306
土・日・祝日 嶺北 : 自然保護センター 0779-67-1655
嶺南 : 海浜自然センター 0770-46-1101

 

家畜(養鶏など)に関するお問合わせ

生産振興課 0776-20-0439

(平日 8時30分~17時15分)

 

健康や感染症等に関するお問合せ
健康福祉センター名 電話番号
福井健康福祉センター 0776-36-1116
坂井健康福祉センター 0776-73-0600
奥越健康福祉センター 0779-66-2076
丹南健康福祉センター 0778-51-0034
二州健康福祉センター 0770-22-3747
若狭健康福祉センター 0770-52-1300

 

リンク

厚生労働省ホームページ「鳥インフルエンザA(H7N9)について」

国立感染症研究所ホームページ「インフルエンザA(H7N9)」

検疫所(FORTH)海外感染症情報

内閣官房ホームページ(新型インフルエンザ等対策)

福井県感染症情報

 

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