たばこ対策について

最終更新日 2020年4月1日ページID 003746

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たばこの害について

 タバコの煙には、4,000種類以上もの化学物質が含まれています。そのうち、発がん性物質は、なんと60種類

 タバコの煙に含まれるニコチンは、麻薬にも劣らない依存性をもつ薬物なのです 。

 

○たばこはこんな病気と関係しています

 非喫煙者を1とした時の喫煙者 男性/女性 が病気になる危険度

 ・肺がん     4.5/2.3

 ・喉頭がん    3.2/3.3

 ・食道がん    2.2/1.7  

 ・肺気腫     2.2/2.6

 ・心筋梗塞    3.6/2.9

 ・脳卒中     1.8/2.8   

 

 また、喫煙を続けることで、寿命が約10年間も短くなります。ただし、寿命はタバコを吸うことで短くなりますが、禁煙すれば取り戻せます。

 禁煙開始年齢  ➡ 取り戻せる寿命!! 

    35歳    ➡   +10年間

    40歳    ➡   + 9年間

            50歳        ➡   + 6年間

 

○未成年者には、特に有害です

 青少年期に喫煙を開始すると、成人後に喫煙を開始した場合に比べて、がんや虚血性心疾患などの危険性が高くなり、肺がんでは、5.5倍になります。また、吸い始める年齢が若いほどニコチンへの依存度が高い人が多くなるという報告も出ています。

 

●たばこに関する啓発リーフレット

 

受動喫煙の防止について

たばこを吸わない人が、たばこの煙を吸わされることを受動喫煙といいます。

喫煙者が直接吸い込む主流煙よりも、たばこの先から立ちのぼる副流煙に、多くの有害物質が含まれています

 

○受動喫煙によりおこると報告されている病気など

   

【長期的な影響】

·        肺がん1

·        副鼻腔がん

·        子宮頚がん

·        気管支喘息の悪化1 

·        呼吸機能の低下1

·        脳卒中4

·        心筋梗塞1

·        動脈硬化1

·        糖尿病5

 

【妊婦、新生児への影響】

·        流産、早産1

·        乳幼児突然死症候群1

·        新生児の低体重化2

·        新生児の将来の肥満、糖尿病4

 

 

 ★心筋梗塞や狭心症で死亡する危険性は約3倍!

 ★たばこを吸う妊婦は、流産や早産が約1.5倍低出生体重児が生まれる危険性が約2倍!

  

 特に子どもは、自分でたばこの煙を避けられないため、受動喫煙の被害を最も受けやすく、赤ちゃんの突然死や小児喘息などのリスクが高まります。妊婦さんはもちろん、周りの人もたばこを吸わないことが大切です。

 

 

禁煙支援ついて

    ○禁煙を希望する喫煙者の方々へ

 たばこがやめられない「ニコチン依存症」は、禁煙治療が必要です。

禁煙に遅すぎることはありません、いつ始めても効果があります。

 思い立ったら、すぐ禁煙!失敗を恐れずに何度でもチャレンジしましょう。

 

【禁煙外来(禁煙治療)】 

県内では、100機関以上の医療機関で禁煙外来(禁煙治療)を行っています。

1.費用

 条件を満たせば、健康保険等が適用され、安く治療ができます。なお、34歳以下は条件を満たさなくても適用されます。

 要件を満たさない場合でも、自由診療で禁煙治療を受けることができます。

 健康保険等で禁煙治療のみを行った場合の自己負担額(3割負担として)は、13,000~20,000円(1日約230円)程度です。

 【1箱430円のたばこを1か月吸うと・・・・12,900円!】

 -健康保険等適用条件-

  1.ニコチン依存症を診断するテスト(TDS)で5点以上(10項目)

  2.「1日の喫煙本数×喫煙年数」が200以上

  3.禁煙したいと思っている

  4.医師から受けた禁煙治療の説明に同意している

2.標準的な禁煙治療スケジュール

  約3か月で計5回、外来で診察を受けます。

  各診察時には、息に含まれる一酸化炭素の濃度を測定します。一酸化炭素は、たばこの煙に含まれる代表的な有害物質ですが、禁煙を始めれば、こ

 の値は低下するので次回の測定が楽しみになります。

  また、禁煙を継続するため、喫煙者の方の性格や健康状態、お仕事や生活に併せて禁煙ができる自己管理法やたばこを吸いたくなった時の対処法等

 の実践的なアドバイスや禁煙補助薬の処方を受けることができますので、禁煙が成功しやすくなります。

  より確実に、比較的楽に、あまりお金をかけずに禁煙ができますので、ぜひ、お近くの医療機関をご受診ください。

 

 ■禁煙外来(禁煙治療)を実施している医療機関の情報です。 

【薬局・薬店での禁煙支援】

  薬局・薬店では、薬剤師のサポートを受けながら、禁煙にチャレンジできます。

  また、ニコチンガムやニコチンパッチの一部は医師の処方箋がなくても薬局・薬店で購入ができますので、ぜひ、お近くの薬剤師に相談してみてください。

 

喫煙防止出前教室を開催しています 

   県では、県内の小中高校の児童生徒を対象に喫煙防止やがんに関する出前教室を実施しています。令和元年度は、下記の9校で開催しました。

   また、喫煙防止出前教室を実施しない学校の児童生徒にもたばこの害についてやがんに関するリーフレットを配布します。

  (別添)がん教育リーフレット 小学生用

      がん教育リーフレット 中・高校生用

  1.    9月17日(火) 丸岡高校
  2. 10月 11日(木) 鯖江高校
  3. 10月30日(水)  開成中学校
  4. 11月   6日(金) 三宅小学校
  5. 11月13日(水) 野向小学校
  6. 11月21日(木)   立待小学校
  7. 11月22日(金) 今富小学校
  8. 11月27日(火) 有終西小学校
  9. 12月 19日(火) 永平寺中学校  

 

【令和元年度の実施校の様子】                                     

  ★★ 鯖江高校での出前教室の様子 ★★

 鯖江   

  (講師:広瀬病院 広瀬 真紀院長)

 

 当日は、全学年520名、教員、鯖江高校以外の教員、がん患者・・等、約600名が受講

 学校医である広瀬真紀先生からがんの現状や予防方法、がんになった場合の治療や緩和ケア等、がんに関する基礎知識を学びました。

 また、実際にがんと診断され治療を行っているがん経験者の方から、がんと診断されて今までの思い、どのように乗り越えてきたか、またどのような支えがあったのか、これからのこと等、経験談を語っていただきました。

   

【受講した生徒の感想から】

 〇がんは死ぬ病気と思っていたが、死なない時代になったというのが驚いた。そのためには早期発見が大事だとわかった。

 〇医療の進歩がすごい。

 〇がんは他人事と思っていたが、自分にもそしていつなってもおかしくない病気だとわかった。

  ただし、予防できることもあるとわかったので、自分ができる生活習慣の改善などを行っていく。

 〇大人になったら絶対に検診に行こうと思った。たばこは吸わないでおこうと思った。

 〇がん患者さんはいろんな想いで過ごしていることがわかった。

 〇「1日、1日を大切に生きましょう」という経験者の方の言葉に胸を打たれた。家族や周囲にも感謝を忘れず、命がある

  ことは当たり前と思わず、大切に生きていきたい。

 〇がん患者さんがどのように乗り越えているのか分かった。家族や周囲の支えが重要だとわかった。

  正直、自分や家族ががんになったら、立ち直れるかわからないが、落ち込んでばかりいるより前を向いて1日1日を大切

  に過ごした方が良いなと思った、今から日々、頑張りたい。

 

 

小中学生禁煙ポスターコンクール受賞作品について

○福井県禁煙推進協議会主催の「第24回小中学生禁煙ポスターコンクール」における受賞作品の表彰式が行われました。

 表彰式:令和元年12月22日(日) 福井県生活学習館

 

 コンクールには、県内の小学4年~中学3年生から2千点の応募があり、知事賞など特別賞55点、優秀賞45点が選ばれ、表彰式で1人1人に賞状が手渡されtました。

 コンクールの受賞作品は、行政機関や公民館、病院等に展示し、同世代の子どもたちへの喫煙防止や喫煙している方への禁煙をよびかけていきます。9月のがん征圧月間には、県内がん診療連携拠点病院(県立病院、福井大学医学部附属病院、福井赤十字病院)や県庁等にて展示を行いますので、ぜひご覧ください。

【展示会場等(令和元年度)】

〇県立病院、福井大学医学部附属病院、福井赤十字病院

 期間:令和元年9月2日(月)~9月30日(月)

 場所:各病院入口ホール等

〇県庁

 期間:令和元年10月21日(月)~10月25日(金)

 場所:1階ホール

 

    禁煙ポスター展示  

 

5月31日は「世界禁煙デー」です

 毎年5月31日は、世界保健機関(WHO)が定める「世界禁煙デー」で、今年で32回目を迎えます。また、厚生労働省では、世界禁煙デーに始まる1週間を「禁煙週間」(5月31日~6月6日)と定めて、普及啓発を行っています。

 県、健康福祉センター、市町や関係機関でも各地域において街頭イベント等を実施し、喫煙による健康への影響や受動喫煙防止を呼びかけています!

   2020年 禁煙週間のテーマ

   「2020年、受動喫煙のない社会を目指して ~たばこの煙から子ども達をまもろう~ 」

 

  

  ★★ 令和元年5月31日(金)にJR福井駅西口広場およびえちぜん鉄道にて

     啓発キャンペーンを実施しました! ★★

  

  世界禁煙デー1  

  世界禁煙デー2

  世界禁煙デー3 

   

           

    県保健予防課、福井健康福祉センター、福井市、全国健康保険協会ふくい支部、福井県禁煙推進協議会が協働で

    1,000人の方に啓発パンフレットを配布し、禁煙および受動喫煙防止を呼びかけました。

 

10月26日は「ふくいノースモーキングデー」です

     平成29年10月26日に、福井県医師会が中心となり、「福井県受動喫煙防止対策協議会」を設立し、13の関係団体が協働し、「ふくい受動喫煙ゼロ宣言」を掲げました。

     県では、10月26日を「ふくいノースモーキングデー」と称し、禁煙および受動喫煙防止を広く呼び掛けています。

     その一環として、県庁ホールでの展示や福井駅周辺での街頭啓発を行っています。

     昨年度は、10月25日(金)に、福井市や福井県禁煙推進協議会、協会けんぽ福井支部と協働し、福井駅周辺で、喫煙による健康への影響や受動喫煙防止を呼びかけました。

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