このページは、平成27年1月20日（火）に福井市で行われた、県・市町人口減少対策会議での知事あいさつをまとめたものです。

　皆様には、日頃より県政の推進にご協力いただき、感謝申し上げます。
　昨年末、国は東京一極集中の是正や地方にしごとの創出、結婚・出産・子育ての支援など、今後の５年間の目標や施策の方向性などを示した「まち・ひと・しごと創生総合戦略」を策定しました。

　また、今回の補正予算では、消費喚起・生活支援型 と 地方創生先行型の二つの交付金が用意され、地域の実情に応じた取組みを支援する枠組みが打ち出されました。

　東京一極集中という国土構造の是正は、国の責務であります。昨年末に策定された与党の税制改正大綱では「地方拠点強化税制」が創設され、一歩前進したと考えられますが、設備投資等の際の一時的な措置で、効果は限定的とも言えます。

　東京と地方の法人税率に実質的な差を設けるなど、思い切った制度改革が必要と考えられ、引き続き、国に対して責任ある政策の実行を求めてまいります。

　また、福井には、幸福度日本一、高い共働き率や三世代同居率、全国トップレベルの子どもの学力、体力など、良いものがたくさんあります。福井独自の対策を行う場合は、1.こうした福井の良さを最大限に活用すること、2.市町や民間との連携をより強めていくこと、3.目立つだけでなく、本当の地方の努力が実を結ぶものにすること、が基本になると考えています。

　県として、検討している対策の例を挙げますと、1.地域における迷惑ありがた縁結び活動を職場等に拡大すること、2.全国に先駆けて実施している３人っ子応援プロジェクトを進化させること、3.県と市町が一体となったＵＩターン対策を強化することなどがあります。その具体化を早急に検討していく必要があると思います。

　各市町においても対策本部等を設置し、人口減少対策について議論、施策の検討が行われているところです。本日は、各市町において新たに取り組もうとしている対策を中心にお話を伺い、県と市町が一緒になって対応すべきことは、協力、連携して対策を行っていきたいと考えています。

　限られた時間ではありますが、ぜひ実り多い会議となるようお願い申し上げ、あいさつといたします。