職員に対するあいさつ

最終更新日 2015年4月13日ページID 029615

印刷

 このページは、平成27年4月13日(月)に県庁で行われた、職員への知事あいさつをまとめたものです。

 皆さんおはようございます。
 昨日、知事選挙が終わり、皆様の日頃の仕事の成果と私自身のことを県民の皆様にしっかり訴えて、無事当選することができました。あらためて厚くお礼申し上げます。ありがとうございます。
知事あいさつ

 選挙期間中、私からはマニフェストを通じて説明をし、有権者からは県の様々な仕事についてご意見をいただき、今後4年間の政治に活かしていく情報交換を行いました。

 期間中に県民の皆さんに接しましたが、集まられたところなどで小さい子どもたちが大人たちに抱かれている姿を何度か見ました。特に前回の4年前に比べて、子どもを大事に育て、また外の場所に一緒にいようという気持ちが前に出てきたのではないかという印象を受け、大変心強く感じました。

 福井県は子育て日本一なのだから、子どもを大事に育てていこう、将来の人材を育ててふるさと日本を良くしていこうという時代の風潮を感じておられるのだろうかと思いました。こうした大きな動きを強めていく必要があると思いました。

 一方、近郊では春の農作業が始まっておりました。稲の苗を作ったり、夫婦が畑仕事を始められる、福井県の生活の基本となる様子を見ました。健康で家族一緒に暮らして、素朴で健全な、安心して仕事をしていただいている様子でした。

 また、山間部では、高齢者の方が増えて心配なので政治が応援してほしいという話をされていました。福井県では中山間地域とはいえ比較的町が集落に近い場所にあるため、山間僻地ではありませんが、それでも高齢化の傾向が出ていると感じました。

 県内全体としては、福井県は社長の数が多い県ですが、様々な種類・大きさ・形態の企業が工場やオフィスを持ち、看板をだし、社員が汗を流してビジネスを展開していることを目にしました。これは福井県の豊かさや生活の様子を物語っている一方、今後の課題もこのようなところから出でくるのだろうかと思いました。
 これから4年間一緒に行政を進めていくことになりますが、ぜひ現場の感覚を的確にとらえて県政を進めてほしいと思います。

 一方、前回は福島第一原子力発電所等の事故があり、安全問題をしっかりやってほしいという声をあちこちから聞きました。安全問題には心配の様子もあるのだと思いましたが、今回は時間の変化もあるのか、そういう声はあまり聞こえませんでした。

 これは福井県の情勢や政治がしっかりしているからまかせておけるという意味なのだろうかと、とりあえずの理解をすべきなのでしょうか。
 これらのいろいろな流れの中で、次の政治を進めたいと思っています。

 さて、これまで12年間、またここ4年間の状況を見ると、幸い昨年は舞鶴若狭自動車道が全線開通し、嶺南・嶺北の一体化が図れました。
 そして中部縦貫自動車道と北陸道の一部がつながり、2年後には大野まで直通することになります。

 遊説も4年前に比べると早く移動できるようになり、時間距離がきわめて短くなったという実感を抱きました。これは立地条件が大きく改善しています。

 そして年明けには、北陸新幹線の敦賀までの工期短縮であと8年となりました。
 一昨日にも安倍総理が福井駅の現場等を視察されたところであり、ありがたいことです。
 総理は様々な課題もあると言っていましたが、これまで、我々福井県が工夫をして何とか3年の短縮を勝ち取ったのです。国会議員もさらに何とかできないかという思いを抱いているところですので、全面的に連携と協力をしながら、少しでも新幹線の早期開業が図れるよう、後押しをしなければならないと思っております。
様子

 一方この4年間で、県民の幸福度・子どもの幸福度が日本の最高レベルになったという具体的な成果が出ましたので、これを活かすべきです。

 折しも選挙中の4月1日には、敦賀気比高校が念願の甲子園での優勝・日本一という歴史的な偉業を達成しました。
 これは北陸を含む日本海側の都市に甲子園の優勝旗が一度も来ていないという歴史のなかで、わが福井県の高校が最初にこれを達成したということは、たいへん喜ばしいことです。
 以前から、福井県の高校が甲子園で優勝してほしいと話をしていたところでしたが、これは大きな結果だと思います。

 これによって学校関係はもとより、県民の皆さんが高い目標・夢を持って、何かを実行すれば実現できる。挑戦している方が自分たちも同じようなことがきっとできるという気持ちを強く抱いたのではないかと思います。福井県に大きな励みになったと思っております。

 こうしたことを考えると、福井県は地の利が良くなり、県民の幸せ・自信が高まってきていると思っています。
 折しも、これから福井国体・東京オリンピックなどいろいろな課題があります。高速交通体系も一年でも早く実現しなければなりません。福井県としては大きな転換期となっており、有利な条件にあります。

 地方創生・東京一極集中など、課題はあります。これは日本の課題であり、福井の課題でもあります。我々としてはこれまでの仕事ぶりや成果に自信を持ち、日本のモデルとなってこの問題に先進的に取り組んでもらいたいと強く皆さんに期待するものです。

 今日はこの場には管理職の皆さんがいます。
 若い人たちから出てくる現場の声やアイデア、構想をしっかりととらえて、うまく活かしていくことがますます重要です。
 せっかくの政策の宝が、皆さんのところで角の取れた丸いものになってはあまり意味がありません。
 三角形で例えると、丸くなっても外接円ならまだ良いですが、内接円だといよいよ小さく小振りになって意味のないものになります。せめて大きな丸、できるなら角張って突破力をもち、クリアにして仕事をしてゆくことが、県民の大きな期待に応える方向だと思っています。

 私が一期目に当選したとき、福井のセールスマンになって福井を売り込みたいということを申し上げました。そのつもりで進めてまいりましたが、この10年余は交通条件が予想通りには整わず、ハンディキャップを負っていたり、  実力が十分に整っていなかったりしたところがありました。
 恐竜も当時は恐竜博物館の入館者数が20万人にすぎませんでしたが、今ようやく70万人を超えるということです。いよいよ条件は良くなっております。あたためて私自身が皆さんの先頭に、県民の先頭に立って福井県のすばらしい宝とブランドや商品を国内外にしっかり売り込む決意で臨みたいと思います。
 皆さんもそれぞれの分野の先頭に立って、あまり領域や周りのことを気にせず思い切ってやってほしいと思います。強くお願いします。 

 マニフェストなどを中心にしっかりした施策を進め、県民の期待に応えていただくことを強く願って、私からのあいさつといたします。ありがとうございます。

アンケート
ウェブサイトの品質向上のため、このページのご感想をお聞かせください。

より詳しくご感想をいただける場合は、hishoka@pref.fukui.lg.jpまでメールでお送りください。

お問い合わせ先

県知事公室秘書課

電話番号:0776-20-0216ファックス:0776-20-0620メール:hishoka@pref.fukui.lg.jp

福井市大手3丁目17-1(地図・アクセス)
受付時間 月曜日から金曜日 8時30分から17時15分(土曜・日曜・祝日・年末年始を除く)