このページは、平成２７年６月１９日（金）に福井市で行われた、ふくい創生・人口減少対策推進会議での知事あいさつをまとめたものです。

　本日は、大変お忙しい中、「ふくい創生・人口減少対策推進会議」の第一回会議にご出席いただき、感謝申し上げます。

　さて、現在、人口減少問題は我が国最大の課題であり、昨年１１月、まち・ひと・しごと創生法が制定され、国を挙げてこの問題に取り組んでいるところであります。

　日本の人口は２００８年の１億２８００万人をピークに減少に転じており、本格的な人口減少社会への突入が見込まれています。また、東京圏への一極集中が進み、その多くが地方の若者、あるいは女性という構図になっています。

　福井県の現状は、２０００年の８２万９千人をピークに減少が続いており、国の推計によれば、２０４０年には６３万人になるという予測もなされているところです。

　また、厚生労働省が合計特殊出生率を発表し、１．４２に低下したことが明らかになっております。経済的・社会的に２人目の出産を躊躇するという問題があるのではないかという議論も出始めており、さらに人口減少が進む恐れがあります。

　こうした現状を踏まえながら、人口減少を克服し、地域の活性化・発展を図るためには、県内各界各層の力と知恵をいただいて、できることはすべて対応していく必要があります。

　そこで、市や町、産業界、労働界、大学、報道機関など様々な分野の力を結集して“ふるさとの総合力”でこの問題に取り組んでまいりたいと思います。

　産業力を強くする、働く場を確保する、若者や女性が定着する、安心して結婚し子どもを産み育てられるなど、全国のモデルとなる地域社会を、この福井でつくっていくということが必要だと思います。幸いその基盤はできていますが、まだまだ課題も多いというのが現状です。　

　地域間の競争により、全国で政策が日々進化しているところですが、福井県には突破力のある政策が求められており、それが県民の皆様の期待に応える方向であると考えております。

　本日は、戦略の策定に向け、皆様から貴重なご意見をいただく第一回目の会議であります。本日を始め、本日以降も忌憚のないご意見、ご提言を賜るようお願い申し上げ、挨拶といたします。