このページは、平成２７年１０月２日（金）に福井市で行われた、大永平寺展開会式での知事あいさつをまとめたものです。

　皆さん、おはようございます。
　今日から特別展「大永平寺展」を開催することになりました。一言ごあいさつ申し上げます。
　開催に当たり、お集まりの皆様をはじめ、多くの関係の方々にご協力・ご尽力いただいたことに、この場をお借りして深く感謝申し上げます。

　特に、大本山永平寺様におかれましては、貴重な文化財の数々を展示することができました。全面的なご支援とご協力をいただくとともに、今日は小林昌道副監院にお越しいただいております。厚くお礼申し上げます。

　本展では、大本山永平寺が所蔵しておられる道元禅師直筆の国宝「普勧坐禅儀」を始めとするゆかりの品々や、鎌倉時代の仏像、江戸絵画を代表する絵師狩野探幽や現代日本画壇の伊藤彬・田渕俊夫先生の作品など、約１００点に及ぶ永平寺の至宝を展示いたします。

　これらを一堂にご覧いただけるのは大変貴重な機会です。この機会に８００年近くにわたる永平寺の歴史と、受け継がれた美を感じていただければありがたく思います。

　福井県では、県内外から多くの方々が来訪する美術館を目指して、我が国を代表する日本画家である手塚雄二東京藝術大学教授に美術館の特別館長をお願いし、ご指導のもと、一層の魅力向上や利用促進に努めております。また、子どもたちが本物の芸術や文化に触れる機会が増えるよう、学校鑑賞会など美術教育にも力を入れてまいりたいと思います。今日は生徒の皆さんも参加いただきました。ありがとうございます。

　この３月の北陸新幹線金沢開業以降、福井県への観光客数も伸びております。ちょうど昨日からは、北陸３県全体とＪＲグループが共同で開催する北陸デスティネーションキャンペーンが始まったところです。１２月までの期間中、本展のように福井県の歴史や文化的魅力を国内外に発信できる企画、催しを実施し、一層の誘客拡大につなげてまいります。また、レンブラントハウス所蔵のレンブラント版画名品展も本館で同時開催となります。あわせて東西の深い美術をご鑑賞いただければ、このうえない喜びです。

　皆様方には、今後ともご支援、ご協力を賜りますよう、お願い申し上げますとともに、お集まりの皆様の益々のご発展、お幸せを心からお祈り申し上げ、開会のあいさつとします。ありがとうございます。