コウノトリ放鳥式典 知事あいさつ

最終更新日 2015年10月3日ページID 030718

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 このページは、平成27年10月3日(土)に越前市で行われた、コウノトリ放鳥式典での知事あいさつをまとめたものです。

 この素晴らしい日にコウノトリの放鳥式典を行うに当たり、一言ごあいさつを申し上げます。

 福井県のコウノトリが飼育繁殖、そして放鳥に至ったことに対し、まず協力をいただいている皆様にお礼申し上げます。地元越前市の皆様をはじめ、兵庫県、コウノトリの保護活動に尽力されている関係各位、環境省、文部科学省、国土交通省の皆様にもご協力をいただいているところです。

あいさつ

 兵庫県の井戸知事と、福井県でも自由にコウノトリが飛べるような環境をつくろうというお話をして以来、5年が経過しております。

 福井県は兵庫県と同じく、野生のコウノトリが日本で最後まで繁殖・生息していた地域です。特にこの白山地区は今から45年前、大陸から渡ってきたくちばしの折れたコウノトリ「コウちゃん」の保護活動が展開された地域です。

 昨年本県で50年ぶりに誕生したコウノトリを、今日この地で放鳥できることは大変喜ばしいことです。弱ったコウノトリにこの地でドジョウやフナを与え、救護活動をされた当時の白山小学校の先生や子どもたち、命を救うためにコウノトリを捕獲された林武雄さん、そのコウノトリを豊岡において飼育された松島さんも参列しておられます。今日はこうした方が見守る中、2羽の幼鳥を屋外に返すわけです。

 コウノトリの定着は餌となる水辺の生き物や豊かさが大事です。コウノトリがすむためには、餌となる生き物が自然環境づくりによって支えられて初めて可能になります。人にとっても環境をつくっていくことが大切であります。

 本日の放鳥は福井県の豊かな自然を守り育て、後世に伝えるための県民活動のスタートです。一昨年、若狭地域の三方湖畔に里山里海湖研究所を設け、子どもたちを中心にした自然環境の保全再生の研究実践の拠点をつくりました。研究所では日常営んでいる生活生産活動と直接結びついた里山里海湖活動が続けられていることが極めて重要であります。
 古里の里山里海湖を守り、育て、後世に承継するためには、日常生活に根ざした県民の拠点となるよう、研究所がお手伝いしながら続いていくことが重要であります。

 そして、福井新聞社はじめ地元のメディアの皆さんが、こうした活動をしっかり知られるように応援していただくことが重要だと思っております。

放鳥

 きょう放鳥したコウノトリは県内外のさまざまな地域に飛んでいくことになりますが、福井県が放つ自然環境大使として活躍することを期待するものです。

 コウノトリは人々の活動を結びつけるシンボルです。環境や農業、生産、景色を守り、さまざまな世代を結びつけるシンボルであり、そして赤ちゃんを運んでくる鳥です。現在、人口問題が話題になっております。多くのコウノトリが飛ぶことが、福井県の人口を守ることにもつながりますので、ご一緒にがんばりましょう。

 最後になりますが、ご列席いただいた皆様には、コウノトリを自然再生のシンボルとした活動に引き続きよろしくお願いしたいと思います。

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