立命館大学との年縞研究等に関する協定締結式 知事あいさつ

最終更新日 2015年10月22日ページID 030903

印刷

 このページは、平成27年10月22日(木)に県庁で行われた、立命館大学との年縞研究等に関する協定締結式での知事あいさつをまとめたものです。

 ただいま、福井県と立命館大学との間で「年縞を基にした研究等に関する基本協定」を締結したところであります。

 吉田学長、渡辺副学長、中川古気候学研究センター長には、お忙しいなか福井県へお越しいただき、本日の協定締結に至りましたことに深く感謝申し上げます。ありがとうございます。

 皆さまご承知かと思いますが、立命館大学と福井県との関係につきましては、かねてより福井出身の白川静先生が教鞭をとり、「白川文字学」を確立されたところであります。さらに、同じく福井出身でノーベル物理学賞の南部陽一郎先生も立命館で教壇に立たれるなど、以前から深い関係があります。また、福井県の多くの生徒が立命館大学に進学をし、福井に戻ってきてくれているという状況です。

写真1

 今回の年縞については、「年縞」の名づけ親ともいうべき立命館大学環太平洋文明研究センター長 安田喜憲先生に、福井県里山里海湖研究所の研究アドバイザーとして助言、ご指導をいただいているところです。

 さらに、今日ご出席いただいている中川毅先生には、昨年、福井県が水月湖の年縞を採取した際に、作業方法のご指導や展示用の標本への加工などについて、多大なご協力をいただいております。

 安田教授が、1991年に福井県の水月湖において、アジアで初めて「年縞」を発見し、中川教授の手によって、2013年9月に地質学的年代測定の世界標準のものさし「イントカル13」として公開されております。両先生のご尽力により、水月湖の年縞が世界から注目されるようになったところです。

 福井県では、この水月湖の年縞を大きな宝として、教育、観光、地域づくりに活用していきたいと考えており、平成30年には三方五湖湖畔に年縞研究展示施設を開館する予定であります。

写真2

 今回、立命館大学と年縞を基にした研究等に関する協定を締結したことで、共同で年縞に含まれる花粉の抽出や、分析技術を確立したいと考えております。今後、年縞研究はさらに高精度の環境復元の研究へと飛躍的な発展を遂げていくものと期待しております。

 水月湖の年縞は、福井の豊かな自然と里山里海湖が育んだ福井の宝です。年縞の研究を推進し、年縞の価値を国内外に向けアピールしていくためには、立命館大学との連携を更に深め、学問的、科学技術的なお力添えをいただきたいと考えております。

 今回の協定は、年縞研究の推進、研究者の交流、県民への教育、生涯教育の推進について相互に協力するものです。お互いにとって実り多いものであることを願いながら、ごあいさつとせていただきます。よろしくお願いします。

アンケート
ウェブサイトの品質向上のため、このページのご感想をお聞かせください。

より詳しくご感想をいただける場合は、hishoka@pref.fukui.lg.jpまでメールでお送りください。

お問い合わせ先

県知事公室秘書課

電話番号:0776-20-0216ファックス:0776-20-0620メール:hishoka@pref.fukui.lg.jp

福井市大手3丁目17-1(地図・アクセス)
受付時間 月曜日から金曜日 8時30分から17時15分(土曜・日曜・祝日・年末年始を除く)