仁愛女子短期大学開学50周年記念式典 知事あいさつ

最終更新日 2015年10月24日ページID 030902

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 このページは、平成27年10月24日(土)に福井市で行われた、仁愛女子短期大学開学50周年記念式典での知事あいさつをまとめたものです。

 本日、ここに仁愛女子短期大学の開学50周年記念式典が盛大に開催されるに当たり、お祝いを申し上げます。

 仁愛女子短期大学が昭和40年の開学から半世紀を経て、本日開学50周年を迎えられたことは、ひとえに禿了滉学園長をはじめ、理事長、学長、教職員の皆さん、同窓会など関係者の皆様のたゆまぬご努力の賜物であり、心からお喜び申し上げます。

 仁愛短期大学は、開学以来、県内における女子の高等教育の拠点として大きな役割を果たしてこられ、特に、幼児教育、保育教育、食・健康などの生活科学分野において、専門性と豊かな人間性を身につけた学生を世に輩出されており、短期大学として発展されました。ただいまビデオでも紹介されましたが、約2万人の方々が卒業され、教育や福祉などの分野で地域を支える人材として活躍しておられます。この場をお借りして、関係者の皆様に心から敬意を表したいと思います。

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 さて、本県を取り巻く環境もこの50年で大きく変化してまいりました。既に北陸新幹線が金沢まで開業し、敦賀までの開業も目前になっております。高速道路については、昨年、小浜・敦賀間で若狭さとうみハイウェイが開通したことで嶺北・嶺南が一体化し、中部縦貫自動車道も2年後には大野まで直結します。そして新幹線が敦賀に来るころには、中部縦貫道も岐阜県と結ばれると思っているところです。

 こうした中、福井県は生活幸福度日本一ということで、子育てや人口課題への対策などの先進的な県として、全国からも注目されているところです。そして3年後には、昭和43年以来50年ぶりとなる「福井しあわせ元気国体」があります。ちょうど仁愛短期大学が開学されて3年後に第1回目の国体がありましたが、今回の2回目の国体が3年後になります。

 その一方で、地方から若者が流出する人口減少問題が、現在大きな課題となっております。県としては、県内の高等教育機関にその魅力を一層高め、これまで以上に地元高校生の進学をしっかり受け止め、地域でがんばる子供たち、将来を担う人たちを輩出することを、経済界や各種団体とも協力しながら、がんばっていきたいと思います。

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 私はかねがね、これからの日本とこれを支える地域がしっかり自立するために、まずは行政が議会と一体となってしっかりした自治体運営がなされること、二つ目には、地元の高等教育機関が学術・科学・文化の面で地域の拠点となること、そして三つ目が、しっかりした政治的なメディアの存在、この3つが地域を支える大事なポイントと思っております。

 その中で特に重要なのは、高等教育機関の充実です。残念なことに今は、大都市に大学や短期大学などが集中しすぎていますので、これから地方で学術機能をもっと担う大きな動きを、国とともに我々も進めなければならないと思っています。

 そのためには、これまでの大学の大きな改革の精神のもとでの学科の再編や、あるいは教育内容の見直し、これに対する行政上の支援、定数等をどうするかなど、様々な課題を議論し、福井県の高等教育機関の再出発をしなければならないと思っており、これからの人口問題や地方創生に大きく影響すると思っております。

 仁愛女子短期大学におかれましては、これまで地元を支えていただいた大学です。他の高等教育機関と一緒に、福井県の教育内容をさらに充実しながら、支えていただきたいと思います。我々も全力で応援していきたいと思います。

 ただいまは禿了滉先生からごあいさつがありました。先生はお元気で90歳になられます。先生の50年間の短期大学の運営を、次の50年につなげていかなければなりません。仁愛短期大学の皆様には力を合わせていただいて、次の10年、30年、50年への発展の道のりをしっかり方向付けていただき、ご発展を願いたいと思っているところです。

 結びに、仁愛女子短期大学の今後ますますのご発展、福井県全体の高等教育機関の一層の連携と発展を心から念願いたしまして、お祝いの言葉にいたします。おめでとうございます。

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