世界かんがい施設遺産登録記念式典 知事あいさつ

最終更新日 2017年3月16日ページID 035088

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 このページは、平成29年3月16日(木)に福井市で行われた、世界かんがい施設遺産登録記念式典での知事あいさつをまとめたものです。

 だんだん春めいてまいりました。三寒四温の季節、ここにお集まりの皆様においては、いよいよ今年の農作業が始まる時期であり、本日この良き日に、足羽川用水世界かんがい施設遺産登録記念式典が盛大に開かれますことを心からお喜び申し上げます。おめでとうございます。

 世界かんがい施設遺産は、これまで日本をはじめ、中国、タイ、スリランカ、エジプトなど世界8か国47の施設が登録されていますが、その中に、今回「足羽川用水」が本県で初めて名を連ねたことは大変喜ばしいことでございます。

 吉川理事長様をはじめ、今日、ご出席の関係者の皆様、また、ご登録にあたりまして、全国農村振興技術連盟委員長のお立場で林田直樹様には、大変お力を賜ったところであります。改めて深くお礼申し上げます。

 用水と調和したこの風景は、福井ふるさと百景に「清らかなせせらぎ 東郷の町並み」として、県としては景観の面から平成23年に登録しております。小学校でのビオトープなど、農業用水を活かした地域活性化の取組みも併せて評価されたものと理解しているものであります。

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 ただいま、来年の「福井国体、障害者スポーツ大会」開催を前にして新県民歌をご斉唱していただきました。その2番に「秋の日の垂り穂ゆたかに」という歌詞があります。農業のことが歌われているわけですが、三百年も昔に今のかんがい施設がつくられ、二千ヘクタールもの広大な農地に、農業用水を供給してこられた皆様の苦労に、あらためて敬意を表するものであります。先ほど、ごあいさつに用水奉行、戸田弥次兵衛の話がありましたが、元禄年間の時代、ちょうど忠臣蔵の時代にこの基礎ができたのかなと感慨深く拝聴したところです。

 さて、平成23年から開発してまいりました、コシヒカリの次の世代「ポストこしひかり」につきましては、昨年12月に一つの種に選定をしました。新しい名前の募集を行ったところ、県内外から10万件を超える応募をえております。あらためて皆様の関心の高さを感じておりまして、間もなくこれをもとに新しいコシヒカリの名前を決めてまいりたいと思います。

 そして、福井県の主だったところで美しいきれいな水を使って、お米を生産し、全国に誇れる日本一のブランドとして、販売してまいりたいと思います。

 新しいお米は、作り方にこだわった高品質な米にしていく方針でございます。安定供給が大事であります。この貴重な遺産をしっかり守っていただきながら、ふさわしいお名前を別に足していただきますと、お米の付加価値が高まって、100円、200円と値段がカニのように上がっていくものと、このように期待しているところでございます。

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 結びになりますが、足羽川用水の世界かんがい施設遺産登録をきっかけに、これからの施設の維持管理や、用水を活用した地域活性化の機運がさらに高まりまして、この豊かで美しい水の流れが、次の世代にしっかりと引き継がれることが大事であります。そのためには、ご健康に留意されまして、お元気で農業や地域活動に頑張っていただかなければ夢はかないませんので、どうか皆様には一層ご自愛ご精進のうえ、ご活躍賜りますことを心からご祈念申し上げまして、お祝いの挨拶といたします。おめでとうございます。

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