このページは、平成２９年３月１７日（金）に福井市で行われた、ブータン交流５周年記念セミナーでの知事あいさつをまとめたものです。

　本日は、お集まりいただきありがとうございます。ダショー・カルマ・ウラ様がいらっしゃるので、冒頭、少し英語でご挨拶申し上げます。

　I am honored to have this opportunity to address the opening of the seminar to mark the fifth anniversary of exchanges between Fukui and Bhutan.

　I express my heartfelt gratitude to Dasho Karma Ura of the Centre for Bhutan Studies and GNH Research, who has flown over from his faraway land to share his precious time with us on this event. I also greatly thank all people of the Japan International Cooperation Agency without whose efforts in organizing this seminar our prefecture would not have been able to host this event.

　ここからは日本語で申し上げます。

　さて、昨年はブータン王国と日本の国交樹立３０周年を迎え、両国で様々な記念事業が行われました。本県においても、ブータンの大学生との交流事業、ブータンの漆器職人の支援事業の２つが認定を受け、お互いの交流がさらに深まった１年でした。また、民間からも様々なご支援をいただいています。改めてお礼申し上げます。

　ウラ所長が来県されますのは、２０１２年３月、２０１４年１１月に続いて、今回が３回目であります。５年前に最初に来県された際に、福井県と王立ブータン研究所とは、幸福や希望に関する研究等について、協力することを申し合わせ、覚書を締結しております。

　これまでに、ブータンが提唱するＧＮＨ、国民総幸福度の指標や考え方を参考に、ウラ所長からもご助言をいただきながら、本県の幸福度につながる施策に福井県として活かしてきました。

　こうした取組みにより、福井県は、教育水準の高さや子育てしやすい環境など、暮らしやすさが評価をされました。２０１４年、そして昨年も幸福度日本一に福井県が選ばれています。この幸福度日本一を、ブータンのように国民が幸せを実感することにつなげるため、本県の良さを県内外に広める施策を展開して参ります。

　今日のセミナーでは、ブータンの最近の幸福度研究の成果をお話しいただき、本県のこれからのまちづくり、地域づくり、そして皆様のそれぞれの日々の生活やご活動にぜひともお役に立てていただければ幸いと思っております。

　結びになりましたが、本日のセミナーにより、ブータン王国と福井県との交流、また皆様方のそれぞれのブータンとの交流がさらに深まることを祈念申し上げまして、開会の挨拶にいたしたいと思います。ありがとうございました。