職員への知事あいさつ

最終更新日 2017年4月3日ページID 035325

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 このページは、平成29年4月3日(月)に正庁で行われた、職員への知事あいさつをまとめたものです。

 平成29年度の組織改正・人事異動を行い、今日から新しい体制でスタートするに当たり、今回の組織見直しの考え方、また、この1年の仕事の進め方について申し上げます。

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 1つ目は、本県は東西南北4つのゲートが開かれ、「交流新時代」を迎えるということです。

 北陸新幹線や中部縦貫自動車道の整備などの事業をできるだけ早く進めると同時に、人・モノ・情報の流れをより活発にし、大きな交流のスタートの年にしなければなりません。

 このため、機動力を高め、スピーディに部局横断で仕事を進められるよう、今回新たに政策幹や、ブランド発信や対外的な営業を行う企画幹(営業推進)などを配置しました。

 また、「新幹線・地域鉄道対策監」を設置し、交通まちづくり課に並行在来線対策室を置くなど、2次交通対策等について、具体的に進める体制としました。

 

 2つ目は、定住人口・交流人口の拡大です。

 人口問題に関連して、U・Iターン政策、特に、学生の地元定着・就職対策の強化が必要です。

 さらに、福井県が他県に比べて遅れている分野として、インバウンド、外国人誘客の課題があります。

 このため、県外との交流を促進する地域交流推進課の設置や海外誘客を担う広域誘客課、福井県観光連盟の職員を増員し、人や情報の往来を活発化させることが重要です。

 

 3つ目は、ふくいブランドの魅力発信です。

幸福日本一の福井の良さを国内外でさらに知っていただくよう、ブランドの戦略を強力に展開しなければなりません。

 福井県は古い歴史と文化がありますが、これらを新しい時代にあわせて、新しい形で活かしていかなければなりません。

 また、食の分野では、今年は新しいこしひかりに名前をつけて売り出す最初の年です。

このため、新しいこしひかりのPRを行う福井米戦略課の設置や県外事務所とともに福井の発信を行うブランド営業課の職員を増員するなど、情報発信を強化します。

 

 4つ目は国体成功に向けた準備です。

 来年の福井国体、障害者スポーツ大会に向けて、今年度は最終的な準備の年として重要です。

 今回新しい試みでありますが、国体史上初めて、国体と障害者スポーツ大会を融合する最初の大会が福井で行われることになります。名称を「国体・障スポ」とし、これまでにない新しいプログラムをつくり、全国に示す必要があります。

 さらに、福井国体総合優勝に向け、今年の愛媛国体では10位以内の成績を挙げるため、体育協会・競技団体が一丸となって競技力向上を図らなければなりません。

 今回、国体推進局について、最終的な人員拡充をしました。開催準備・選手強化に万全を期したところです。

  また、県の行政は、先ほど申し上げた交通体系の整備に加え、県民の幸福度を支える生活基盤、産業政策などの充実が基本となります。

 このため、国民健康保険改革の準備、小中学校の学力向上、教育総合研究所、新しい産業の創出などについて体制強化を行いました。

 出先機関、関係団体と力を合わせ、こうした基盤を整えるため、仕事を進めなければならないと考えています。

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 次に、人事異動に当たっては、継続性を重視し、人事ローテーションをできるだけ長くし、安定して業務を進められるようにしました。

 自分の仕事の分野を十分理解し、実力が発揮できるまで仕事を続けることは大事であるという認識を持ってほしいと思います。

 昔、ポール・セザンヌという有名な画家がおられました。村の子供たちから馬鹿にされながらも、サント・ヴィクトワール山ばかりを飽きずに描いていたそうですが、何かをマスターし、ものにするため、一つのことを続けることは大事です。

  また、女性職員や若手職員の感性・能力を活かすため、管理職やグループリーダーに登用し、活動の場を広げたところです。

 

 さて、仕事を進める「フレーム」や「システム」である組織の話をしましたが、職員の皆さんがその中でどう仕事をするかが重要ですので、いくつか仕事の心構え・進め方についてお話しします。

 

 1つ目は、好奇心をさらに旺盛にしてもらいたいということです。

 福井県が開かれた地域になるためには、皆さん自身が開かれた意識を持たなければなりません。外部との折衝を特別なことと思わず、ごく普通のことであると思ってほしいと思います。

 

 2つ目は、情報・世の中の動きに敏感であってほしいということです。

 身近なところにある情報、県庁だけでなく、市町、企業、様々な団体の情報を掴み、ブランド発信にしっかり反映してもらいたいのであります。

 ブランド力では、英語で言えばlook likeとかsound like、どう見えるかということが問題となります。外からどのように見えるか、このことを実際に加えて考えることを習慣にしてほしいと思います。

 福井県には、恐竜博物館、ふるさと納税、学力・体力日本一など様々な優れた点がありますが、これらが、もし他の県にあったら彼らはこれをどのように宣伝するであろうか、どのように応用するであろうか。そういうことをシミュレーションし、福井県とはどういうふうに違うやり方をするだろうか、こうした気持ちで仕事をしてもらえれば、と思うわけであります。

 先日、日経MJに、「ふるさと納税をどう活かすか」という記事が掲載されていました。マーケティング・ブランドの立場から「ふるさと納税」の新しい展開について興味あることが書いてありました。皆さんは、さらに新聞やテレビなどをよく注意をして見てほしいと思います。

 

 最後は、部下をしっかり指導し、指示をし、育てるということです。

 部下の育成は上司の重要な任務の1つであり、職員を温かい目で育てなければならないと思います。職員それぞれが様々な個性を持ち、人によって長所・短所があるかもしれませんが、できるだけ能力が発揮できるように指導してほしいと思います。

 先ほど、新採用職員にも話しましたが、「物を言うこと」が大事です。はっきり「このことがわからない」「こうである」とか、「こうすべき」とか、「こうしてはいけない」とか、言う習慣を身につけてほしいと思います。

周りの流れに押されて、何となくやっているというのは県民・県益にとって良くないことです。日頃からぜひはっきり物を言うようにしてほしいと思います。

 

 以上、いくつか申し上げましたが、平成29年度は極めて大事な時期です。これから仕事を進めると、成功もあり、失敗もあるかもしれませんが、結果として最大限の県民益が確保できるよう全力で取り組んでほしいということを、年度当初に改めて申し上げまして、挨拶といたします。

 

 

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