新採用職員辞令交付式 知事あいさつ

最終更新日 2017年4月3日ページID 035307

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 このページは、平成29年4月3日(月)に正庁で行われた、新採用職員辞令交付式での知事あいさつをまとめたものです。

 

 皆さん、おはようございます。

 

 今日は新採用職員の辞令交付式です。男性96名、女性48名、あわせて144名の皆さんを福井県の職員としてお迎えすることができました。まずもって心からお祝いと歓迎を申し上げます。おめでとうございます。

 

 県職員として、これから仕事に従事されますが、様々な思いを持っておられると思います。第一日目となる今日の印象を忘れないようにしてください。桜が数日後には咲き、映画館では「チア☆ダン」が公開されている、そして、来年には国体がある、こうした年に県職員として採用されたことを記憶しておいてください。

 

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 さて、昨年は新幹線の敦賀までの5年後の開業、小浜・京都・大阪を通るルート決定が行われました。また、今年は、夏までには中部縦貫自動車道が大野まで開通する年です。福井県の東西南北のゲートが大きく開かれ、また将来の見通しが立ったという時期です。皆さんはこれから40年近く県庁で勤務されると思いますが、今年は、福井県の新しい時代のスタートの年であるということをぜひ覚えておいてほしいと思います。

 

 せっかくの機会ですので、いくつかお話をいたします。
 

 一つは、自分の仕事の領域を決めず、いわゆる限界・エリアを決めず、前向きにチャレンジするようにしてほしい。もう一つは、県民の望んでいることがよく心にわかる、痛みが感じられる、また相談にも親切に乗れる、そういう感性を磨いてほしい。三つ目は、学ぶ姿勢を持ち続けてほしい、ということです。この三つのことを元に、五つほど具体的な話をしますので、しっかり記憶をしてほしいと思います。
 

 まず、ここにおられる144名の皆さんは、それぞれ名前も個性も違います。しかし、一人ひとりは職員として力を持っています。まだ実際力を発揮してはいませんが、数学あるいは物理で言いますと、矢印の付いたベクトルです。県民のために仕事をしようという方向に向いているということです。これから矢印をどのように大きくしていくかということであり、互いにベクトルを合成できるかだと思います。可能性があるという状態からスタートするわけですので、30年、40年間の仕事を通じて、できる限り矢印が長く、他との平行四辺形が作れるように仕事に臨んでほしいと思います。
 

 そのために、まず一番大事な県民、そして上司・同僚の話に注意を向けてほしい。注意することは能力の一つです。人の話に注意をして、人間関係をよく磨いてほしいのです。

 

 二つ目は、積極的になることです。消極的な姿勢からは何も生まれない。具体的には、言葉遣いがはっきりしている、よく気が利く、行動が機敏である、何か言われたらすぐにやる。挙動が軽々(かるがろ)しい、軽快にやるということを心がけてほしいと思います。

 

 三つ目は、「ものを言う」ということです。ものを言わないと仕事になりません。皆さんが何を思っているか周りの人がわからないと思います。注意もしてもらえない。ですから、「こう思う」などはっきり言ってほしいのです。福井県の偉人の中に蓮如上人という人がおられます。浄土真宗の中興の祖とされ、福井県に住み布教を行った、宗教家です。この人はいつも我々の先祖に「ものを言いなさい」と言っていたのです。15世紀のことですので、我々の10代も20代も前の父祖に向かって「ものを言いなさい」とくり返し言っています。村の人達はその頃、じっと下を向いてお説教を聞いていたのだと思います。「信じているのか、信じていないのかわからない。だから物を言ってほしい。」と繰り返し言っております。皆さんも同様だと思います。「こう思ったからこうだ」、「これをどうしたらよいのか」と県の組織の中ではっきり言ってください。

 

 それから、できるだけ良い習慣を身に付けてください。一番大事なのは、健康管理です。体・目・歯あるいは姿勢ですね。いい加減にやらないということ。良い習慣を身に付け、個人的な生活、活動を充実させてほしいと思います。

 

 それから、五つ目でありますが、短い時間を大事にしてください。学生時代に比べると、まとまった時間が極端に少なくなります。これから、まず1週間、あるいは1か月と短い時間をうまく使って、自分が何をしてきたか、何ができたかという実感を味わえるようにしてほしい。そして反省をしていただくことが大事だと思います。日記を付けるのもよいかもしれません。例えば、今日は、辞令交付式があった、知事から話があったなど簡単な内容でよいのです。1か月あるいは1年と見ると、何となく自分の進歩とか様子がわかると思いますので、そういう短い時間を大事にし、その蓄積が意味のあることだという実感を持ってほしいと思います。

                                    

 注意をすること、物を言うこと、積極的であること、良い習慣を身に付けること、短い時間を役に立てること。
 

 こういうことを続けることによって、皆さんは一つ一つ進歩し、また福井県がよくなると思いますので、よくものを言い、上司や周りから注意や助言を受けられる人間になってほしいと思います。
 

 写真2

 

 これから10年ぐらいは皆さんの青春時代です。大いに仕事をしてほしいですし、人生を楽しまなければなりません。あまり真面目すぎるとおもしろくありませんので、そうした気持ちも少し持ちながら頑張ってください。

 

 皆さんのこれからのご活躍を心からご祈念申し上げまして、お祝いのご挨拶と致します。おめでとうございました。

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