このページは、平成２９年１１月１２日（日）に越前市で行われた、吉野瀬川放水路通水式および県道福井鯖江線・石田家久停車場線開通式での知事あいさつをまとめたものです。

　みなさん、おはようございます。１１月に入りまして小春日和が続いておりますが、今日も良き、お日柄でございます。この良き日に吉野瀬川放水路の通水式、および県道福井鯖江線、石田家久停車場線、文字通り３つの事業が三位一体でこうしてめでたく完成をするわけであります。一言、事業を実施した立場として皆様と共にお祝いを申し上げ、ごあいさつを申し上げたいと思います。

　この３つの事業が全面的に完成する運びとなったところですが、これは、県議会、県選出の国会議員、国土交通省をはじめ地元越前市、鯖江市、また地元の皆様の大きなご協力とご尽力によるものでありまして、心から厚くお礼申し上げます。ありがとうございます。

　まず、吉野瀬川でありますが、越前市の中心部を流れ川沿いは景観に優れている地域であります。古くから人々が集う河川であります。しかしこれまで、遡りますと昭和４０年の台風、また最近の福井豪雨あるいはこの越前市の水害など色々と心配の多い河川でございました。多くの家屋や農地が広がり、多くの被害を受ける地域でもあります。

　完成したこの放水路は、ここ越前市家久町から日野川までの約１ｋｍについて、構想は５７年度からのスタートでありますが、その間色んなことがこの周辺で起こりまして難航したわけであります。しかし、約１００億円以上を超える費用を投じまして、本日、完成することができたところであります。これによりまして、この越前市家久、鯖江市の南部などの川沿いの地域において洪水に対する安全性が向上したわけであります。

　今後は吉野瀬川ダム本体の整備やまた上流の改修を順次進めてまいりますので、安全性がさらに高まると思います。本日ご出席の関係各位の引き続きのご支援とご協力を賜りますよう、この場をお借りしてお願い申し上げます。

　また今回整備され、安全性が高まりましたけれども、やはり被害がありますと、また都市計画・街づくりなどにも十分な点が無いと色々と課題が残りますので、今後とも地元と連携しながら地域づくりをお進め願えればと思います。

　一方、開通する道路でありますが、県道福井鯖江線および石田家久停車場線については約６５億円の事業費を費やし整備をすすめ、本日完成いたしました。「福井しあわせ元気」国体・障害者スポーツ大会まで１年を切りまして、準備を進めているところでありますが、この越前市についてはソフトテニスの会場、野球なども行われますし、鯖江では体操などが行われます。丹南公園、広域公園あるいはサンドームとを結ぶ道路になりますので、極めて時宜を得た道路になります。国体関連道路事業であったと将来皆さんにご記憶いただける事業となれば幸いです。

　そういうこともございまして、橋梁の名板を普通は大人が書きますが、今回は武生商業高校の書道部の皆さんに橋や川の名前を書いていただいて、将来を担う人達の記憶に残るように努めたところであります。今後ともこの事業がご当地の産業や観光の発展、また周辺の住民の皆さん、また集落の子どもたちにとって親しみのある大事な河川や道路になることを強くご期待を申し上げる次第であります。

　結びになりますが、本日お集まりの皆様方の今後ますますのご健勝とお幸せを心からご祈念申し上げまして、お礼を込めましたごあいさつにさせていただきます。ありがとうございます。