このページは、平成３０年１月１４日（日）に坂井市で行われた、福井港海岸保全施設完成式典での知事あいさつをまとめたものです。

　皆様おはようございます。新しい年を迎えまして、皆様ご健勝にてご活躍のこと、心よりお喜び申し上げます。

　さて、本日、福井港海岸保全施設整備事業の完成に当たりまして、一言ごあいさつ申し上げます。また、本日はここ福井は大雪の直後ということでもあり、たいへん足元の悪い中、皆様ご参加のもと開催されますこと、ありがたく存じております。

　福井港の海岸保全事業は、平成１６年度に国の直轄事業として事業を開始し、本日完成式典を迎えることができました。私が知事就任した直後にこの大きな事業がスタートしたという思い出がございまして、完成を感慨深く思っています。

　これも、国土交通省の皆様をはじめ、国会議員、県会議員、地元の福井市と坂井市、関係団体と関係企業、皆様が一致協力して御尽力を賜ったことに対しまして感謝申し上げます。ありがとうございます。

　福井港海岸は、冬は波が高く、これまで侵食や波の越波、消波ブロックの飛散、高波による陥没被害などが多かったわけであります。この事業の完成によりまして、福井港や国家石油備蓄基地、テクノポート福井への進出企業の工場などの重要な産業基盤の安全性が高まることとなりまして、喜ばしい限りです。

　さて、昭和５３年に開港しました福井港ですが、現在、石油製品を中心に約１５０万トンの貨物を取り扱っております。特にガソリンは県内消費量の約９割を占めることとなっております。

　また、港に隣接するテクノポート福井は、現在、７２の企業が進出をされておられ、約５千人の県民が働く県内最大の工業団地として、県内産業の発展を支えていただいております。

　県といたしましても、これらの港の利用者が安全に航行できるよう、航路の浚渫を実施するとともに、今年度からは抜本対策として、北防砂堤の延伸工事に着手しています。

　また、平成２６年度から、港と高速道路の丸岡インターチェンジを結ぶ「福井港丸岡インター連絡道路」の整備も進めております。産業道路としての利用はもとよりですが、災害時にも緊急物資輸送を担う重要な路線であります。

　今後とも、福井港とテクノポート福井が県内の物流や産業の大きな拠点となるよう、港や道路の整備、企業や工場の誘致など、様々な施策を進めてまいりますので、引き続き皆様の御支援、御協力を賜りますようお願いいたします。

　さて、今年は、国体・障スポ５０年ぶりの開催の年です。また、北陸新幹線の４年後の敦賀開業、中部縦貫自動車道の全線開通など、大きな節目を迎えております。県としましては、こうした高速交通の整備を一年でも早くすると同時に、関係の企業を積極的に港に誘致してまいりたいと思います。

　結びになりますが、本日お集まりの皆様方の今後ますますの御多幸と御活躍を祈念申し上げますとともに、完成現場をぜひ見ていただいて、企業の皆様にこうした役割を知っていただきたいと思います。本日はありがとうございました。