ふくいロボットテクニカルセンター開所式 知事あいさつ
最終更新日 2018年3月22日 | ページID 038063
このページは、平成30年3月22日(木)に福井市で行われた、ふくいロボットテクニカルセンター開所式での知事あいさつをまとめたものです。
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今日はふくいロボットテクニカルセンター開所式にお越しいただき、ありがとうございます。
また、皆様の大雪災害へのご対応に改めてお礼申し上げます。今後の災害対応、復興は国や関係機関各所と協議しながら産業の停滞が生じないよう努力してまいります。
さて皆様には、日ごろから福井県の産業の振興にそれぞれの分野でご尽力を賜っておりまして、厚く御礼申し上げます。
県内の雇用状況は、有効求人倍率が2.00倍ということでありまして、むしろ労働力不足という問題が顕著になっております。
企業の直面する緊急の課題としては労働力や人材の確保が大きな課題となっており、福井県では、その解決策の1つの手段といいますか、それがロボットの導入による仕事の省力化・効率化であると思います。
一昨年3月に公表された近畿経済産業局のロボットの導入に関する調査において、福井県を含む近畿圏の企業の53パーセントがロボット導入に意欲を持っておられるという調査結果が出ております。
一方で、工場や作業場へのロボット導入を妨げている要因としては、何と言ってもロボットの価格が高く、あるいは十分な投資があった時に、本当に効果があるかどうかのご心配があるわけでありますし、ロボット全体に対する様々な体験や知識の不足などが挙げられます。
このため、このふくいロボットテクニカルセンターには、人間の作業を再現できる汎用ロボットと設計・解析ソフトなどを整備し、県内の企業の皆様がロボットを実際にお使いになって出発点にしていただくことが課題かと思いまして、今回、このような対応をしたということです。
本センターには、自社工場や作業場に適応したロボットの動作試験のほか、プログラム開発、自社製品の取り扱いに合わせたロボットのアタッチメントの試作開発など、県内企業のロボット知識習得から実際の導入、導入したロボットの改良までを応援してまいりたいと思います。
そして今年はいよいよ国体・障害者スポーツ大会がございますし、5年後には北陸新幹線敦賀開業、また中部縦貫道の東海・北陸道との直結を目指しているわけであります。ヒトやモノの交流が活発になりますし、便利になると同時に、人材確保などの競争関係も厳しくなると思いますが、皆様方には、ここで優秀な人材をお育ていただき、また確保されると同時に、併せて、こうしたロボット活用による事業拡大の方向についてのお考えをいただくというような機会にしていただければと思います。
この後は、全体のロボット産業の大きい方針やご活用の仕方、さらにはロボットそのものについてのものづくりを皆さんにやっていただくというふうなお話があると思いますので、十分にご参考にしていただいて今後の事業展開に役立てていただきたいと思っております。
またそのほかお気づきの点がありましたら、遠慮なく私どもに申し入れをいただければと思います。
皆様の今後ますますのご発展を祈念いたしまして、あいさつといたします。
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