福井県立大学入学式知事あいさつ

最終更新日 2018年4月6日ページID 038231

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 このページは、平成30年4月6日(金)に永平寺町で行われた、福井県立大学入学式での知事あいさつをまとめたものです。

 

 本日ここに、福井県立大学入学式の挙行に当たりまして、一言ごあいさつ申し上げます。

 今年も、県内外から希望に満ちた新入学生のみなさんを、我が県立大学にお迎えできることを大変ありがたく思っています。難関を乗り越えて、福井県立大学に入学をされました皆さんに対しまして、心からお祝いを申し上げます。おめでとうございます。

 また、今日は、大勢のご家族もお見えですが、皆様方に対しましても、心からお祝いとお慶びを申し上げるとともに、特に県外からお越しの皆さま方には、これを機に、あまりお子さんの様子を見に来られるのもどうかというのもありますけれども、それも兼ねて、福井においでいただくことも期待をしております。

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 福井県立大学は、県民や経済界からの期待を担って、福井県が創った大学です。特に、先ほどご紹介がありました林理事長をはじめ、進士学長、教職員の皆様とともに、学生の皆さんと一緒に作っていくという大学を目指しております。

 福井県の様子を進士学長からもご紹介がありましたが、まず一番有名なのは恐竜です。約1億5~6千万年前ですね。東恐竜研究所長もいらっしゃいます。それから、今年夏に完成しますが、三方五湖というのが若狭町にあります。松崎小浜市長さんのすぐお近くですね。その水月湖の年稿、湖の底に毎年1mmずつくらい地層が堆積します。7万年分、高さにしますと約50mです。それを取りまして真横に伸ばして展示します。7万年は1億5千万年よりは短いですけれども、ほぼ人類の最古の歴史ですね。ホモサピエンスがアフリカからユーラシアに広がり、そしてアジア、そして日本に渡った。この7万年間分の地層が出てきた、その博物館を作ります。

 また、恐竜博物館は、勝山にありますので、是非すぐにご覧になってください。まず、恐竜の名前を50くらい覚えてください。卒業するころまでに100。JRの福井駅の動いている恐竜、あるいは駅の壁に描かれている恐竜の名前を覚えてください。

 また、最近は大河ドラマ「西郷どん」もあり、橋本左内、これは風間俊介さんが演じておりますし、春嶽公これは津田寛治さんが演じております。福井県が生み出した幕末に活躍した人、ちょうど今年は明治維新から150年の年であります。県内すべての市や町で150年の一連の展示会などが開催されます。今年を逃すと来年は見られませんので、是非すべての町に行っていただいていろいろな町を知っていただきたい。

 福井県は、「県民の幸福度」、「子どもの幸福度」日本一の県であります。また今年も調査がありますけれども、是非、日本一に輝きたいと思います。学力・体力においてもナンバーワンの県です。そして今言ったような古い、あらゆる歴史のある県でありますので、このようなところを見ていただきたい。

 あと5年後に北陸新幹線が金沢から敦賀まで開業いたしますし、昨年、福井から大野まで開通した中部縦貫道が5年後くらいには東海北陸道とつながります。みなさん、4年間で卒業されると1年間合わないかもしれないので、留年していただくわけにもいかないですから、大学に残っていただくとか、もっといいのは、福井で就職していただくのが一番手っ取り早いかなとこんな風に思います。古い歴史の中で、文化や産業が発展している地域でありますから、ぜひともこの機会に、少なくとも4年の間に様々な地を訪れ、また大学では読書などをしっかりやって欲しい。

 駅前に、さっき恐竜の話をしましたが、アオッサという建物があり、そこに「大学連携センター」があります。大学生の皆さんに集まっていただいて、確かコーヒーは無料で飲めると思いますので、そこで、勉強をしたり、人間関係を築いたり、恋愛をしたり、そういうところに活用していただきたい。

 さて、大都市と地方の問題が日本の大きな課題ですが、皆さんには、この福井の地で勉学や研究に励んでください。経済学部に関係しますアダム・スミスの「国富論」、アダム・スミスはロンドンで活躍された人ではなく、スコットランドの田舎で一生を過ごした人です。地方の都市の経済活動をスコットランドでじっと観察して、自由主義とか、新自由主義など、何百年の経済活動の基本を国富論に書いたわけであります。ロンドンの町中で知りえて、書いたわけでは決してないわけであります。生物資源では、メンデルという人は、自分の庭で粘り強く観察して学問を築いた人でありますので、遠くで探すのではなく、身近なところで宝と知の源泉があるのです。

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 4年間、皆さんの期待できるあらゆることを、この大学でさせていただきたいと思っておりますので、興味のある先生がいましたら積極的に学んでいただくことを心から期待を申し上げまして、開設者、福井県からのエールを送りたいと思います。

 本日はおめでとうございます。

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