越前陶芸まつりオープニングセレモニー 知事あいさつ
このページは、平成30年5月26日(土)に福井市で行われた、越前陶芸まつりオープニングセレモニーでの知事あいさつをまとめたものです。 |
また、武藤委員長をはじめ内藤町長、この陶芸まつりを盛り上げていただいております今日出席の皆様方、開催に向けたご熱意とご尽力に深く感謝と敬意を表すものでございます。ありがとうございます。
この「越前陶芸まつり」は産地の窯元の皆さんが一同に集まりになりまして、様々皆さんと触れ合いながら魅力を高めるということで、昨年は県内外から3日間で約10万人の皆さんがお見えになったという、県内でも大きなイベントになっております。
また明日27日には、お茶の家元のひとつでございます、皇風煎茶禮式(こうふうせんちゃれいしき)の家元による献茶式や、県内の各流派によるさつきあげ茶会も開かれるということでございます。茶の湯を通した越前焼のブランド向上につながることを期待しています。
県が昨年10月にオープンいたしました越前古窯博物館は、昨年春に日本遺産に認定されました日本六古窯の一つであるこの越前焼の価値を研究・発信する施設として、故水野九右衛門先生が収集した約3万7千点の資料を収蔵・展示するものであります。 オープン以来、来場者はすでに1万人を超えており、陶芸村の魅力も高まっていると思います。
江戸時代に建てられた水野先生の旧宅は、屋根に越前瓦、障子や襖には越前漆器の塗りもの、越前和紙を用いており、今月10日には、国有形文化財にも登録されています。今後も伝統文化の活動の場として幅広くご活用願いたいと思います。
越前焼の振興には、この陶芸まつりをはじめ、産地組合や越前町、窯元の皆さんが知恵を絞り、力を合わせることが産地の発展に繋がります。県としてもこれを応援していかなければならないと思っています。
さて、今年はちょうど明治に元号が改められて150年、また50年ぶりの国体・障害者スポーツの大会がございますので、皆様方、力を合わせていただいて、スポーツはもちろんでございますが、伝統文化を盛り上げていただければと思っております。
なお、これからの課題として、いくつか課題があると思いますが、ひとつは越前焼の芸術品・普及品・あるいは観光土産品といいますか、それぞれ越前焼に変わりはありませんが用途に応じて開発し、そしてこれを売り込んでいく努力が必要だと思いますし、窯元が大勢いらっしゃいますけれども、これを俗に言う「見える化」するという課題もあると思います。
それから越前焼以外の、丹南地域の多くの伝統産業との連携と観光客の呼び込み、それから水野コレクションのより収集と整理、そのほか、京都に本社がございます村田製作所さまとのいろいろな連携も大きな課題でございますので、先般京都で社長にお会いし、いろんなお話も申し上げたところでございます。
このほか、茶道との連携など、ひとつひとつ課題がございますので、今日ご出席された皆様方には、こうした点をぜひともご認識いただいて、ひとつひとつ解決して、全国の焼物、様々な課題がありますがなかなか問題が解決できていないところも多くございますので、これが解決できる越前焼というものを、ぜひとも皆様のお力をいただければ幸いかと思うものでございます。 結びになりますが、この陶芸まつりが、今申し上げました意味での大きな盛り上がりのメインイベントとして今後ともご発展されますことを心からご祈念申し上げましてご挨拶に代えさせていただきます。おめでとうございます。
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