知事記者会見の概要(平成30年10月29日(月))

最終更新日 2018年10月30日ページID 039938

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平成30年10月29日(月曜日)
10:00~10:45
県庁 特別会議室

H30.10.29知事写真
 

 

 

 

  

 

 

 

 

【知事】  

 皆さん、おはようございます。

 10月の定例記者会見に当たりまして、発表事項を5点申し上げます。

 まず、国体・障スポの成果と活用であります。

 国体・障スポについては、メディアの皆様方にも終始エキサイティングでドラマチックな報道をしていただき、あらためて厚くお礼を申し上げます。ありがとうございました。おかげをもちまして、この大会、すばらしい成績で終えたところでございます。

 チームふくいの選手・監督をはじめ、運営関係者、ボランティアの方々、大きな声援で選手を後押しした多くの観客の皆さんによって、幸せを感じ、元気あふれる国体・障スポになったと思います。

 今回のこの成果を、一過的な感激に終わることなく、将来に向けた新しい福井をつくっていくためにどう活用するかということが大事だと思います。

 まず、チームふくいには大きなレガシーが2つできたと思います。

 1つは、全国の強豪相手に勝利した経験とノウハウであります。全国大会で優れた成績を残すためには何が必要か、選手と指導者が一緒に学びながら、身をもって体験し、実践できたわけであります。こうした経験やノウハウを継承し発展することが必要だと思います。今後の国体でも、然るべきレベルの成績を継続することが、福井県の学力・体力日本一の意味からも大事です。

 2つ目は、今大会をきっかけに、全国からいろいろな団体の職員や企業の社員として移り住んでくれた多くのトップレベルの選手です。これは地方定住、ふるさと福井人ということでありますので、今後も選手、あるいは指導者、あるいは社会人として、福井県に末永く貢献していただけるようないろいろな仕組みを考えていきたいと思っております。具体的には予算なども絡みますので、またそういう話の中で具体化する必要があると思います。

 それから、国体・障スポの融合であります。国体史上初めて融合を掲げまして、先催県の事例と比較をしてみましても、国体・障スポをうまく融合できたと、私自身は考えております。

 こうした、障害の有無に関わらず子供から大人まで、あるいは高齢者まで応援をし合う仕組みをさらに具体化し、規模も増やしていき、共生社会の実現につなげることが1つの方向であると思っております。

 それから、県の組織であります。今申し上げたことを具体化するためには、予算も必要ですが、県庁のいろいろな組織体制を良く考えていく必要があると思います。これも、来年度以降の話になりますが、スポーツ行政の所管を知事部局が行うのか、教育委員会が行うのかとか、いろいろな議論もしながらスポーツと他の行政、文化などを組み合わせて、具体的に検討していきたいと思います。

 現段階では、やや抽象的な言い方にならざるを得ませんが、今回の国体・障スポをよく総括しながら、次の成果に生かせるように、予算や市町との関係、県の組織、また具体的な理念なども、これから明らかにしていきたいと思っております。

 

 次に、国道305号、福井市居倉地係の仮設道路の供用開始であります。

〔資料:国道305号福井市居倉地係 仮設道路の供用開始について

 今年7月の豪雨により、福井市居倉地区の国道305号で大規模な斜面崩壊が発生し、現在も通行止めとなっています。そのため、仮設道路の工事を急いでおりましたが、10月31日、午後4時から供用を開始いたします。

 完成した仮設道路は、被災した斜面からの落石を避け、通行の安全を確保するとともに、本格的な斜面工事の影響も避けるため、海側への張り出し型で設置をしております。片側交互通行でありますが、大型バスも通行は可能であり、冬のカニなどの観光シーズンに間に合わせることができました。

 なお、本格的な復旧工事もしなければいけませんが、大規模な斜面崩壊であるので、来年度末までに完成できるようにしたいと思います。

 

 次に、アジア市場への売り込みについてであります。

〔資料:アジア市場への売り込みについて

 11月14日、水曜日になりますが、タイにおいて、県内の農業・漁業団体、経済団体、観光団体、県議会の観光振興議員連盟、県内の事業者の皆様とともに、福井の食文化の提案会・商談会などを開催します。

 これまで、香港とシンガポールにて食文化提案会・商談会を開いてきましたが、今回初めてタイで開催します。私も出席しまして、現地の高級日本料理店、ホテル、メディア、旅行社など、関係者約150名の方々に対して福井の魅力を直接アピールし、また商談を行いたいと思っております。

 今年、本格的に販売された新しいブランド米「いちほまれ」や「ふくいサーモン」に加え、解禁されたばかりの越前がに、甘エビ、梅酒、サバなど、本県の特色ある農水産物を予定しております。

 本県から28社が出展する商談会でありますので、成果が出るように努めていきたいと思っております。

 さらに、現地の日本料理店での越前がにのセールス、また、タイに進出している県内事業者との意見交換なども予定しています。

 

 次に、県内企業へのAI・IoTの導入促進についてであります。

〔資料:「ふくいAIビジネスオープンラボ」の開所について

 AI・IoTに関する先進技術を実際に体験し、県内企業等への導入を促進するため、産業情報センター1階に、「ふくいAIビジネス・オープンラボ」の整備を進めてきており、11月7日、水曜日に開所することが決定しました。

 ふくいAIビジネス・オープンラボでは、様々な先進機器の展示、体験会、専門家のアドバイスを行います。運営に関しては、産業支援センターや情報システム工業会から展示、専門家の協力も得たいと思っております。

 また、学生を対象としたセミナー、プログラミング教室も開催してまいりますので、この施設を利用しながら、県内企業の未来を支える若い人たちも育ってほしいと思っております。

 

 それから、JAL、日本航空の「新・JAPAN PROJECT 福井」に関するお知らせであります。

 県と日本航空が実施する「JAL新・JAPAN PROJECT 福井」を来月、11月から1か月間実施することになりましたのでお知らせします。

 このプロジェクトは、JALが全国自治体と連携し、日本のすばらしさを発信していく地域活性化プロジェクトということで、福井県としては26年、27年、29年にそれぞれございましたので、今回で4回目ということになります。

 今回のプロジェクトの詳細については、今日の午後3時半から、あわら市において、日本航空と県の共同で記者会見を行いますので、こちらの取材もよろしくお願いしたいと思います。

 

 最後に来年の春の統一地方選挙、知事選挙について、今日は定例の記者会見ですし、メディアの皆さんからも聞かれておりますので、この後、質問もいただくかと思いますが、私の方から申し上げたいと思います。

 平成15年4月に福井県知事に就任して以来、4期15年余り、「元気な福井をつくる」をモットーに、県民お一人おひとりが将来に夢と希望を持てるふるさとづくりに、私は邁進してまいりました。

 この間、わが福井県は幸福度日本一を3回連続で獲得するなど、教育、子育て、雇用、安全、安心といった県民の暮らしに直結する分野において力を注いできた結果、様々な政策が実を結び、全国最上位の評価を得るに至っております。

 さらに、経済活動、生活の基盤となる高速交通体系等の面では、北陸新幹線の敦賀開業を3年短縮し、残り4年余りで開業となりますし、そして小浜・京都・大阪ルートの決定などネットワーク完成の道筋が明らかになりつつあるわけであります。

 そうした中、先般、閉幕をいたしました国体・障スポでは、小さい県ではありましたけれども、県民一丸、一体となって準備をし開催をした結果、天皇杯・皇后杯など完全優勝を果たし、途中、台風が2つ来るなど色んな条件も重なりましたが、天気は天気として、県民の素晴らしい元気で克服して、成果を上げ、また全国に先駆けて、国体・障スポの融合の形を進めることができたと思います。

 県民の皆様と同様でありますが、私自身もこのことについて福井県民として誇りと自信を強く感じたところであります。ご努力いただいた方々に深く感謝を申し上げなければなりません。そして、これらの目覚ましい成果を新しいふるさと福井の発展につなげることが何よりも大事だとこのように思っております。

 次の4年間は福井県にとって、新幹線の県内開業という、これは国体ならば50年ですが、100年に一つということかもしれませんが、そういう100年に一度の重要な節目を迎えるタイミングとなっております。そして大きな課題として、大阪までの開業の方向を早くこの期間に決める必要もあろうかと思っているわけであります。

 県民が一丸となって努力すれば何でもできるという、そういう動きを次の福井県民のいろんな活動、県政の運営にぜひとも生かす必要があるというふうに思うところでございます。

 平成の時代が終わろうとする中、新しい時代の県勢発展を左右する重大な局面であり、まさに正念場の時期かと思います。私自身これまでの実績と経験を生かしながら、県民の皆様のご支援、ご理解をいただき、引き続き、県勢発展と県民の幸せのためにその先頭に立つ覚悟であります。

 このところ、いろんな動きがある中で、県民の皆様、また支持者の皆様から、私自身がどういう気持ちでいるのか、そういう声を随分お聞きし、大きくなっておりますので、この場をお借りして、私の気持ちといいますか、そういうものを申し上げたところでございます。

 正式な立候補表明については、これは政治に関わることであり、県民生活に深く影響することであるため、これまでの慣例に倣いまして、県民代表である12月県議会の冒頭で、ある程度まとめた形で正式にお話をしなければならないとこのように思うところでございます。

 一応、選挙に関することについては、私から申し上げたところでございます。

 以上であります。

 

~質疑~

 

【記者】  

 国道305号の仮設道路の設置状況ですが、かなり直角的に曲がっているような印象を受けます。トラックなどの大型車両も通れるのでしょうか。

 

【知事】  

 トラックやバスなどの大型車両も通れます。観光バスも通れます。少し待ち時間が生じるかもしれませんが、安全上問題ないと思います。

 

【記者】  

 すれ違い通行はちょっと難しいでしょうか。

 

【知事】  

 これはできません。片側交互通行です。

 

【記者】  

 国体のことでお聞きします。国体・障スポの成果として今回、総合優勝と融合も上手くいったということがあると思いますが、準備・開催期間を含め、幾らぐらいのお金を投じてきたのかを教えていただけますか。

 

【知事】  

 これは、決算をまとめないといけませんので、今の段階で正式なことは申し上げられませんが、予算の段階では、開・閉会式、競技会などに約80億円かかっておりますし、選手の強化費が約51億円、それから、施設整備が約192億円であります。途中、台風など来ましたので少し増える経費があるかもしれません。そういうものをまとめて、早々には締めたいと思います。最終的には決算でありますので、またその結果をお示ししたいと思います。

 

【記者】  

 2点お伺いします。まず1点目は、国道305号の仮設道路は、片側交互交通ということですが、信号の待ち時間はどれぐらいでしょうか。  

 

【知事】  

 待ち時間は2分ほどです。

 

【記者】  

 もう1点は国体関連です。知事は15日の障スポ閉会式後の会見の際、はぴりゅうの動向については本人に聞いてみるという話もされていたと思いますがいかがでしょうか。

 

【知事】  

 いろいろなことがあって、まだはぴりゅう本人からライフプランはよく聞いていませんが、できるだけ急ぎたいと思います。あるいは、県民の皆さんにお聞きするやり方もあるかと思います。県民の期待に応えて頑張ってくれるようにしたいと思います。

 

【記者】  

 福井駅にある恐竜の壁画と動くモニュメントですが、当面は、国体までというお話をされていたかと思います。

 今後の活用策について福井市やJRと協議はされていますでしょうか。

 

【知事】  

 ちょっとなじみ過ぎたかもしれません。少し雰囲気を変えないといけないかもしれないと思います。予算に関わることですので、今すぐ何かをするわけにいきませんが、できるだけスピードを持ってやります。

 

【記者】 

 総務省がふるさと納税の見直しを検討しておりまして、昨年だったと思いますが、返礼品の調達額を「3割以下にするように」という通知がありました。新たな見直しでは、その通知に従わない自治体には、税控除の対象にしないという方向で検討しているようですが、そのことについて、ふるさと納税の提唱者である知事はどのようにお考えでしょうか。

 

【知事】  

 地方側にも一定の節度は必要だということはあるし、あまり法規制するようなタイプのものではないと思います。しかし、極端な例があるようですので、そこは、これからいろいろ議論を深めてほしいというのが私の考えです。基本的には、できるだけそういうことがないように皆で自制しないといけないと思います。議論をしているうちに、いろいろな意見も出てくるでしょうから、その様子をもう少し見たいと思います。

 

【記者】  

 これまでも知事は、大都市側の税収が奪われてしまうという話に関して、そこも緩やかに見守ってほしいといったお話もされてきたと思います。今回は、そういう話ではありませんが、総務省がこういうような方針を示されたことに対してはいかがですか。

 

【知事】  

 それは、大都市と地方の関係ではなくて、特にお礼をするということについて、本当に地域振興になっているかということですので、そこは十分議論を深めてほしいと思います。

 

【記者】

 知事選について何点かお伺いします。

 先ほど正式な表明は12月議会冒頭ということでありましたが、事実上の出馬表明と受け止めてよろしいでしょうか。

 

【知事】

 今、私が申し上げたことを皆さんで受け止めていただければ十分です。

 

【記者】 

 正式表明の12月議会までまだ1か月余りありますが、なぜ今なのかお聞かせください。

 

【知事】

 いろいろな動きがありますし、それを踏まえて私自身がどういう気持ちでいるのかを早く言ってほしいということでありますので、申し上げたということです。

 

【記者】

 前副知事の杉本さんを擁立する動きが活発化しております。そのことについてどのように受け止めておられますか。

 

【知事】

 知事選挙も含めて、選挙というのは誰が出るとか出ないとか分からないことです。

どういう人がどうされるかというのは、私と関係することではないわけです。私の例で申し上げますと、選挙というのは県民の皆さんにお約束を提示して、お訴えをして支持を得るという県民の皆さんへの関係でありますので、それに全力を尽くしたいし、これまでも尽くしていますので、そういう考えで今回も臨みたいと思います。

 

【記者】

 仮定の話になりますが、杉本さんが仮に出馬された場合、総務省出身であり、しかも現職と前副知事という異例の構図になるわけですけど、そのことについてはどのように思われますか。

 

【知事】

 今申し上げたことです。誰が出なくなるのか、出るようになるのかというのは、その人たちの側が考えること。私はそこに関心を持っているわけではなく、あくまで県民の皆さんにお訴えをするという気持ちであるということです。

 

【記者】

 失礼な質問かもしれませんが、杉本さんが出馬されたとしても知事は、戦う気持ちに変わりはないということでしょうか。

 

【知事】

 そんなことに私が関心があるわけではなくて、県民の皆さんに私がお訴えをしようという気持ちを申し上げたわけです。そこは、ご理解ください。

 

【記者】

 5期目に当たって、新しい政策はどのように打ち出されますか。

 

【知事】

 正式な表明はおそらく12月議会冒頭になりますので、そこでまとめて私の決意と大きな政策の方向とか流れを申し上げることになると思います。今日は、その段階ではなくて私の思いを申し上げたということです。

 

【記者】

 いろんな動きがある中で、どういうお気持ちかというのをいろんなところから聞かれたので今日おっしゃったとのことですが、県民の関心も非常に高いわけであります。

 少なくとも元副知事の名前が挙がっているという今の段階をどのように受け止めてらっしゃるのかをお聞かせください。

 

【知事】

 いろんな動きありますけど、私としては皆さんの意見を十分に聞きながら、あくまで県民の皆さんにお訴えをしたいと思っていますし、議会の皆さんとも力をあわせて、今重要な状況ですから、ご意見をいただきながら政治的な問題にあたってまいりたいと思います。

 

【記者】

 どのような方が出られても、全力で。

 

【知事】

 そうです。どのような方が出るのか出られないのか知りませんけど、そういうつもりです。

 

【記者】

 知事が仮に5期目を迎えられますと、任期中に後期高齢者の域に入ってきますし、20年やると就任当時よりは体が思うように動かないなどいろいろあると思います。その中で、4期16年やってきて、知事がバトンを渡せると思うような後継者はいないから出馬を決意されるのかなと思いますが、何故いないのでしょうか。

 知事も、もちろん命に限りがあるわけですので、後継者にどういう受け渡し方を思い描いているのかをお教えください。

 

【知事】

 隣の谷本知事は7期目で今年の初めに当選されましたし、それぞれ1回1回県民の判断をいただきながら、政治を運営するわけであります。何回もやると問題が起きるとか弊害があるとかよく言われますが、そういうことがあってはならないといつも肝に銘じておりますし、こうしたことをしっかり考えながらやっております。

 なんと言っても、知事が政治をするかもしれませんが、実際は県の職員を中心にやってくれるわけです。20代から30代、40代、50代、いつも元気でやってくれる力を得ながら、政治をやりたいと思います。

 少子高齢化で定年も65歳とか70歳になる時代ですから、僕もこれまでいろんな世代を、20代からみなさんの世代も経験しましたし、いろんなことを経験しながら、県民の皆さんの気持ちを受けて、なにかいろいろなことをやるのが一つの多様な時代としてあるのかなと思います。

 

【記者】

 今、谷本知事のお名前も出ましたが、谷本知事や井戸知事が元気で頑張ってらっしゃるというのも、その出馬をもう1回やってみようかと思う動機付けの一つであったりするのでしょうか。

 

【知事】

 それは色々なタイプの人がいらっしゃいますね。若い方も女性も男性もいる。それは一つの励みになりますし、いろんな人たちが日本で政治をやるというのは問題ありませんし、ますますそんな時代になると。この人がどういうタイプか、どういう年齢か、男なのかそうじゃないのか、そんないろいろなことを踏まえてやるような社会だと思います。

幸い私も元気でありますので、またメディアの若いみなさんの意見を伺いながら頑張らせていただきたいなという気持ちでいっぱいです。

 

【記者】

 次の4年間に意欲を示されて、次の4年が西川知事にとっての福井県政の集大成とお考えですか。

 

【知事】

 集大成とかそういう言葉は私にはあまり念頭になくて、1期も2期もいつもその期を全力でやるということです。特にこれからの4年間は大事だと思っています。

 

【記者】

 先ほどおっしゃった、引き続き県民の先頭に立つというお話は、4月以降も知事として県政に携わっていきたいという思いということでしょうか。

 

【知事】

 そういう思いを申し上げました。

 

【記者】

 今日は正式表明でなく、12月議会に正式に表明するということでしょうか。

 

【知事】

 これまでずっとそういう慣例でやっておりますし、県民の代表の皆さんに、私の政策なども入れてまとめた形で申し上げる。それが県議会を通じての県民の皆さんへの私の正式の決意の表明になると思います。それが大事なことだと思いますので、そこはしっかりちゃんとしなければなりません。

 

【記者】

 団体への推薦なども早めに出していかれるのでしょうか。

 

【知事】

 それはこれからのいろんな話で、後援会活動の皆さんにやっていただくことかなと。

 

【記者】

 県政報告会などもありますが。

 

【知事】

 県政報告会というのは一般的に3年なら3年経過して、いろんな状況をお話しするもので、国体の様子とか皆さんどんな風に思っておられるかとか、それは大事なことですから、絶えずこれまでも行われております。

 

【記者】

 議会前にされるのでしょうか。

 

【知事】

 議会前かもしれませんし、議会後にあるかもしれません。タイミングはわかりません。

 

【記者】

 17市町を回られて、何をお伝えしたいのですか。

 

【知事】

 それはこれまでやったことでありますとか、皆さんのお考えを承らなければなりません。

 

【記者】

 先日、知事が上京された際、自民党の二階幹事長と政府の菅官房長官とお会いになったという話が回っています。それが事実かどうかを確認させていただきたいのと、事実でしたら、面会した目的は何だったのかということを教えていただきたいのですが。

 

【知事】

 ちょうど国体期間中に、内閣改造とか自民党の組織が変わりましたので、ご挨拶とか県政の様子を時々お話に行きますが、国体中で行けませんでした。ようやく国体が終わったので、国体で優勝したとか、あるいは新幹線の状況、原子力政策の方向などいろいろなことの状況報告や要望をしたところであります。もちろん選挙の話も話題としてはいろいろおっしゃいましたけれども、そういうことであります。

 

【記者】

 知事選について、自民党の場合だと、党本部の推薦は原則3期までというルールが明文化されてしまっています。知事が次に出るとすれば5期目になるわけで、実際、推薦は厳しいのかなと思いますが、そのあたりを要請されたということはありますか。

 

【知事】

 そういう話はよく知りません。いろいろこれまで長年、皆さんとの関係もございますし、いつも福井県といいますか、県政を応援していただいていますので、十分またご意見もいただきたいと思っています。

 

【記者】

 実際、県議の先生などから出る声なんですけれども、二階氏や菅氏といった政府とのパイプを知事が持たれているという印象があって、結構、中央集権的ではないかという反発の声などがあるのですが、この辺に関するご認識はいかがですか。

 要するに、知事の意向が党本部から地方に下りてくるということに、反発というかおもしろく思わない声というのが若干あるのですが、お聞きになったことはないですか。

 

【知事】

 特には聞いておりません。地方分権だけど、エネルギーや新幹線、あるいは地方創生などいろんな政策は国であり、我々の意見も反映しますので、絶えず連携をしたり、パイプを深めるというか、それは極めて大事だと思います。

 逆にいろんな人が東京に行って、誰がどうだとかいうのはそれもまた一つの動きでありますし、そんなものはそんなに気にするレベルの話ではないかなと思います。いろいろ、国というのは一体として成り立っているだけで、地方だけで勝手に何かできるわけではありません。ふるさと納税なども我々だけでふるさと納税の法制度をつくれるわけではありませんので。日本全体の制度ですから。そんなふうに思います。

 

【記者】

 県議会からの意見ですが、知事のマニフェストを重視した政治手法は議会軽視であるという批判も聞かれますし、政策合意についても、手法は別として数値目標を達成することが目的化してしまっていて、職員の自由な発想が生かされていないという話があるのですが。

 

【知事】

 私はずっとマニフェストの政治をしていますが、マニフェストというのは、最初の選挙では、ほとんど日常用語ではなくて、広辞苑の言葉でなかったわけです。それが段々普及して、今は国政の選挙でもマニフェストというのは標準装備であります。

 しかし、マニフェストと言っても、私が勝手に形づくるというよりも、いろんな県庁内にご意見をお聞きし、議会のご意見もいただいて、こういうものをつくりながら、統一選挙というのは、私も選挙しますが、県議会のみなさんもご一緒に選挙し、それぞれの地域で訴えなければならないわけですから、それがあんまりかけ離れていたり、矛盾するようではいけません。そういうことを十分考えながらこれからさらに注意してやらせていただきたいと思います。そして、みんなでいいものを作って、結局は県民の幸せにつながらないといけないわけですので、そんな気持ちでおります。

 

【記者】

 5選出馬に向けてもマニフェストを掲げてということでしょうか。

 

【知事】

 今のところはそのように思っております。

 いろんな形があると思います。言葉ではありませんので、マニフェストという言葉だけが走るといけませんので、十分みんなの意見を反映して、県民のお約束を示して、それにどう思っていただけるかという形は基本的に大事だと思います。

 

【記者】

 先ほど、自民党の推薦が3期までというお話の中で、それはこれからということでした。これまで知事は自民党、当時の民主党、連合などの推薦を受けて当選されてきましたが、今回その推薦がどういう状況になろうともご出馬の意向はあるのでしょうか。

 

【知事】

 今日は私、気持ちを申し上げただけで、その後の話は具体的にいろんなことがあると思います。今日は控えさせていただきたいというほうがよろしいと思います。

 

【記者】

 杉本さんの擁立の動きの根底には、杉本さんが副知事を退任された時の涙のあいさつ、本会議場で涙を流してごあいさつをされたわけなんですが、そういったことがいろいろあるのではないかという見方もあります。知事は杉本さんのあの時の涙をどのように見ておられましたか。

 

【知事】

 どうだったかな。時々、彼に会っていますし、国体にも来てくれています。副知事はみんな、満田さんや杉本さんなどご案内していますから、彼も来ていますし、その後もいろいろお会いしています。どういう意味かはよく分かりません。

 

 

―― 了 ――

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