平成17年度 県庁内ベンチャー事業

最終更新日 2008年4月18日ページID 000997

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平成17年度県庁内ベンチャー事業 研究成果

プレゼンの風景   福井県では、知事が掲げたマニフェスト「福井元気宣言」に基づき、本県が直面している21世紀型の行政課題に取り組むため、優秀な若手職員にこれらの新しい課題を与え、その解決方策について知事に政策提言を行う「県庁内ベンチャー事業」を平成15年度から実施しております。
 平成17年度は、「県の広報力アップ」をはじめ、以下の7つのテーマについて研究グループを立ち上げ、各グループによる調査・研究活動の結果、9月13日に知事をはじめとする幹部職員に研究成果のプレゼンテーションを行いました。
 各グループからは、既成観念に捉われず柔軟な発想を打ち出そうと、積極的な提言がなされました。(提言の概要と本文は以下のとおり)
 今後は、各グループからの提案を踏まえ、提案内容を所管する部局において、事業の具体化に取り組んでまいります。

1 県の広報力アップ

 県による広報は、県民に伝わってこそ意味があるという視点に立ち、これまでの広報、パンフレット作成、講演会のあり方を見直すよう提言。

  • テレビによる広報番組

    コーナーの細分化による飽きのこない構成、お知らせコーナーの充実、付加情報の充実(片隅に天気や時間、文字情報等)

  • 新聞による広報

    みだし工夫や写真の活用、市町村やバスの待合室に掲示

  • パンフレット

    漫然と作らないよう、ベンチャーが作ったチェックシートにより要点を押さえる

  • 講演会

    漫然と開催しないよう、ベンチャーが作ったチェックシートにより要点を押さえる

→★詳しくは「県の広報力アップ」提言書本文(PDFファイル)へ★

2 内から外へ-全国における認知度の向上-

現状の分析により、Ⅰ.子どもにターゲットを絞る、Ⅱ.食・自然・温泉を生かした発信、Ⅲ.情報発信力の強化、が認知度向上のカギとし、それぞれについての対策を提言。

  • 子どもに絞る

    子ども版恐竜王国ふくいPRプロジェクト

     ①ミニ移動ダイノラボ(ミニ恐竜展示セットの貸出し)

     ②”ふくいダイノトラック“キャラバン(移動恐竜展およびワークショップ)

  • 食・自然・温泉を生かした発信

    ふくいスパツーリズムの推進

  • 県民による情報発信力の強化

    ふくイスト、ふくいマイスター認定制度(地域検定の福井県版)の創設

 

 

→★詳しくは「内から外へ」提言書本文(PDFファイル)へ★

3 地域主導の防災活動

高齢者や障害者などの災害時要援護者が、災害時に円滑に避難できるよう、地域ぐるみで支援体制を構築することが必要であることから、そういった災害時要援護者一人一人について、市町村があらかじめ個別の避難支援プランの定めることとし、その策定に対する県の支援策を提言。

  • 防災福祉マネージャー養成事業(民生委員など既存の福祉関係者を活用)
  • 地域防災ボランティア養成事業(要援護者を支援する方を登録)
  • 避難支援プラン緊急整備支援事業(当初3年間に限り、プラン作成に県が補助)
  • 福井県防災福祉推進協議会の設立(防災関係者と福祉関係者の協働)

 

 

→★詳しくは「地域主導の防災活動」提言書本文(PDFファイル)へ★

4 セカンド・オピニオンの推進

患者が治療に際し、主治医以外の医師に意見を求め、患者が納得して治療を受けられるセカンド・オピニオン制度が、医療の高度化・専門化や患者の権利意識の高揚などから注目されつつある。本県における推進方策を提言。

  • 成熟した患者と医師の関係=十分なファースト・オピニオンがなされることが前提

    ファースト・オピニオン支援センターの設置(病気や治療方法について患者の視点で説明する橋渡し役)

  • セカンド・オピニオン受け入れの情報提供、環境づくり

    セカンド・オピニオン情報センターの設置(受入専門医の登録、紹介、普及啓発)

  • セカンド・オピニオンの送り手・受け手の体制づくり

    福井県医療サービス向上推進・評価協議会(仮称)の開催(医師と病院による普及促進、セカンドオピニオン推進病院の認定制度)

 

 

→★詳しくは「セカンド・オピニオンの推進」提言書本文(PDFファイル)へ★

5 ニート対策

ニートの増加は、若年労働力、本県経済の活力に影響が大きいことから、これを社会の一員として自立させるための方策を提言。

  • 教育現場における対策(早い段階からの職業意識の醸成)

    小学校高学年=1日労働体験、中学生=5日程度のインターンシップやボランティア

    高校生=職場見学、アルバイト就労

    不登校者等の内容に応じて、県精神保健センターやジョブカフェによる学校への復帰をサポート

  • 相談体制の充実

    ニートを抱える親に対し相談窓口(NPO内など)の設置

          〃      県精神保健センターやジョブカフェによるセミナー開催

  • NPO等民間団体の活用

    NPO等による協働生活や農作業の体験

  • 職業意識高揚のための職業訓練

    産業技術専門学院を活用して、短期・簡易な職業訓練コースを設定

 

 

→★詳しくは「ニート対策」提言書本文(PDFファイル)へ★

6 健康長寿のふくい野菜

既存の福井の地場野菜・園芸作物を「健康長寿」という観点からとらえなおし、「健康長寿なふくい」と高品質な「ふくい野菜」を結び付けてビジネス(販路拡大)を展開していく方策として3つの戦略を提言。

”「健康長寿のふくい野菜」ブランドづくり”

  • ブランド・プレミアム(付加価値)戦略

    幻の逸品の発掘・開拓や、福井ならではの味を提供する店をデータベース化【幻菜(まぼろしな)ふくい野菜】

  • ブランド・コミュニケーション(情報伝達)戦略

    高級料亭や高級スーパーに売り込み、アンテナショップとしてPRの拠点とする【翔んでる菜(とんでるな)ふくい野菜】

    (国内外でのアンテナショップの設置、ふくい野菜ソムリエの創設、ふくい野菜トラック直送便、Internetによるふくい野菜需給調整システムの構築)

  • ブランド・ロイヤルティ(顧客満足)戦略

    顧客満足度の向上や新商品開発等に向けた情報収集【インフォ菜(いんふぉな)ふくい野菜】

    (福井の食に関する自由な意見の場をWEB上に設け、食品のPRと新商品のヒントを得る)

 

 

→★詳しくは「健康長寿なふくい野菜」提言書本文(PDFファイル)へ★

7 住宅循環システムの構築

これからの人口減少による住宅余剰の時代を踏まえ、2地域居住や多世帯居住を促進するため、住宅の資産性、社会性、流動性を高めることを提言。

  • 住宅の資産性を高める

    良質住宅支援事業(耐震化、バリアフリー、省エネ)の実施、住まいの履歴書作成、維持点検マニュアルの配布

  • 住宅の社会性を高める

    空き家の紹介(ふくい住まいのご案内事業)、街並み環境、伝統的民家普及促進事業

  • 住宅の流動性を高める

    住宅を住み替えやすくするため、住宅に関する固定資産税撤廃や不動産取引税の縮小の提案

 

 

→★詳しくは「住宅循環システムの構築」提言書本文(PDFファイル)へ★


平成17年度の新たな取組み

知事部局の各部に関係の深いテーマを一つづつ、合計7つのテーマを設定

現場主義の徹底ということで、出先機関の職員も積極的にメンバーに選定

職務以外の幅広い観点からの研究を目的として、企画主査以下の県職員を対象に研究グループへの参加を募集し、10名がメンバーとして新たに参加


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