「2040年の福井」を描く長期ビジョンづくり。東京在住福井人に意見を聞いてみた(上)

最終更新日 2022年3月7日ページID 048997

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福井県の「長期ビジョン」をどう思う?「2040年のふくい」を描く長期ビジョンの案をどのように感じるか、東京在住福井出身者の2名と福井県未来戦略アドバイザーの3名で座談会を開催しました。(2020年1月)

【出席者】
〇東京在住福井出身者  高野 翔   氏(JICA職員)         
〇東京在住福井出身者  今尾 龍仁  氏(大学生、ほやって福井創設者)  
〇未来戦略アドバイザー 太田 誠二郎 氏 ※群馬県出身          
〇未来戦略アドバイザー 大宮 千絵  氏 ※福井県出身          
〇未来戦略アドバイザー 坂井 美帆  氏 ※福井県出身
〇福井県未来戦略課
※以下、敬称略


目次

1「とんがろう」を福井県民はどう思う?
2豊かな福井の土壌から芽を出そう
3福井県民が「自信」を持つには?



「とんがろう」を福井県民はどう思う?

県:本日はお集まりいただき、ありがとうございます。県では、今年度策定をすすめている福井県長期ビジョンをぜひ県民の方々に「自分ごと化」していただきたいなと。そこで、「兼業・副業」というかたちで、未来戦略アドバイザーとして4名の方を委嘱しまして、いま広報戦略を練っていただいているところです。今回は、未来戦略アドバイザーの活動の一環として開催します。第一回目として、東京でご活躍されている福井県出身の高野さん、今尾さんにお越しいただきました。


県:長期ビジョンの当面の5年間は、「とんがろう、ふくい」をコンセプトにしており、行政主導だけでなく、県民の方にも積極的に参加していただいて、小さなアクションを起こしていきたいと思っています。


太田:福井の人って実際にとんがってるんですか?「とんがろう」と言われて福井の人はどう思うんですかね。


高野:自分の世界観の中で「とんがる」があるわけではなかったですね。日常的に使っているかというとそうでもない。


今尾:「とんがっている」と言われることはないですけど、「変わっている」とは言われる。「とんがる」ってどういうことなんですかね。


大宮:それはとても大事なキーワードだと思います。「とんがろう」という言葉を県民がどう捉えるか。個性を出していこう、というコンセプトは分かるんですけど、この言葉が福井県民に刺さるかは若干不安ですね。


坂井:なぜ不安に思うかを考えると良いかもしれないですね。


大宮:「あなたはとんがっているね」と言われても上手く飲み込めないんですよ。それよりは「個性を出しているね」の方がいいです。高校までの福井での経験からすると、目立つことをすると浮いてしまう、出る杭は打たれるという傾向があった気がしますね。


今尾:私自身は、あまり周りを気にしていなかったので、そのような傾向も特に感じたことはなかったですね。個性を出していくのも大事だと思いますが、今の福井に満足している人も多いので、個性を無理に出さなくてもいいという考えもあっていいんじゃないかなって思います。


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豊かな福井の土壌から芽を出そう

高野:「とんがろう」を福井の特色として打ち出して行こうっていうことですよね。長期ビジョンの中で、一番の打ち出しポイントってどこですか。


県:キーワードとして、「安心」「挑戦」「面白く」「とんがろう」、この4つを大事にしていきたいですね。


大宮:この4つの中であれば、「面白く」は多くの人に受け入れてもらえそう。他県に出てみて、他県の人と福井の人を比較したときに、福井の人はとても空気を読む人が多いんじゃないかと。福井の人は他人の感情の変化に気づくのが早い気がしますね。読みすぎるのは疲れるけど、空気を読むというのも福井の良さではないかと思います。


太田:福井には和を大切にする文化があるのかもしれないですね。


大宮:「おにぎりアクション」では、みんながしっくりくる言葉選びに気をつけました。その点から「とんがろう」をどう解釈するかが重要になるかと。


高野:福井の基盤、土壌が豊かなのは間違いないと思います。そこから、自己実現という意味で、「芽が出る」という意味での「とんがる」は非常に大事だと思いますね。私は、地域の豊かさや成長は、いかに人の可能性が開花できる多彩さがあるか、だと思うんですよ。その点では、豊かな土壌のある福井で、自分の持った才能の目が出る、という考えは非常に大事だと思います。福井の同調的な雰囲気から、「芽が出ることをお互いに助け合う」というような雰囲気が出てきたら、また違った福井になるかもしれないですね。

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福井県民が「自信」を持つには?

今尾:長期ビジョン自体は何を目指しているんですか?

県:福井県は幸福度1位ですけど、県民の方と意見交換などを通して、その豊かさが県民の自信につながっていないんじゃないかと思いました。まずは自分たちの良さに自信と誇りを持とう、というところをスタートにしたいと思っています。政策としては、最終的に人口減少に歯止めをかけるのが目標ですね。


坂井:(高野さんの)芽が出ることをお互いに助け合うという言葉に共感しました。福井の人は他人の目を気にする県民性なので、そのようなコンセプトは非常に刺さるような気がします。


太田:とんがると細くなってしまうんですよね。イメージとしては全体が盛り上がる、お祭りのようなイメージが合うかも。


高野:「とんがる」という言葉から他を抑えるというような印象を受けてしまうんですよね。お互いに芽が出ることを助け合う、というのが本質だと思います。


大宮:「自信と誇りの福井」ということですけど、他人から言われて自信を持つものでもないと思うんですよね。子育てをしていてもそこは強く思います。結局は成功体験を積み上げていって、自己肯定感を高めていくしかないと思うんです。


高野:東京にいると、福井の恐竜は本当に自慢できますよ。他県の人にも恐竜博物館の話は喜ばれるし、本当に魅力的なコンテンツだと思います。私は、宿泊できる博物館、ナイトサファリのような博物館がいいなと。恐竜に囲まれて宿泊できる体験って貴重じゃないですか?コンテンツとして恐竜があることが、福井県民の「誇り」につながると思います。


今尾:私は食べ物が自慢ですね。友人から、金沢に行った後に福井の温泉に宿泊し、そこで食べたご飯が美味しかったという話はよく聞きますよ。あと、福井は歴史があるまちだと思っているので、そこをもっとプッシュできたらいいですよね。福井城址ももう少し人が集まるコンテンツを作れたらもっと良くなると思います。子どもたちへの郷土教育にもつながると思います。


(下)に続く



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