新聞掲載記事情報(令和2年12月号)
新聞掲載記事(令和2年12月号)目次
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○福井新聞「教えて!相談員さん」
・突然、オンラインゲームの請求が~課金時にパスワード設定を~ (令和2年12月2日掲載)
・ツーショットダイヤルの高額な請求~正当な料金で支払いを~ (令和2年12月9日掲載)
・コインパーキングの料金~利用条件に注意必要~ (令和2年12月16日掲載)
・歩行型除雪機 安全に~人身事故や死亡の報告も~ (令和2年12月23日掲載)
・トイレ修理のトラブル~作業前に料金の詳細を~ (令和2年12月30日掲載)
○朝日新聞(福井版)「くらし110番」
・賃貸アパートの修繕費~傷や汚れ 入居時に写真を~ (令和2年12月26日掲載)
・突然、オンラインゲームの請求が~課金時にパスワード設定を~
「突然、クレジットカード会社から20万円の請求があり、小学生の子どもが勝手に母親である自分のクレジットカードを使用して、オンラインゲームをしていたことがわかった。請求を取り下げてほしい」との相談がありました。
多くのオンラインゲームは無料でプレーできますが、有料のアイテムを購入すると、より楽しめるようになっています。
未成年者が親の同意を得ずに行った契約は原則として取り消すことができます。この相談の場合は、ゲームの課金事業者が取り消しに応じ、請求が取り下げられました。しかし、子どもが親のクレジットカード番号を入力していると、クレジットカードの管理責任を問われ、取り消すことができない場合もあります。
トラブルを防ぐためには、スマホやゲーム機などを実際に使って仕組みを確認し、課金時にパスワードを要求する設定にしましょう。また、ゲームの遊び方について子どもと話し合い、あらかじめルールを定めておきましょう。さらに、クレジットカードの管理には注意し、子どもにクレジットカードの仕組みを教えることも大切です 。
(福井新聞「教えて!相談員さん」 令和2年12月2日掲載)
・ツーショットダイヤルの高額な請求~正当な料金で支払いを~
ツーショットダイヤルに関する相談がありました。「2カ月前に利用して支払いを忘れていたら、『利用料金3千円が未納である。延滞料は1日1千円なので、6万円支払うこと』との請求があった。こんな高額な金額を支払わなければならないのか」という内容です。
ツーショットダイヤルは男性有料・女性無料の会話サービスで、電話番号と暗証番号を登録すれば簡単に利用できます。しかし、「代金を払ったのに請求された」「高額な請求があった」「利用していないのに請求された」などのトラブルが少なくありません。
この相談の場合、高額な延滞料が加算されています。延滞料は、消費者契約法により年率14.6%を超える部分は無効です。相談者には、利用料金に正当な延滞料を加えて支払うよう助言しました。
他にも、「重要と書かれた封書が届き、『ツーショットダイヤルの利用料金の支払いがない。民事訴訟・差し押さえに移行する』とあるが、利用した覚えはない」との相談もありました。利用していなければ、支払う必要はありません。心配な場合は、お気軽にご相談ください 。
(福井新聞「教えて!相談員さん」 令和2年12月9日掲載)
・コインパーキングの料金~利用条件に注意必要~
「1日最大1200円」と表示されていたコインパーキングに2日間駐車した。利用料金は2400円だと思っていたら、9千円請求された。電話で苦情を伝えると、「『最初の24時間が1200円で、その後は通常料金が加算される。看板に書いてある』と言われた。よく見ると小さい字で書いてあったが、表示に問題がある」という相談がありました。
看板の画像を確認したところ、「一日最大1200円」は大きく、「24時間以降は通常料金が加算」は小さく分かりにくかったので、センターから管理会社に苦情内容を伝え、改善を要望しました。
コインパーキングの利用料金は、曜日や時間帯などに細かい条件が付いていることが多く、注意が必要です。年末年始やイベント開催時は特別料金になることもあります。「スマホで見たのとは異なる料金を請求された」との事例もありました。
トラブルを防ぐためには、利用条件をしっかり確認することが大切です。入庫前には、大きな表示だけでなく、入り口や精算機付近の案内にも目を配りましょう。入庫後の再確認も忘れずに行いましょう 。
(福井新聞「教えて!相談員さん」 令和2年12月16日掲載)
・歩行型除雪機 安全に~人身事故や死亡の報告も~
積雪期には歩行型除雪機による事故が多発します。「除雪機の投雪口に詰まった雪を取ろうと手を入れたら、中指を骨折した」などの事故が報告されています。また「除雪機を後退するときに転倒し、下敷きになって死亡した」という重大事故や「除雪機に家族のコートが巻き込まれた」という周囲の人を巻き込んだ事故も起きています。
免許なしで操作ができて簡便な除雪機ですが、事故を防ぐため、次の点に気をつけてください。
▽作業前に取扱説明書をよく読み、正しい使い方を守りましょう。
▽定期点検を行いましょう。特に、安全装置が正常に作動するか確認しましょう。
▽安全装置を意図的に働かなくすることは大変危険です。絶対に無効化して使用しないでください。
▽投雪口の雪を取り除く際は、必ずエンジンを停止し、雪かき棒を使って行いましょう。
▽除雪中だけでなく、移動や収納の際も足元や周囲の障害物に気をつけましょう。特に後進時は注意が必要です。
▽作業の際は周囲に人がいないことを確認し、人を絶対に近づけさせないようにしましょう 。
(福井新聞「教えて!相談員さん」 令和2年12月23日掲載)
・トイレ修理のトラブル~作業前に料金の詳細を~
「トイレが詰まったので、急いで電話帳に載っていた業者に電話をし、『8千円から』と言われたので修理を頼んだ。何の説明もなく作業が終わり、後日3万円の請求書が届いた。納得できない」との相談がありました。
また、「トイレが詰まって水漏れしたので、慌ててネットで調べた業者に来てもらった。いきなり便器を外して修繕され、8万円請求された」という相談もありました。
緊急に修理が必要になり、初めて電話帳やスマホで業者を調べたという方も多いでしょう。解決を急ぐあまり、業者や契約内容を十分に検討しないで契約し、高額な請求を受けたケースも少なくありません。
今回の相談の場合、業者に明細を確認し、どのような修理をしたのか説明を聞いて減額を交渉するよう助言しました。
トラブルを避けるためには、作業に入る前に、原因や作業内容、料金について十分説明を求めましょう。納得できない場合は、まずは応急処置を頼みましょう。
急を要するトラブルに備え、安心して依頼できる業者の情報を日ごろから集めておくことも大切です 。
(福井新聞「教えて!相談員さん」 令和2年12月30日掲載)
・賃貸アパートの修繕費~傷や汚れ 入居時に写真を~
「3年間入居していた賃貸アパートを退去したが、高額な修繕費を請求され、敷金が返還されない」との相談がありました。
賃貸アパートを退去する際は、原状回復費用をめぐるトラブルがよく起こります。借りた人の故意や過失、通常でない使用方法で生じた汚れや傷などは原状回復の義務があり、修繕費を請求された場合、支払わなければなりません。
が、日焼けによるクロスや畳の変色、家具の設置による床やカーペットのへこみなど、通常損耗や経年劣化による修繕費については支払う必要がありません。
この原状回復費用の負担に関しては、今年4月に施行された改正民法に明記されました。国土交通省が「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」で修繕費の負担割合などの一般的な基準を示しています。
今回の場合は、故意や不注意によるものではないとのことなので、ガイドラインを元に貸主と話し合うよう助言しました。トラブルを防ぐため、入居時に気になる汚れや傷があれば、日付入りの写真を撮るなど記録を残しましょう 。
(朝日新聞(福井版)「くらし110番」 令和2年12月26日掲載)
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