６月３０日、県民の皆さんが待ち望んでいた越美北線全線での列車運行が再開され、全線復旧を祝う『記念出発式』が、多くの沿線住民の方々が見守る中、美山駅、越前大野駅の２箇所で開催されました。
　西川知事は、越前大野駅で行われた出発式に出席し、「越美北線の全線運行再開は、３年前の福井豪雨による被害の大きさを考えると、非常に感慨深いものがあります。皆さんの協力で、ますます利用される鉄道にしなければなりません。」と祝辞を述べました。
　越前大野駅での出発式では、この後、テープカットやくす玉を割って運行再開を祝福し、１日駅長を務めた大野市在住の双子の女子高校生が福井行きの列車に「発車」の合図を送りました。
　また、大野市学びの里「めいりん」では、越美北線と乗合バスに乗る運動を進める会が主催する『越美北線全線復旧記念式典』が盛大に開催されました。式典には、沿線自治体関係者や市民の皆さんなど約５００人が参加し、３年ぶりに全線で列車運行が再開されたことを祝いました。
　来賓として出席した西川知事は、「関係各位の協力により、３年を待たずして復旧することができました。復旧を新たなスタートとして、沿線自治体や住民の皆さんと連携して、ダイヤ改善に取り組むとともに、地元が進める利用促進策や鉄道を活かした地域の活性化を積極的に支援してまいりたい。また、平成２２年の開業５０周年に向けて、将来に渡って県民に愛され、親しまれる鉄道になるよう、ともに取り組んでまいりたい。」と祝辞を述べました。
　式典では、この後、福井豪雨時に大野市で復旧作業に当たった陸上自衛隊第１０音楽隊の演奏が行われ、参加者は復旧の喜びをかみしめていました。