概　 要　：
　全国の都道府県知事が集まり、国や地方の重要な施策などについて話し合う全国知事会議が、和歌山市の「ダイワロイネットホテル和歌山」で開催され、西川知事が出席しました。

　今回の会議では、参議院選挙を踏まえた今後の知事会活動や地域主権改革、後期高齢者医療制度改革などについて、活発な議論が展開されました。

　西川知事は、現政権について「国政においては地方の実情を十分意識せずに、様々な政策や法律改正などを次々と出している」と苦言を呈した上で、「こういう時期だからこそ、自分たちでやれることは、それぞれの自治体で十分に進めていくという意識が大事」と強調しました。

　また、後期高齢者制度について「今後、医療費がますます増大していくことが見込まれる中、将来推計や財源の見通しもない中で運営スキームだけを考えていてはいい制度はできない。国は、詳細な医療費の将来推計に基づいた制度設計を行うとともに、国の財政責任を明確にし、医療費の増大に対して然るべき財源を確保する必要がある」と指摘しました。

　さらに、道州制については「都道府県の存立に関わる難しい課題を、マニフェストや公約等に、どれくらいの意味をこめて真剣に書いているのか疑問。他の問題と同じように、無前提に軽々しく議論をするのはどうかと思う」と慎重な議論を求めました。