県高等学校PTA連合会創立50周年記念式典 知事祝辞

最終更新日 2012年11月16日ページID 019147

印刷

 

 

 このページは、平成24年11月10日(土)に響のホールで行われた、県高等学校PTA連合会創立50周年記念式典での知事祝辞をまとめたものです。

 「福井県高等学校PTA連合会創立50周年記念式典」が盛大に開催されますことを心からお祝い申し上げます。【写真】知事祝辞

 PTA連合会の前身である「福井県高等学校PTA連絡協議会」が昭和37年6月に設立され、このたび、記念すべき50周年の節目を迎えられたことは、まことに喜ばしい限りです。これまで、PTAの発展に力を尽くされた掛谷会長をはじめ歴代の会長、その他関係者の皆様には、深く敬意を表します。

 さて、本県の子どもたちは、学力・体力ともにトップクラスの成績を収めています。家庭・地域・学校等に受け継がれている良き伝統文化や安定した環境、また、共に働き・共に支え合う、人と人とのネットワークが強く残っていることが、福井の教育力を高める原動力になっています。

 小・中学生の高い学力を維持し、さらに高校へとつなげていくために、県では、ゼロ歳から高校卒業までの接続を重視した「福井型18年教育」を推進しております。この「福井型18年教育」を具現化するために本年5月に設置した「福井県学力向上センター」では、さらなる学力の向上を目指し、独自の施策を展開しております。

 中でも、社会につながる扉を開く第一歩である高校教育の充実を図ることが重要です。

 職業系高校では、企業等で活躍されている方をアドバイザーとして学校に招き、カリキュラムの改善、教材開発などを進めるとともに、企業の協力を得て、生徒の実践的な長期企業実習の実施や、各学科に関係する熟練技術者や専門家を学校に招いて、実技指導を受けたり、商品の共同開発を行うなど、産業界との連携を深めた、社会のニーズや技術の進展に対応できる教育を進めております。

 普通科系高校では、中学と高校の教員による教科別の授業改善事例集の作成などと合わせ、公開授業や授業研究会を充実させて、すべての生徒が意欲をもって学習できる授業づくりに取り組んでいます。

 英語教育では、高校生がALTや留学生と宿泊型研修を行う「英語キャンプ」や、ALTを活用して少人数のディスカッションなどを行う「土曜スクール」などを開催するほか、難関といわれる大学への進学を希望する高校生を対象とした「土曜チャレンジセミナー」を開催しています。

 これらのことの効果あらしめるためには、PTA、家族の方が高校の授業がどうなっているのかにもっと関心を持つ必要があります。生徒が人生の大事な時間をほとんど過ごす高校の毎日を、任せっぱなしでは良い高校の授業や教育は作り上げられません。

 先ほど、小中学生の学力・体力を日本一と申し上げましたが、高校になるとそれが統計の問題は別にしても低下してしまいます。ここ数年来、英語教育に力を入れていますが、英語の音声教育分野は授業が極めて遅れている分野です。また、教室ごとに生徒の授業満足度を聞きますと、相当のばらつきが出ており、全体もそんなに高くありません。

 一人一人の高校生が自信を持って努力できるものを、あるいは一生取り組んでいきたいものを見つけなければなりません。そのためには勉学にしろ、スポーツにしろ、文化活動にしろ、授業における先生の教え方や水準を上げなければなりません。

 今後とも幼児から高校生、大学生さらに社会人も含め、もう一段上の「人づくり」政策を展開し、次の時代の福井の産業や地域づくりを担う人材を育ててまいりますので、さらなる御支援をお願いいたします。

 結びに、県高等学校PTA連合会には2年後の全国大会を目指し、ますますの御発展と皆様方の御健勝を祈念して、お祝いの言葉といたします。

アンケート
ウェブサイトの品質向上のため、このページのご感想をお聞かせください。

より詳しくご感想をいただける場合は、までメールでお送りください。

お問い合わせ先

(地図・アクセス)
受付時間 月曜日から金曜日 8時30分から17時15分(土曜・日曜・祝日・年末年始を除く)