防災・減災フォーラム2007in福井あいさつ

最終更新日 2010年2月4日ページID 000660

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 このページは、平成19年7月29日(日)に国際交流会館で行われた防災・減災フォーラム2007in福井でのあいさつをまとめたものです。

 皆さんこんにちは。今日は「防災・減災フォーラム2007 in 福井」が開催され、皆さんにはご多用の中を参加していただいているところであり、県としてもお礼申し上げます。本日のフォーラムが、福井県さらには日本全体の防災を考える上で有意義なものとなるようご期待申し上げるところです。

 ところで、最近の状況を申し上げますと、先般の新潟県中越沖地震の際には、発災後、新潟県の知事に直接電話をいたしまして、現地の状況や必要となっている物資等の内容についての情報を得て、いろいろな方面で支援をさせていただきました。今回の地震でも感じたところですが、地震の起きた直後は、これが大きな災害とは感じられません。これは現地でも同じです。
190729あいさつ写真1 絶えず災害は、前もってと言いますか、出来るだけ早めに、大きい風呂敷を広げて、その中で何とかして制御するという思想が大事かと思います。今回もそのようなことを深く感じたものです。皆さんの中にも、防災の責任者、ボランティア、あるいは各種団体のリーダーの方がおられると思いますが、ぜひそういうプロ・アクティブと言いますか、前もって幅広く場を用意して、その中で出来るだけ対応するということが重要です。

 さて、福井豪雨から3年が経過し、これまで皆さんと一体となって復興に努めてきた結果、治水対策あるいは防災対策など、一定の方向付けができたと思います。6月末には越美北線が全線開通いたしました。これも普通にやりますと、今年の年末、あるいは来年までかかったかもしれませんが、やはり、災害復旧というのは、目処を立てるということが大切なので、まず目標を立てて、それより出来るだけ早く復興するということが非常に重要です。足羽川や鞍谷川などは、激特事業による改修工事ということで、5年間で完了すれば国の支援がいただけるため、期限を付けて復旧を進めています。これからもそういう対応を行っていきたいと思います。幸橋が今年の秋に完成をしますし、木田橋あるいは泉橋についても、来年度中には完成をする予定です。その他関連する防災対策も全力で進めたいと思います。

 それから、これからはますますソフト対策が重要でございます。ハード整備で100%災害を防ぐことはできませんので、人命に関わる災害を極力防ぐと同時に、情報あるいは人々のネットワークによって、少しでも災害を少なくするというのが大事だと思います。それぞれが地域であらゆる情報を駆使しながら、人間関係を広げつつ、防災対策を重視していただきたいと思います。
 また、公の情報のみならずメディアの情報というのが、今後は重要になってきます。特に、国民保護など国際的な防災対策になりますと、むしろ公の政府の情報に先立って、メディアの情報が多くなります。それらは公式のものではないから、公の情報が来るまで待つというのではなく、それが大事な最初の情報であるということで災害対策を進めなくてはなりません。

 冒頭申し上げました地震の後の問題については、避難所あるいは公の施設について、福井県として耐震対策を全力で行いたいと思います。皆さんがお住まいの住宅については、昭和56年以降につくられたものは、ほぼ耐震対策は十分かと思います。それ以前のものですと、その多くが立派でも古い家になりますので、良い部分を残しながら防災対策を進めることが重要です。我々も耐震診断に対し支援を行っておりますが、耐震の具体的な整備をするのは皆さんの方です。今回の地震をみましても、こうした技術的な支援その他の支援については大きな課題と思っています。

190729あいさつ写真2 いずれにしましても、災害は忘れた頃また忘れた所、に起きると言われていますので、いつ何時災害が起きるかもしれません。また、災害はたえず進化をしながら新しい形で我々の前に現れますので、皆さんと力を合わせて、油断なくこうした対応を進めなければなりません。
 
 そういった意味で、今日は大事なフォーラムでございます。どうか時間の許す限り、聴講していただき、これからの皆さんの防災対策のお役に立てていただければ幸いです。
 簡単ではございますが、日頃から皆さんに防災対策にご協力いただいていることをお礼申し上げ、ご挨拶といたします。

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