このページは、平成２０年４月４日（金）に自動車警ら隊庁舎（旧丹生警察署）で行われた福井県警察自動車警ら隊および機動捜査隊の発隊式でのあいさつをまとめたものです。

　福井県警察自動車警ら隊および機動捜査隊の発隊式にあたり、一言お祝いを申し上げます。

　皆さんには、県民の平穏な生活確保のため、日夜その先頭に立って尽力されているところであり、改めて敬意と感謝を申し上げます。

　さて、私は、本県の治安向上を県政の重要課題の一つと考え、マニフェスト「福井新元気宣言」の中に掲げた「日本一の安全・安心（治安回復から治安向上へ）」に向けて、昨年４月、県警察本部と共同で「福井治安向上プラン」を策定し、様々な施策や事業を精力的に推進しています。その結果、平成１５年以降の刑法犯認知件数は５年連続して減少し、刑法犯検挙率も引き続き全国上位を維持するなど、治安の回復傾向を維持することができました。

　しかし、残念なことに、最近になって金融機関や一般民家を対象とした強盗事件、放火事件等の凶悪重大犯罪が発生するなど、県民の安全・安心を取り巻く情勢は依然として厳しい状況にあります。

　昨年末、「福井の暮らしをよくするためのアンケート」を実施しました。福井県に住むことに満足しているとの回答が８割を超える一方で、治安が数年前に比べて「悪くなっている」と回答した人の割合が「良くなっている」と回答した人の割合を上回っており、県民の体感治安は改善されたとは言えません。これからの福井県の治安の向上は大きな課題であります。

　「県民が安全で安心して暮らせる社会」の実現は、県民すべての切なる願いであります。治安の回復傾向を定着させるとともに、治安再生の道筋を確実なものにしなければなりません。

　このような中で、県警察本部では、今春の警察署再編に合わせ、組織化、凶悪化、広域化する犯罪に２４時間迅速に対応するため、地域課の自動車警ら隊と捜査一課の機動捜査隊の人員を増やし、それぞれ所属課から独立させたところです。

　今回発足した２つの隊は、警察署の管轄にとらわれることなく広域的に機動力を活用して犯罪を抑止し、事件発生時には初期の段階で犯人を検挙するという極めて重要な任務を負う専門の部隊であります。

　業務の遂行に当たっては、地元との情報交換を密にし、連携を強化していただきたいと思います。

　両隊の活動が、より高い水準の治安を県民に提供し、また、地元の県民の皆さんとも協調されながら、県民の体感治安の向上に寄与することを期待しています。

　最後に、皆様の一層のご活躍を心からお祈りし、お祝いの言葉にします。