「ちりとてちん」杯 ふくい女性落語大会「知事口演」

最終更新日 2010年2月4日ページID 006837

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 このページは、平成20年9月21日(日)で国際交流会館で行われた「『ちりとてちん』杯 ふくい女性落語大会」での知事口演をまとめたものです。

200921あいさつ写真1 みなさん、こんにちは。
 本日は、「ちりとてちん」杯ふくい女性落語大会の決勝大会です。皆様には昨日来ご参加をいただき、誠にありがとうございます。通常ですと、ごあいさつということですが、今日は「めくり」に「知事口演」と書いてあります。本当は、落語をさせよ、と言ったのですが、昨日の予選に出ないとさせてやらないということで、それなら、せめてあいさつではなく「口演」と書いてくれと言いました。そしたら、おまけに「(落語調)」とまで書いてあったので、それは消してほしいと言いまして、ごあいさつを兼ねて、えー、ごあいさつを申し上げます。(笑)
 それから、今日の私の服装は、この出好歌(ですか)ちゃんの模様に合わせております。話はうまくないものですから、せめてここだけ合わせております。

 さて、連続テレビ小説「ちりとてちん」の舞台となった福井県で、このたび、日本で初めて女性による落語大会を開くこととしました。県内外から数多くの落語愛好家の方にご参加いただき、厚くお礼申し上げます。昨日の予選では、全国14都道府県からお集まりいただいた60名を超える選手の方々にご披露いただき、本日はいよいよ決勝です。これから渾身の芸を披露していただきたいと思います。
 言うまでもなく「落語」という芸は、私たちに「笑い」、「ユーモア」そして「楽しみ」をもたらしてくれる文化だと思います。この「笑い」という言葉でありますが、私は「笑い」や「ユーモア」が政治にあっても重要な要素であると思います。そこで、今日の演題も「笑いと政治」となっています。
 このところ、残念なことですが、政治というのは笑われる対象であります。毎日、新聞やテレビで、笑われたり、批判されたり、罵倒されたりしている、そういうことになっているようですが、やはりそれだけではいけないでしょう。政治や行政も良くならなければなりません。私は、われわれの生活自身に本当の意味の健康な「笑い」といったものが必要と思っております。
 そういうことで、私は昨年、知事に再選されましたが、その時のマニフェストに「笑い」をいう言葉を初めて書かせていただきました。
 政策綱領、公約に「笑い」という言葉を使ったのは、ギリシャ、ローマ、あるいは春秋戦国以来、初めてだと思います(笑)。オバマさんも、マケインさんも、“hope”とか“challenge”とか“dream”という言葉はよく使われると思いますが、「笑い」というのはおっしゃっていないと思います。少し決心が要りましたが、「笑い」という言葉を歴史上初めて使わせていただきました。

 福井県は共働き率、女性の就業率ともに日本一でありまして、「女性の元気は福井の元気」というのが私のマニフェストのスローガンでございます。それから、福井の子どもたちは学力が日本一高いわけでございまして、この前の全国学力調査でそのような結果が出ています。やはり、お母さんたち、女性の皆さんの力が大きいと思います。しかし、真面目すぎるのも大事ですが、一方で余裕というのも必要であります。「笑い」、「ユーモア」を、健康長寿や教育に取り入れていく必要があるだろうということで、今回このような催しを開かせていただきました。
 今回、審査員としてご参加いただいている林家鉄平師匠も「笑いと健康」をテーマに全国で講演活動をされているとお聞きしております。また、今回出場された61名の出場者の中には、7歳のお子さんも80歳以上の方もおられますし、健康の問題で一生懸命頑張っておられる方もおられるとのことです。みんなが「笑い」を求めて参加いただいています。本日ご来場いただいた皆様には、そういった点もお認めいただけるかと思います。

 福井県では、新しい健康づくりの手段として「笑い」を導入し、「笑い」の学術研究の分野で全国トップクラスの関西大学と連携をいたしました。また、福祉・保健・医療分野の従事者を対象に「笑い」の研修を実施しております。患者さんへのアンケートで一番人気のある看護師さんは、有能な看護師さんではなく、よく笑う看護師さんである、という結果もそういう人々の気持ちの表れだと思います。

 昨年は、福井県出身の女性が落語家を目指すドラマ「ちりとてちん」が放送されましたが、主演の貫地谷しほりさん、この方の演技やドラマの高い評価と合わせ、「落語」への関心が高まってきました。これを機会に、今回開催したこの大会を、これからも継続して実施していきたいと思います。

 最後に、ちょっと笑っていただくということで謎掛けをいたしますので、お考えください。
 私自身の自戒も含めて、「最近のいろんな不都合な政治、というか困った政治」と掛けて、「落語」と解きます。その心は?(会場から、「語るに落ちた!」)
 ああ、なかなかいいですねえ。そのほうがいいかもしれない。私の心は、「よせ!(寄席)」(笑)
 もうひとつ、前向きなものですが、「福井県の政治や行政」と掛けて「これからの落語家」と解きます。その心は?「真打ちを目指します。」(笑)
 今、会場に来る車の中で考えました。

200921あいさつ写真2 この大会は来年もぜひ続けたいと思います。福井県には美味しいものがたくさんありますので、来年は春、再来年は冬といったように、季節毎に開いたらどうかと、また、年齢別とか体重毎にやるとか(笑)、そういったことも考えていきたいと思います。

 福井県が提唱した「ふるさと納税」制度がスタートしました。お金がなくなってこの大会が中止にならないよう、みなさんにもそれぞれ故郷がおありだとは思いますが、是非福井県にふるさと納税をしていただければありがたいと思います。

 これで、私の口演を終わります。ありがとうございました。

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