「広域営農団地整備事業 大野勝山地区」竣工式あいさつ

最終更新日 2010年2月4日ページID 007021

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 このページは、平成20年10月30日(木)に大野市不動堂地係で行われた「広域営農団地整備事業 大野勝山地区」竣工式でのあいさつをまとめたものです。

201030あいさつ写真1 本日ここに、多数のご来賓ならびに地元の皆様をお迎えして「広域営農団地農道整備事業 大野勝山地区」の竣工式を挙行できますことは、この上ない喜びであります。

 大野勝山広域農道促進期成同盟会会長の山岸勝山市長、同副会長の岡田大野市長をはじめ、ここにお集まりの皆様方には、日ごろから本県農業の推進に格段のご理解とご協力を賜り、厚くお礼申し上げます。

 現在、経済は大変厳しい状況にありますが、中部縦貫自動車道の方向付けが大事な時期を迎えています。今まさに、我々は奥越の時代に向かわなけれればなりません。こういう時期に、長い期間でしたが26年かけて整備してきた農道が完成したことを、皆様と共に喜び、またお礼申し上げます。

 さて、農政は今大きな変革期にあります。
 国におきましては、農業の構造改革を推進するため、昨年度から新たな経営安定対策として水田経営所得安定対策や農地・水・環境保全向上対策などを本格導入しております。しかし、米価の大幅な下落に伴う農家所得の低迷などを受け、米の生産調整や転作のあり方を含め、農政のさらなる見直しが求められております。

 一方、本県の農業については、米価の下落や農家の高齢化、また、原油価格の高騰により大変厳しい状況に直面しております。
 兼業農家が県下全体の9割を占め、水田農業が中心となっている福井県においては、農業を「産業の振興」と「農村の活性化」の両面から捉えた農業・農村の再生戦略が必要であり、現在、「ふくいの農業のあり方検討会」において農業の進むべき方向について検討を行っております。今後は、検討会からの新たな視点を加えた提言を踏まえ、来年3月をめどに、新たな「ふくいの農業・農村再生戦略」を策定し、農業を次の世代に引き継ぐ指針を定めてまいりたいと考えております。

 このような状況の中、この事業は、大野市富嶋から南六呂師、勝山市平泉寺町、猪野口地区、遅羽町、鹿谷町、荒土町を経由し、勝山市北郷町坂東島に至る総延長28.6キロメートルのうち、一部県道等を除く16.5キロメートルを農道として整備したものであります。

 大野市北部地域と勝山市の農地2,362ヘクタールを受益とし、当地域の各営農団地で生産される水稲をはじめ、特産品であるサトイモ、メロンなどの農産物輸送や生産資材運搬の迅速化および生活環境の改善を図るため、事業費約75億円をかけ、昭和58年に着手し、以来26年の歳月をかけて完成したものであります。

201030あいさつ写真2 この農道は、農業の振興のみならず各種産業の発展に大きく寄与するようにするとともに、高速交通体系あるいは企業誘致など様々な政策と相まって地域の発展に必ずや役立つものと確信しております。

 今後とも、ソフト、ハードの両面を充実し、福井の農業を発展させていきたいと思いますので、皆様には引き続きご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 なお、嶺南地域は平成26年に舞鶴若狭自動車道が完成し、敦賀で北陸自動車道と舞鶴若狭自動車道が繋がります。それと並行して、いよいよ奥越地域に大きなエネルギーを投入しなければならないと考えておりますので、皆様方には引き続き、政治や行政、地域の力を我々と共に結集していただき、奥越地域の振興のために全力で共に頑張ってまいりたいと思います。どうかよろしくお願い申し上げます。

 終わりに、当地域の発展ならびに本日お集まりの皆様の今後ますますのご健勝をご祈念申し上げ、式辞といたします。 

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