このたび、東洋紡績株式会社におかれましては、敦賀事業所からの製品の輸出および原料の輸入について、敦賀港を積極的に利用する方針を決定され、心から感謝申し上げるとともに、坂元社長、八丸専務をはじめ、役員および社員の皆様の御英断に深く敬意を表します。
今日は11月11日そして11時からの式典であり、ナンバーワンを目指しておられる決意において、絶好の好日であります。
御社は、明治15年の創業であり、昭和8年に敦賀に立地され、現在は繊維事業はもとよりフィルム・機能樹脂や医療・医薬分野にいたるまで幅広く事業の拡大を遂げられ、わが国を代表するリーディングカンパニーとして発展を続けておられます。
敦賀事業所においては、本年、フィルム関連など大きな3つのプラントが稼動し、新規雇用も行われていると伺っており、新たな投資と雇用増に対するご貢献に対しお礼申し上げます。
さらに、今回、敦賀港をメイン港として利用していただくことにより、物流コストの削減はもとより、地域貢献、温室効果ガス削減(神戸港まで180kmを敦賀港まで3.3kmへ)といった、企業の社会的責任を誠実に果たされていくことは、誠に心強く、また喜ばしい限りであります。
ご承知のとおり、敦賀港は対岸諸国に近く、日本のほぼ中心に位置していることから、近畿、中部地方の日本海側のゲートウェーとして、また北海道などと国内物流の拠点港として、高く評価されております。
県といたしましても、鞠山南多目的国際ターミナルの本格供用を平成22年度に控え、この敦賀港をさらに多くの企業の皆様に利用していただけるような港にしていきたいと考えております。
そのためには、企業の皆さんの多様なニーズに応えられる航路サービスの提供が必要であると考えており、現状航路の維持や釜山などさらなる拡充に向け、地元敦賀市、敦賀港貿易振興会とともに、ポートセールスに全力を挙げてまいります。
今回の決定は、県内産業界に対しても環境負荷低減、物流コスト削減の先進事例として、好ましい大きな影響を与えるものであります。
急速な円高など、厳しい状況の中ではありますが、今後とも地域を支える企業として、本県産業の活性化に向け、皆様方の一層の御支援と御協力を心からお願い申し上げます。
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