教育委員会制度60周年記念式典あいさつ

最終更新日 2010年2月4日ページID 007172

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 このページは、平成20年11月17日(月)に国際交流会館で行われた、教育委員会制度60周年記念式典でのあいさつをまとめたものです。

201117あいさつ写真1 教育委員会制度60周年記念式典に当たり、一言お祝いを申し上げます。

 教育委員会制度は、昭和23年に我が国の地方教育行政を推進するために誕生した制度であり、今年で60年が経過しました。私も、昭和20年代の後半に小学生になりましたが、当時は新しい制度ができてそれほどしか経っていなかったのだなということを改めて実感しています。先生方の考え方や教え方、服装や行事なども毎年毎年変わっていったような実感についてもまた覚えています。

 そのような中で、我が国は戦後の荒廃の中から奇跡的な復興を遂げ、今や世界の中でも有数の国、重要な地位を占めるに至っています。

 この目覚しい発展の基礎には、やはり皆様方に日頃ご努力をいただいている教育があります。

 特に、福井県は、全国の学力・学習状況調査において、昨年に引き続き、子どもたちの学力が全国最上位であるという結果が出ています。こうした成果は子どもたちの頑張りはもちろんでありますが、皆様方のご尽力の賜物であり、厚く感謝申し上げます。

 しかし、今日、国際化・情報化の急速な進展など教育を取り巻く環境や子どもたちの状況も大きく変化してきており、教育の在り方や内容について必要な改善も求められています。

 私は、二期目の県政運営において、県民の生活や暮らしの質を高めていくための政策を重点的に進めていますが、その中でも特に、教育・文化を最優先に新たな振興方策等を実行しています。

 一例を挙げますと、「元気福井っ子新笑顔プラン」による県独自の少人数教育の推進、白川文字学を活用した漢字学習の実施、「ふくいサイエンス寺子屋」をはじめとするサイエンス教育の充実などがあります。

 サイエンス教育にも関わりますが、先月、福井県出身の南部陽一郎先生がノーベル物理学賞を受賞されることが決まりました。福井県にとってもたいへん栄誉な出来事であります。

 早速、先生にお祝いの電話をしましたところ、南部先生からは、「私は福井県の良い教育の恩恵を受けた」とおっしゃっていただきました。戦前から教育に熱心な県であり、また、そうした県民性であったということです。

 私は、南部先生と同様、福井県で教育を受けた子どもたちが、将来「福井で教育を受けることができて良かった」と振り返ってもらえるような教育を、家庭・地域・学校が連携しながらさらに充実していけるよう、しっかりとサポートしていきたいと考えています。

201117あいさつ写真2 本日表彰の栄誉に浴される皆様方は、それぞれの分野において長年にわたり精進を重ねられ、本県の教育の向上に多大な御貢献をいただいた方々ばかりであり、ご受賞に当たり心からお祝い申し上げるととともに、これまでのご尽力に対して深く敬意を表します。
 皆様方には、それぞれの現場における豊富な経験・ネットワークを活かし、後輩の方々にも助言をいただいたり、家庭や学校をサポートいただくなど、福井県の教育がさらに良くなり、「日本一の教育県・人材輩出県」という確固たる地位が築けるよう、引き続きお力添えを賜りますようお願いします。

 終わりに、皆様方のますますのご健勝を心からお祈り申し上げ、お祝いの言葉とします。

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