環境ふくい県民運動推進大会あいさつ

最終更新日 2010年2月4日ページID 007944

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 このページは、平成21年2月17日(火)にアオッサで行われた、環境ふくい県民運動推進大会でのあいさつをまとめたものです。

210217あいさつ写真1 「環境ふくい県民運動推進大会」の開催に当たり、一言ごあいさつを申し上げます。

 本日は大変お寒い中をたくさんの皆さんにお集まりいただき、誠にありがとうございます。
 また、日ごろ皆様方には、環境美化活動やごみの減量化など、地域の環境保全に取り組んでいただき厚くお礼申し上げます。

 さて、今や「環境」という言葉は、日常生活、そして農業をはじめあらゆる産業や教育の分野などでキーワードとして使われております。

 毎日の新聞、テレビなどのマスメディアで環境に関するニュースが頻繁に取り上げられており、また、アメリカの大統領選挙などでも議論になりましたグリーン・ニューディールに代表されるように、環境対策が昨年来全世界を覆っている経済危機の脱出のための大きなカギを握っているとも言われています。

 こうした中、福井県は、古来から、海、山、川、湖の豊かな自然と上手に共存し、多くの産物を生産し、全国屈指の豊かな暮らしを築いてきました。

 しかし、私たちの周りを見ますと、生き物が生息できる場所の消失、外来生物の生息域の拡大、田畑や森林の手入れが行き届かなくなることによる自然循環機能の低下などが危惧されています。
 さらに、近年の温暖化問題として、地球規模での気候変動や生態系の影響なども懸念されています。

 このようなことから、このたび県では、本日来賓としてご出席いただいている元環境省事務次官の炭谷様や県環境審議会の委員の皆さん、さらには様々な分野の県民の皆さんからたくさんのご意見をいただき、福井県環境基本計画を新たに策定しました。

 これからの環境対策で最も重要なことは、県民一人ひとりが積極的に環境保全活動に参加し、行動を起こしていただくことかと思います。

 このため、この計画では、具体的でわかりやすく、誰もが実行しやすい10項目のプロジェクトをつくり、県民主役の県民運動として実践していくことにしました。

 例えば、地球環境問題を考える際、地球全体を人口一万人の町といたしますと、福井県はその中で一つの家族を構成するんだ、このような役割を持っているんだというようにですね、わかりやすい形で物事を考えなければなりません。そして、それぞれの地域で具体的な行動をしなければならないと思います。

 具体的には、学力も体力も全国一である本県の子どもたちの豊かな感性を育むために、里や海での山登りや船乗りなどの体験を地域全体で応援する仕組みでありますとか、かつてはどこにでも見られた身近な生き物が家の周りなど身近な所で見れるように自然を守り育む運動を行う、また環境にやさしい自転車の良さを見直すことなどによる車への過度の依存を減らす取組みなどを進めてまいります。

 また、県民運動と計画に掲げる施策の総合的な推進を図るための組織として、産業界、農林水産業、環境など様々な団体と行政からなる「環境ふくい県民会議」を、先ほど設立いたしたところであり、今後はこの環境ふくい県民会議が県内の多くの環境保全団体が参加する「環境ふくい推進協議会」や「地球温暖化防止活動推進センター」と連携しながら、皆さんと一緒に県民運動を推進していくことにしています。

 豊かな福井の環境は、今を生きる私たちが責任をもって未来の子どもたちに引き継いでいくべき貴重な財産です。

210217あいさつ写真2 本日の大会は、美しいふくいの環境を県民みんなの手で守り育てていくための出発点であり、皆さんにはこの県民運動にぜひご参加いただき、地道な県民運動を大きく育てていただきたいと考えております。

 後ほど上野動物園の副園長でいらっしゃいます田畑さんからご講演をいただくことになっています。田畑さんは福井市のご出身で、動物、自然環境の面からお話がいただけるものと思っております。

 終わりに、皆様方の地域、家庭、職場でのますますのご活躍、そして環境問題に対するご関心と具体的な行動を心からお願いいたしまして、ごあいさつといたします。

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