福井医療短期大学学位記授与式あいさつ

最終更新日 2010年2月4日ページID 008043

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 このページは、平成21年3月4日(水)に福井医療短期大学で行われた、学位記授与式でのあいさつをまとめたものです。

210304あいさつ写真1 本日、ここに、学校法人新田塚学園福井医療短期大学の第1回学位記授与式が挙行されるに当たり、一言お祝いを申し上げます。

 ただ今、学位をお受けになった卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。そして、今日まで成長を温かく見守ってこられたご家族に対しましても、心からお喜び申し上げます。

 さて、福井医療短期大学は、福井医療技術専門学校を発展的に改編し、高度な専門知識と豊かな教養を備えた理学療法士、作業療法士、言語聴覚士および看護師を養成することを目的として、平成18年に開学されました。

 皆さんはこの記念すべき第1期生として、勉学や課外活動に充実した学生生活を過ごし、本学の新しい歴史を開いてこられました。いろいろと苦労されたこともあったかと思いますが、皆さんの努力は、こののち、福井医療短期大学の伝統として後輩たちに引き継がれていくことと思います。

 さて、これから進まれる医療・福祉の現場では、急速な高齢化の進展に伴い医療ニーズの多様化や複雑化が進み、一人の患者さんをそれぞれの分野の専門の方が連携しながらサポートする「チーム医療」が主流となりつつあります。

 こうした状況の中で、確かな技能と知識を持った専門家が求められています。質の高いカリキュラムと実習先での豊富な実践を特色とする本学で学ばれたのですから、きっとその期待に応え、中心になって活躍いただけるものと確信しております。どうか自信を持って自分が選んだ道を歩んでいただきたいと思います。

 私のマニフェスト「福井新元気宣言」では、イキイキ・長生き「健康長寿」を目標に、様々な方法を取り入れた健康づくり施策に取り組んでおります。

 また、大学のジェロントロジー研究部門と連携して、医療・介護のあり方や高齢者の社会参加など健康長寿について研究を進めています。ジェロントロジーの「ジェロント」はギリシア語で老人を意味する言葉です。皆さんが携わる医療との連携を図りながら「総合的」に長寿について考えていこうというものです。

 医療の分野でも、県民の死亡原因の第一位を占めるがん対策として、県立病院内に「がん医療センター」をこのほど開設いたしました。このほか、がんの早期発見・早期治療につながる検診受診率の向上などに取り組んでまいります。

 医療・福祉に携わっておられる本学関係者ならびに本日の来賓の皆様、そして、卒業生の皆さんには、県民の健康長寿のためご尽力いただきますようお願いいたします。

210304あいさつ写真2 皆さんには、これから優れた技術を日々研鑚していただき、新しい段階、次のステップに進んでいくという努力をお願いしたいと思います。そうした姿勢を日々続けることが、患者さんからの信頼を得ていくことにつながります。どうか福井医療短期大学の第1期生として頑張っていただきたいと思います。

 さて、昨年、本県が提唱した「ふるさと納税」が国の制度として実現いたしました。これは、ふるさとを離れて都会などで暮らしている方々のふるさとへの想いや感謝の気持ちを形にし、ふるさととのつながりを持ち続けようという趣旨で提案したものです。

 本日卒業される皆さんの中にも、県外で就職または進学される方も多くいらっしゃると思いますが、(お給料の)一部を本県の医療のためにご寄附いただければと思います。これはお願いですから、強制ではありません。(笑)

 皆さんを育ててくれたふるさとを大事にしていただいて、ふるさとのためにご活躍されることを願っております。

 結びに、卒業生の皆様の今後ますますのご活躍と、本日ご出席の皆様のご健勝を心からご祈念申し上げ、お祝いの言葉といたします。
 本日は、誠におめでとうございます。

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